映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』を観てきました!
公開日の夜、IMAX上映回で鑑賞。夜遅めの回でも満席でした!
150分を超える上映時間でしたが、凄まじいアニメーションと心揺さぶるドラマの連続で、スクリーンに見入ってしまう極上のエンタメ体験でした!
『鬼滅の刃』はTVアニメシリーズの頃から作画・アニメーションともにクオリティは群を抜いており、前回映画『無限列車編』も圧巻でしたが、今作はさらにパワーアップしていて度肝を抜かれました!
「今までもクオリティ高かったのに、さらに強くなれるのか!?」と驚愕する気持ちで、特にバトルシーンは動き・演出含めて素晴らしく、息をのむ瞬間の連続。
音の演出も巧みで迫力のあるバトルが楽しめました。バトルシーンを観るためだけでも劇場に駆けつける価値があるレベル!
ストーリーも最初から最後までクライマックス!
主人公サイドである柱たちも相対する鬼側もどちらも強者ばかりだから、最終決戦にふさわしい死闘につぐ死闘で手に汗握る。
ドラマ描写も見せ方や演出が丁寧で、感情をストレートに揺さぶる展開がドラマティック。
原作漫画でも心に残るエピソードでしたが想像以上に感動しました。
バトルとドラマの緩急ある構成のおかげで、長尺でも集中しやすかったです。
この記事では『鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来』の感想を書いていきます!
詳細なネタバレは避けています。
ちなみに僕の『鬼滅の刃』歴は、原作漫画は単行本で最後まで読み、アニメ版と映画『無限列車編』も鑑賞済み。熱心に追ってないけど、純粋に面白い作品だなと思ってるくらいの感じ。
概要
映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』は、劇場版の「無限城編」三部作のうちの第一章。
原作は週刊少年ジャンプで連載された『鬼滅の刃』。アニメシリーズは第4期まで制作され、劇場版『無限列車編』も公開されました。
コミックス全23巻は累計発行部数2億2000万部を超え、劇場版『無限列車編』は総興行収入約517億円を記録。日本国内映画で歴代興行収入1位を記録するなど、国内外で高い人気を誇る大ヒット作品。
大正時代の日本を舞台に、鬼となった妹を人間に戻すため主人公「竈門 炭治郎」が鬼たちと戦う剣戟ファンタジー。
今回の劇場版「無限城編」では、鬼たちの本拠地・無限城を舞台にした最終決戦が描かれます。
監督は外崎春雄、キャラクターデザイン・総作画監督は松島晃、アニメーション制作はufotableと、これまでのアニメシリーズに引き続き担当しています。
声優陣もアニメシリーズからおなじく、花江夏樹、鬼頭明里、下野 紘、松岡禎丞らが続投。
感想(詳細なネタバレなし)

凄まじい熱量の映画でした!
圧巻のアニメーションで表現された熱いバトルと、ドラマチックで感情が揺さぶられるストーリー展開が見事!
これまでの『鬼滅の刃』シリーズのなかでも一番面白かったです!
まず「無限城」という現実ではありえない舞台を表現する絵力が凄いインパクト!
上下左右あらゆる方向から木造の高層建築物が無限に立ち並ぶ空間をビジュアルでよく表現できたなと感心しました。
「異様な空間に入ってしまった」という雰囲気づくりの上手さに加え、空間を活かした移動や戦闘シーンも多くて見た目的にも楽しかったです。

そして、そこで繰り広げられるバトルシーンが凄まじい!
各所で同時進行的にバトルが繰り広げられ、鬼の集団とのバトルや、時に建物を破壊しながら縦横無尽に飛び回るパルクール的演出などが、ダイナミックなカメラアングルで描かれるので迫力満点。
上弦の鬼との戦闘では、お互いが必殺技を繰り出したり、目が追い付かないほどのスピーディな剣戟が繰り広げられて見ごたえ抜群。
滑らかなアニメーションやド派手な演出で死闘が描かれるので、見ている間はヒリヒリする!
演出面はどれも凄かったんですが、善逸の「霹靂一閃」を繰り出すときの雷が迸る高速攻撃のシーンや、冨岡さんの「水の呼吸」の技を次々と繰り出すシーンの演出は目を見張るものがあり、特に印象に残りました。

今作は特に、タイトルにもあるとおり「猗窩座」との戦いが痺れましたね!!
『無限列車編』でも見せた拳主体の戦闘スタイルと、鬼の力で四肢が吹っ飛ばされてもすぐに復活することによって、「強すぎるだろ!」という絶望感があってハラハラしました。
息つく間もなく足場を移動しながら、大胆に建物を破壊していくバトルは爽快感があり、攻撃の効果音も凝っているので劇場で観るとより迫力が増して良かったです。
どのバトルも作画クオリティが高く、動きまくるアニメーションと迫力のある演出、効果的なSEの使い方など、映画館で観た方が存分に魅力を味わえる内容になっていたと思います!
(可能ならIMAXで観るのがおすすめ)

ストーリーも最初から最後までクライマックス!
序盤からフルスロットルで進み、155分がエンディングまで含めて全部濃厚なので圧倒されました。
これまでのアニメシリーズで描かれた柱たちの強さが「これでもか!」と発揮されているし、鬼側も上弦が勢ぞろいするから激熱の展開。
今までのストーリーに比べるとギャグも控えめで、緊張感が伝わってきます。
登場人物それぞれが因縁の相手と対峙する展開となり、これまでのストーリーの積み重ねが効いてきてテンションが上がらざるを得ない!
ストーリーはアニメの「柱稽古編」の直後から始まるので、初見で見るよりもアニメシリーズは見ておいた方がいいと思います。
また、『鬼滅の刃』は回想シーンが結構多い作品ですが、今作もいくつかあります。
回想シーンはストーリーの進行が止まってしまう面はあるものの、今作は回想シーンのドラマの内容がとても見ごたえあったことに加え、バトルとドラマの緩急ある構成のおかげでマイナスに感じなかったです。
ドラマの見せ方や演出にも力が入っており、感情移入できてグッときました。
特に、ある登場人物の回想シーンの内容が切なくも心に残る内容で、原作漫画で見た時にも心に残るエピソードでしたが、動きや声がつくと想像以上に感動して思わず涙してしまいましたね……!
回想中のとある一場面があまりに美しいと同時に切なく、今回の映画の中で最も記憶に残ったシーンの1つでした。

他にも、声優さんの演技も全員すばらしく、各キャラの心情を巧みに表現していて魅力を何倍にも出していました。
個人的には、「石田彰さんってやっぱすげえや……」と思いましたね。宮野真守さんも絶妙だった!
欠点らしい欠点は特になかったけど、上述のとおり回想シーンが何度か入るところはテンポ感を重視する人には気になるかもしれません。
僕もアニメの『刀鍛冶の里編』は回想シーン多いなと正直感じた時はありましたが、今回の『無限城編』はそこまで気になりませんでした。むしろ、バトルシーンのクオリティが凄まじい分、カロリーも高いのでドラマパートで一息つけるのはちょうどよかったです。
あと、上映時間の長さに関して、慣れていない人は気をつけた方がいいです!
全編のクオリティが高く面白いから集中力は切れないけど、尿意との闘いになる可能性はあります。
僕も中盤すぎたあたりで尿意をちょっと感じて「まずい……!」って焦りました。
(感動の涙で目から水分を出すことにより耐えられたのかもしれない)
映画館での鑑賞に慣れている人なら大丈夫かもしれませんが、久しぶりに鑑賞する人の場合は、鑑賞前の水分補給やトイレに行きやすