2026年に突入して早くも半月が経過!
気づいたら時間がヌルっと過ぎていて驚き……!
本当は年末年始のタイミングで公開する予定だった2025年のアニメ振り返り。タイミングを逃した感が否めませんが、まだ1月中だからセーフってことで……。
昨年も数多くの傑作に出会えたので、せっかくなので振り返ります。
僕が視聴した50本以上のアニメから、特に面白かった・印象に残ったものを15本をピックアップしました!
簡単に感想をまとめていきますので、気になる作品があればぜひ配信サイトなどでチェックしてみてください!
※本編内容に一部触れている箇所があるので気になる方は注意!
1月~3月クール(冬アニメ)
- アオのハコ
- チ。―地球の運動について―
- メダリスト
まずは1月〜3月放送の冬アニメ感想から。 このクールは特に印象に残った作品が3つ。
なかでも、『チ。―地球の運動について―』は近年の作品のなかでもトップクラスに心に残る作品でした!
アオのハコ
『アオのハコ』は本当に良い青春恋愛アニメでした……!ドストレートな青春模様が描かれていて、丁寧な作画やストーリー、登場人物の心情の揺れ動く様など、とにかく眩しかった!
特に印象的だったのが、三角関係の描写。バドミントン部に所属する主人公の大喜(たいき)くんが、バスケ部の先輩である千夏先輩に恋をしており、そこに大喜くんの腐れ縁であり友人である、新体操部の雛(ひな)ちゃんが関わってくる展開なんですが、ここがもう切なくて……!
この作品は2クール連続放送でしたが、冬アニメの段階の2クール目開始のところから話が大きく盛り上がっていきました。
今まで「腐れ縁の友人」だった雛が、大喜への想いを自覚し告白するところから進む展開がドキドキします。気の置けない友人のじゃれ合いみたいな感じだった雛が、1人の少女として積極的に好意を伝えていく様子がひたむきで可愛らしい。 でも、大喜くんが千夏先輩に一途に恋をしている前提で始まった物語だから、見ている側としては「これは報われなそう……」と思いつつも応援したい気持ちも湧いてくるのよ……!
結末は察しましたが、雛ちゃんの気持ちも丁寧に描かれるからこそ、やっぱり見ていて胸が痛い気持ちになるし、心揺さぶられましたね。 大喜くんも相手と真摯に向き合う気持ちのいい性格だったし、千夏先輩も親しみやすくさっぱりとした性格だけど、ふとした時に大喜くんのことを気にかける姿が可愛らしい。主人公もヒロイン二人も魅力的だからこそ、とても心に残る青春模様になっていました。
恋愛ストーリーだけでなく、スポーツ描写も丁寧なのは良かったポイント。
バドミントンの試合シーンの作画も力が入っているし、大喜くんが少しずつ成長して強い相手と渡り合っていく姿も熱く、応援したくなります。恋愛&スポーツを、どちらもじっくり見せてくれて、まさに青春の眩しさが凝縮!良質な恋愛アニメでした。
2期も決まっており、このクオリティが維持されると考えると本当に楽しみ!
チ。―地球の運動について―
『チ。―地球の運動について―』は、僕にとっては2025年の枠を超えて、今まで見てきたアニメの中でもトップクラスに入る傑作! 言葉にしがたい感動や、好奇心を刺激される感覚など、とにかく胸が震える凄い作品でした!
架空のヨーロッパの国を舞台に、地動説を証明するために登場人物たちが人生を懸け、世代を超えて知恵や意志が受け継がれていくスケールの大きな物語。
教会の教えにより天動説が主流の世界で、地動説を唱えるだけで拷問や処刑をされてしまうほどの厳しい時代。ストーリーの中で主人公が変わっていく構成は大胆だし、時代を超えて希望や因縁が積み重なっていく構成がドラマチックでした。 話が進むにつれて過去の出来事や登場人物の関係が絡み合い、大きなうねりとなっていく展開には、人類の歴史を感じさせるような壮大さと胸が熱くなる感動を覚えました。
自分の命を懸けてでも次に繋げなくてはいけない、という覚悟を持った登場人物たちの生き様は鮮烈。セリフ回しも印象的なものが多く痺れました!
特に記憶に残ったキャラだと、異端審問官の「ノヴァク」は味わい深かったです。 天動説の考えを揺るがす者たちを拷問する冷酷さは、悪役に感じる部分があるんですが、物語を見続けていると悪役としてただ片付けるには惜しい、多面的な見方ができるキャラで印象に残りました。
彼なりの信念に基づいて行動していたことや、親としての一面が垣間見えることがあったりと、なぜか思い馳せてしまうような存在感。 声優の津田健次郎さんの名演もあって、終盤は思わずウルっときた時もありましたね。
また、信仰と知性の「光と闇」の両面をちゃんと見せてくれるのも興味深い。 信仰を単に否定するわけではなく、尊い価値があるものとしても描いているし、一方で知性が行き過ぎた結果、破滅や暴走も招く一面も見せています。どちらにも極端に偏らないバランス感覚が誠実だし、ある意味で人間という存在を描いているようにも思えて、納得と感心がありました。
先の読めないエンターテインメント的な面白さもありながら、見ごたえのある人間ドラマや、世界に対して思い巡らしたくなるような好奇心や余韻も感じられて見事!
オープニングのサカナクション「怪獣」も、音楽・映像共に作品の世界観にぴったりで最高!
個人的には2025年で一番好きなオープニングかも。 全2クール、クオリティが落ちることなく完結し、2025年を代表する素晴らしい作品でした!
メダリスト
『メダリスト』はストレートなスポーツアニメの「熱さ」が心にぶっ刺さりました!
主人公は小学生の「結束いのり」とコーチの「明浦路司」先生。2人が夢に向かってフィギュアスケートの世界に飛び込んでいくお話。
2人とも後悔や鬱屈した思いを抱えているからこそ、夢に向かって進む姿が眩しい!
司先生はフィギュアを始めるのが遅かったことで、プロとして活躍しきれなかった後悔を持っており、いのりちゃんは、学校ではどんくさい扱いを受けていて何事も上手くいかず、自分を好きになれずにいる。 この2人が出会い、いのりちゃんの「スケートをやりたい」という想いを、司先生が全力でサポートしていく展開がとにかく熱い。
僕はフィギュアスケートのことについて詳しくなかったので、知識を知れることも面白かったです。「小学5年生の時点で始めるのが遅い」と言われるフィギュアスケートの厳しい世界に驚きましたし、技術やルールについても学べるので興味深い。 何より、夢のために全力で挑む2人の姿には思わず泣きそうになりました。「自分も頑張ろう!」と思えるようなエネルギーをもらえた気がします。
スケートシーンのクオリティも高かったです!スケートシーンはCGアニメーションで表現されているんですが、実際のスケートのモーションを使用しているため、臨場感がすごい。
実際の演技を見ているかのような迫力がありながら、アニメならではのダイナミックなカメラワークは効果的に演出され、見応えのある演技シーンになっていました。
音にもこだわりを感じ、スケート靴が氷を削る音などがしっかり表現されているのも良かった点。実際にフィギュアスケートを見てみたくなるような魅力が詰まっていました。
こちらは2026年1月から2期が始まっており、劇場版も決まったそうなので今後もますます楽しみです!
4月~6月(春アニメ)
- ウマ娘 シンデレラグレイ
- 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- 日々は過ぎれど飯うまし
次は4月〜6月放送の「春アニメ」の振り返り。 このクールもバラエティ豊かで、熱いスポ根、衝撃のガンダム新作、お気に入りの日常系作品と、印象に残る作品ばかりでした!
このクールは日常系アニメが豊富だったなあ。
ウマ娘 シンデレラグレイ
『ウマ娘 シンデレラグレイ』はスポ根アニメとしてもウマ娘の新作アニメとしても良かった!
春と秋の分割2クールで放送されましたが、どちらも本当に素晴らしかったですね! 僕は原作漫画を電子書籍で揃えていて好きな作品だったので、期待を超えるクオリティでアニメ化してくれてめっちゃ嬉しかったです!
これまでの『ウマ娘』アニメシリーズの中でも、特に「スポーツ漫画」としての熱量が凄まじく、競馬を知らない人でも入り込みやすい作品だと思います。 地方の笠松競馬場から現れた怪物・オグリキャップが、中央競馬へと殴り込みをかけ、ライバルたちと激闘を繰り広げる姿はアツい! 史実の出来事をベースにしているのもびっくりだし、ウマ娘のストーリーに落とし込む脚色も上手い。
笠松時代のライバル・フジマサマーチとのバトルから始まり、中央でのタマモクロスとの激突、そして秋クールで描かれたジャパンカップでの海外強豪たちとのバトルまで、次々と魅力的なライバル達が登場するから息つく暇もありません!
レースシーンも迫力満点で、カメラワークや能力発動の演出、そして声優さんの気迫がこもった演技が合わさり、バチバチに競り合う感じが画面越しに伝わってきましたね。
キャラクターだと僕はオベイユアマスター好きですね!トリッキーなキャラの内に秘めた情熱を解放する瞬間って良いよね……。
また、トレーナーとの関係性が丁寧に描かれているのもシングレの魅力。特に、笠松時代の北原トレーナーとオグリのパートナーシップには、漫画版でも泣きそうになりましたが、アニメで音楽と動きがついたことで、改めて感動がこみ上げました。
おそらくこの後の内容もアニメでやってくれるはず。次はスーパークリークやイナリワンといった「平成三強」の物語が期待されるので、ぜひ続きも作ってほしいです!
熱いレース描写と日常のコメディ描写のバランスも良いので、『ウマ娘』作品初めての人にもおすすめです。
機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)
2025年のアニメでトップクラスに衝撃的だったのは『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』かもしれない!
正直な感想としては、ストーリーがサクサク進みすぎて、キャラの深掘りをもっと見たいなと感じる部分や「駆け足すぎない?」と感じる展開はありました。1本の作品として見た場合は気になる点はあるかもしれませんが、ただ、「リアルタイムで視聴した時のワクワク感」は凄まじかったです!
劇場での先行上映から追いかけていたのですが、前情報を入れずに見に行ったので、まさか「初代ガンダムの別ルートを描く」展開には驚愕したし、マチュやニャアンといった新キャラたちの動向や、「シャアや緑のおじさんが今後どう絡んでくるのか?」という新時代のガンダムが始まる期待感は今でも忘れられないです。
戦闘シーンのクオリティも高く、モビルスーツ同士のバトルは見ごたえがあって面白かったです。最後のシーンでは、戦闘中に「えっ!?」って思うような外連味のある演出も勢いがあってインパクト抜群でした。
マチュたちの刹那的な行動によって転がり落ちていく様子も、「若さゆえの過ち」じゃないけど、青春の影の面を見せるように感じて嫌いじゃない。ある意味、こういうのも青春作品。
挿入曲の爽やかな感じなど音楽の使い方も素晴らしく、最終回では思った以上にスッキリとした持ちにさせてくれるのも好印象。 何より、SNSでの盛り上がりや議論も含めて、みんなでワイワイ楽しむ「お祭り感」がありました。制作陣のパワーを感じましたし、2025年の空気感を象徴する代表的な1本だったんじゃないかなと思います。
日々は過ぎれど飯うまし
『mono』や『ざつ旅』など面白い日常系アニメが豊富だった春アニメのなかでも1番好きだったのは『日々は過ぎれど飯うまし(ひびめし)』!
大学の「食文化研究部」に所属する女子大生たちの日常を描いたハートフルコメディ。
彼女たちの和気あいあいとした様子を、ずっと見ていたいと思わせる心地よさでした!
劇的な事件が起こるわけではないけれど、5人の賑やかな関係が微笑ましくて、みんなが仲良くなっていく過程を見ているだけで癒やされます。原案に『のんのんびより』の「あっと」先生が携わっていることもあって、コメディ要素も強いので見ていて楽しい。
食文化研究部5人とも大好きですが、個人的に特にお気に入りなのは「比嘉 つつじ」ちゃん!
ダウナーな雰囲気だけど独特の面白さがあり、クセになる声も良かったです。もこもこした見た目も相まって、すごく愛着がわくキャラクターでしたね。
「まこ」と「くれあ」が友情を深めるシーンもちょっと感動して好きでした。
舞台が大学というのも特徴的。アニメ作品だと中学・高校が舞台になることが多く、学校イベントや、学生時代という限られた時間というほんのりとした切なさが強調されがち。それも魅力だと思いますが、今作では大学ならではの、自分のことは自分で選択する環境という「ゆるい自由さ」が、この作品の居心地の良さに繋がっていた気がします。大学生らしく、みんなで車でドライブに行く展開なんかも楽しそうでした。
そして、タイトル通り「ご飯」の描写が本当に美味しそう! 作画に気合が入っていて、可愛い女の子たちが仲良く食べている姿には、見ているこちらまでほっこりしてお腹が空いちゃう!
居心地の良い作品だっただけに最終回を迎えたときの寂しさは相当なものでした……。他の日常系作品も同じタイミングで終わってしまったので、このクールの最終回はロスが凄かったよ……。一生続いて欲しかった……!!
日常系作品が好きな人はぜひ!
コミカライズでは2026年夏からアニメ版の続きが描かれる予定なので、いずれ2期来てくれたら嬉しいな~
7月~9月(夏アニメ)
- 薫る花は凛と咲く
- 銀河特急 ミルキー☆サブウェイ
- その着せ替え人形は恋をする Season 2
- タコピーの原罪
- ダンダダン 第2期
- フードコートで、また明日。
- 瑠璃の宝石
- わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
夏アニメは2025年で一番たくさん作品を視聴しました!しかも、このクールは本当に大豊作で、どのアニメもクオリティが高かったです。今回ピックアップした作品以外にも面白い作品はあったから凄いシーズンだったな!
薫る花は凛と咲く
『薫る花は凛と咲く』は本当に綺麗で良い青春アニメでした!
『アオのハコ』と同じくらい青春恋愛アニメの魅力に浸れました。自分の青春は特にキラキラしてなかったのに、なぜかこういう作品たまに見たくなるんですよねえ。
恋愛要素はもちろんですが、友情や家族のエピソードも丁寧に描かれていて、見終わった後に温かい気持ちで満たされるような作品。1クールでのまとまりも良かったです。
舞台設定が少し特殊で、いわゆる「底辺」と呼ばれる男子校の隣に、由緒正しいお嬢様高校があるという環境。全く違う世界で育った凛太郎と薫子が徐々に惹かれ合っていくという、「ロミオとジュリエット」的な要素を感じる設定です。 でも、悲恋というわけじゃなく異なる環境の人同士が理解し合っていく過程が描かれてしみじみします。
見た目の怖さで周囲から距離をとられていた凛太郎くんが、薫子ちゃんとの出会いをきっかけに、いろんな人と対話を重ね、自分の心を変えていく様子がじっくり描かれているのが心に染みるんですよね。凛太郎くんも学校のイメージを気にして、薫子ちゃんに対して自分から距離を置いていたことに気づくのですが、そんな心の機微が丁寧に表現されていたのも良かったです。
ヒロインの薫子ちゃんは、まさに光属性の少女で、明るくて優しく笑顔が可愛く、本当に眩しい女の子でした。いっぱいケーキを食べる姿も可愛い。
凛太郎と薫子ちゃんの初々しい恋愛模様も純朴で尊い!
他にも薫子ちゃんの友人の昴のエピソードや、凛太郎の友人たちとの友情エピソード、凛太郎の家族とのエピソードも描かれ、恋愛以外の話も面白かったです。自分も年を取ってきたせいか、凛太郎くんのような若人が勇気を持って一歩踏み出す姿にホロリときてしまいますよ!
正直、凛太郎も友人たちも良い性格の子ばかりだし、不良に絡まれる展開も中盤以降は特に無かったので底辺男子校って設定はあまり感じませんでした。暖かい人間ドラマの方が印象強かったかな。
CloverWorks制作ということで、作画も最後まで最高でした。キャラクターの表情、光の使い方が素晴らしく、エモーショナルな青春のきらめきが凝縮された良作です。
銀河特急 ミルキー☆サブウェイ
『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』は完全にノーマークだったダークホース!
1話3分半のショートアニメながら、全く無駄がなく、物足りなさを一切感じさせない濃密な内容。全話合わせても30分程度とは思えないほどの満足感でした!
強化人間の「チハル」とサイボーグの「マキナ」を中心とした6人のキャラが、惑星間走行列車「ミルキー☆サブウェイ」で起こる様々なトラブルに巻き込まれるSFアニメ。
説明台詞が少なくテンポ良くサクサク進む物語を見ているうちに、世界観やキャラクターにどんどん引き込まれていきます。サクッと見ても楽しいし、設定を深く考察してじっくり楽しむこともできる構成は非常に巧み!
1話の短い尺の中にも盛り上がりや次の話への引きが用意されていて、「面白いから次も見るか~」とポンポン見ているうちに気づけば最終回まで視聴!
アクションと音の合わせ方が気持ちいいシーンがあったり、ギャグ展開が面白い回があったりして、3分ちょいの尺でも色々な話の作り方ができるんだなあと感心しきりでした。
あと、いい意味で力の抜けたキャラの話し方や自然な会話の間が独特。
日常会話のように次々と会話の応酬を重ねていく話し方は印象的で、短い時間の中でもキャラの個性を引き立てていました。他にも、キャラの目の動きやちょっとした仕草で性格を表現する演出なども効果的で、細部までこだわりが詰まっているつくり。最終回まで見るうちに登場キャラのことみんな好きになりましたね!
監督の亀山さんが演出からモデリングまでほとんど1人で担当されているらしく、その才能に驚愕!ショートアニメという手軽に見やすい尺、 YouTubeで全話配信されている視聴のしやすさも含めて、今の時代らしい、新しい可能性を感じさせてくれる傑作でした。
ちょっとでも気になっている人はYoutubeでサクッと視聴できるので試しに見てみて!
再編集した劇場版が2月に公開予定なので、こちらも楽しみ。
その着せ替え人形は恋をする Season 2
『着せ恋』2期良かったね~!!
1期から久々の放送となる『その着せ替え人形は恋をする』のシーズン2。 1期も素晴らしいクオリティでしたが、2期も期待を上回る面白さ!改めてCloverWorksの底力を見せつけられました。
コスプレを題材にしたラブコメで、高校生の五条くんと海夢(まりん)ちゃんのコスプレ活動や学校でのイベントなどを描くストーリー。2期では文化祭のイベントが描かれたり、新キャラが登場したりと前期同様楽しい内容でした。
この作品の素敵なところは、コスプレという「好きなもの」に対して情熱を注ぐ人たちを全力で肯定してくれるのが清々しい!普段はコメディで楽しいけど、コスプレに向けた姿勢はしっかりと描いていて好印象です。
主人公はもちろん、出会う人が皆リスペクトし合っている優しい世界なので、見ていて居心地が良い。理想のオタク世界を見ているようで素直に嬉しい気持ちになりますね。
内気な五条くんが文化祭で同級生の優しさに気づく場面は、暖かい気持ちになってジーンとしました。なんて良いクラスなんだ……。
真面目で優しい五条くんと、ポジティブなオタクギャルの海夢ちゃんの関係性も相変わらず最高!海夢ちゃんの五条くんへのラブが溢れすぎていて、普段のポジティブなギャルから一転、乙女になってしまうのが可愛い。ひょんなことから五条くんを自宅に泊める回で、一人で空回りして悶々とする回は、すれ違いコメディ的な面白さと可愛さがあってニヤニヤしちゃいました。
演出面でも、文化祭のステージ発表や、ホラーゲームのコスプレ回など見どころ満載。特にホラーゲームの回では、劇中ゲームのドット調の演出などを普段の絵柄と違うタッチで作り込んでいて、スタッフの並々ならぬ愛情とアイデアを感じました。
アニメーション演出の多彩さも含めて、毎週の放送が楽しみな作品でした。
3期も期待せずにはいられません!
タコピーの原罪
2025年アニメで最大の問題作であり、同時に心を激しく揺さぶられた作品と言っても過言ではないのが『タコピーの原罪』!これは凄い作品でしたね……。
いじめやネグレクトといった非常にハードな問題を子供の視点から描いており、正直、見ていて心が痛くなるシーンも多いです。でも、それは単なる刺激を狙ったものではなく、作品が伝えたい「対話の大切さ」といった重要なメッセージを伝えるための必然的な描写でした。
話の構成も見事で、1話ごとに物語の方向性が180度変わるかのような、ジャンルを超えた先読みできない展開にはハラハラさせられました。また、それぞれのキャラを一方的な「被害者・加害者」という見せ方をさせない多面的な物語の転がし方は、本当に巧みだったと思います。
演出や声優さんの演技も素晴らしく、シビアな現実に相反する陽気なBGMのギャップや、各キャラの心情に沿った迫真の演技にも一気に引き込まれました。特に最終回、しずか役の上田麗奈さんの、今まで心に溜まっていたものをすべて絞り出すかのような演技を見せたシーンには、思わず涙が流れるくらい心をつかまれました。
ハードな展開のある作品で人を選ぶことは間違いないのですが、思わず続きが見たくなる物語づくりや、どこか救いを感じさせるような余韻のあるラストなど、見て良かったなと強く思う名作でした。
全6話というコンパクトなボリュームもちょうど良く、1クールや劇場の2時間上映作品では過不足が生じていたと思うので、今後はこういう構成もありだなあと思いました。
1クールだと冗長だけど、劇場だと駆け足すぎるって作品ってあるからね……。そういう意味でも今後のアニメ制作に影響を与えた作品になるかもしれないですね。
ダンダダン 第2期
続編系タイトルだと、『ダンダダン 第2期』も前期から勢いが衰えるどころか、パワーアップしているくらいの圧巻のクオリティ!
アクション、コメディ、SF、ラブコメ……あらゆる要素を盛り込みながら絶妙なバランスで混ざり合っている、唯一無二の魅力があります。
急にカオスな展開になったと思ったら、いきなりシリアスなシーンになって感動させてくるし、初心なラブコメでニヤニヤさせてきたりと大忙し!この感じは、ダンダダンでしか味わえない魅力。
バトルシーンの作画はずば抜けていて、特に音楽室でのバトルの回は、クラシック曲と格闘シーンがシンクロし、こだわりの作画と大胆な演出が合わさって、アニメーションの芸術性すら感じる見せ方で圧倒されました。アニメーション凄いなと思う作品は近年増えてきましたが、独特の魅力も感じさせるのは制作陣の手腕を感じさせます。
あと、ダンダダンのバトルは能力の特徴や周囲の状況を駆使したロジカルな戦い方も多く、能力バトルの醍醐味が味わえて好き。
2期から加わったジジやキンタなどの新キャラたちも加わり、日常のやりとりもさらに賑やかで楽しくなり、バトルの幅も広がって今後の展開も楽しみ。モモとオカルンのもどかしいラブコメ要素も健在で、最終回の「早く続きを見てえ!」と引きも含め、非常に楽しいエンターテインメント作品でした!
フードコートで、また明日。
見た当初はそこまで気になってなかったけど、気づけば好きになっていたのが『フードコートで、また明日。』!
仙台にある大型スーパーのフードコートで、放課後に集まった学校の違う女子高生二人がとりとめのない話をするだけ。そんな全6話のアニメですが、この緩やかな空気感がクセになる。
一見、清楚な黒髪美少女だけど喋り出すと賑やかな「和田」と、派手なギャルだけど中身はしっかり者で母性を感じる「山本」。この正反対なやりとりが軽快で、適当なようで信頼し合っているような距離感が絶妙でした。
クラスメイトの噂やプレイ中のソシャゲキャラの話、好きな動画配信者の話など、話題が身近で親近感があります。特に和田は顔芸や性格が面白く、ダウナーな雰囲気ながらしっかり話を聞いてあげている山本との温度感が心地よい。「普段から2人はこんな風にやりとりしてるんだろうなあ」と、まったりした気持ちで視聴できます。
アニメーションに力を入れる必要のある作品ではないですが、フードコートの2人を遠くから俯瞰で捉えるアングルの演出がとこどころに差し込まれて印象的でした。まるで本当にフードコートの片隅を覗き見ているかのような感覚を生んでいて面白い試み。
派手なことは何も起きないけれど、2人の居心地の良い空間にずっと浸っていたくなる、そんな不思議な魅力に溢れた作品でした。
一気に見るよりも、毎週の楽しみとして仕事おわりにゆっくり視聴するのがちょうど良かったです。
瑠璃の宝石
『瑠璃の宝石』は知的好奇心を刺激され、世界の見え方が広がる感動もあった良作!
鉱物採集をテーマにした作品なのですが、普段何気なく見ている河原の石や山の地形に、どれほど壮大な歴史とロマンが詰まっているかを教えてくれる、物語の面白さと合わせて学習アニメのような魅力もあってためになりました。
主人公の女子高生・瑠璃ちゃんが全くの初心者なので、視聴者も一緒に知識を学んでいける構成がとても親切でしたね。新しいことを知るたびに、無邪気な反応を見せてくれる瑠璃ちゃんが可愛らしくて、彼女を温かく見守る大学生の凪さんとの師弟関係も素敵でした。試行錯誤を繰り返した末に、目的の石を見つけ出すシーンは、美しいBGMと作画も相まって思わず胸が熱くなるほどの感動がありました。
基本的に単話完結で、4人のメンバーで進む物語は毎回面白いし、勉強にもなる。この4人でもっといろんな場所へ出かけてほしいなと思わせてくれる良作です。
スタジオバインドの手掛ける、緻密で美しい背景の美しさや、独特のカメラワークも印象的。そして、癖を感じるこだわりのキャラの動きやアングルも見事。特に凪さんは、はち切れんばかりのダイナマイトボディで思わず目を奪われて、話よりそっちに意識が向いてしまうこともあったけどご愛敬。
そこは多少人を選ぶかもしれませんが、それ以上に各キャラの魅力も描かれていたし、新しい世界への興味を広げてくれる、素晴らしいサイエンス・ストーリーでした!
わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
『わたなれ』は出会えて良かったです! 最高に楽しく、百合要素もしっかり用意されたガールズラブコメで、個人的にも夏アニメの中でトップクラスにお気に入りの作品です。
また、その後に放送された13話~17話の内容もあわせ、一区切りがついたのもちょうど良かったです。
テンポよく進む展開やコメディのキレも抜群。多彩な表情の変化やデフォルメ演出、声優陣のはっちゃけた演技など、毎回賑やかで飽きさせません。ライトな百合作品が好きな人にはおすすめの一本です!
主人公の「れな子」は高校デビューした元陰キャ。本当は友達を求めているはずなのに、気づけば次々と魅力的なヒロインたちをたぶらかしてしまうムーブが面白くて、ドタバタ劇が楽しかったです。
3~4話構成で各ヒロインにスポットを当てたエピソードが描かれるのも見やすく、どのヒロインもそれぞれの魅力があって、れな子を含めた5人のキャラ全員に愛着が持てました!
特に「紫陽花」さんは、ゆるふわな雰囲気の中に抱えた「自分の気持ちを素直に出せない悩み」や、れな子には甘えた姿を見せる可愛らしい一面など、めっちゃ魅力的でしたね~!
それと、れな子自身も魅力的な主人公でした。自己肯定感が低く、自分を好きになれないれな子が、少しでも自分を愛せるように前に進もうと努力する姿は応援したくなるし、その結果の最終回は成長を感じてグッとくる気持ちはありました。
(それはそれとして、「れな子が悪い」と言われるのも仕方ない所業……!)
作画も丁寧で、キャラクターたちが生き生きと動く姿は見ていて本当に飽きませんでした。コメディの中に、少女たちの心の機微もしっかり描かれており、百合アニメとしての完成度も高い。あまりの面白さに原作ライトノベルを全巻揃えてしまうほどハマってしまいました。
続きありそうな雰囲気で終わったし、アニメ化で一気に盛り上がったし、2期には期待したいですね!7巻の内容をアニメで見たい~!
10月~12月(秋アニメ)
- 野原ひろし 昼メシの流儀
2025年締めくくりの秋アニメ! ただ、この時期はあまり本数を視聴していなかったので、まとめ記事も書いていませんでした。
なお、『ウマ娘 シンデレラグレイ』も視聴していましたが、そちらの感想は春アニメのところにまとめています。
野原ひろし 昼メシの流儀
秋アニメで特に印象に残ったのは『野原ひろし 昼メシの流儀』!
ご存じ『クレヨンしんちゃん』に登場する野原ひろしが主人公のスピンオフ作品で、サラリーマンとして働くひろしの昼飯に焦点を当てた日常ストーリー。
いわば「クレヨンしんちゃん×孤独のグルメ」といった趣の作品です。
とにかく、ひろしのキャラクターが立っていて楽しいんですよね。アニメとしての予算がすごくかかっているタイプではないのですが、逆にその「ゆるさ」が気楽に見られて、独特の味わい深さを醸し出していました。
特にこの作品、ニコニコ動画との相性が抜群に良かった!
OPの時点からツッコミどころの多い作品だから、みんなでコメントを打ち込んでツッコミを入れながら視聴する感じが、かつてのニコニコにあったようなあの一体感を思い出させてくれてしみじみ。賑やかなお祭りにリアルタイムで参加できたようで良い思い出です。
登場するサブキャラクターたちも、思った以上に個性的でぶっ飛んでいましたね。清々しい図々しさのある部下の「川口」や、激しい妄想癖を持つ中々ぶっ飛んだ大学生「四杉遥」など、いちいちキャラが濃い!思わずツッコミたくなるようなシュールなポイントがほどよく用意されていて、独特の空気感は不思議な魅力がありました。
肝心のご飯は、実写映像を交えていて見た目的に美味しそうではある。たしかに、予算少なめのアニメとはいえ、メシ描写の作画悪かったら問題だもんなと納得。急に実写が来るからシュールではあるんだけど、作品全体が独特の雰囲気だからむしろちょうどいい味わいでした。
見終わった後の程よい満足感が心地よく、肩肘張らずに楽しめる作品として大好きでした。
後でまとめて一気見するのとはまた違った、「リアルタイムで、ニコニコでみんなと盛り上がった」体験も含めて、僕の中では秋アニメを代表する一本になりました!
おわりに
以上が2025年のアニメ個人的振り返りでした!
みなさんの気になるタイトルはありましたか?
今回振り返ったアニメ以外にも面白かった作品やインパクトのある作品はまだまだあったので、2025年はアニメの底力を感じる素晴らしい一年でした!
興味があれば各シーズンごとの感想まとめ記事も見てみてください。
他にも『アポカリプスホテル』や『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』、『全集。』とかも面白かったし、続編系だと『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』や『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』の安定のクオリティにも大満足。
衝撃度で言えば、『もめんたりー・リリィ』や『Turkey!』も忘れがたいけどね!
なんだかんだで結構好きな作品だったかもしれない。
まだ見ていない作品にも気になるタイトルがあるので、どこかのタイミングで一気に視聴したいですね。
2026年のアニメも注目作が続々始まっているので、今年も色々な面白い作品に出会えたら良いな!
シーズンごとに感想まとめ記事も書くつもりなので興味あったら、そちらも見てみてください!





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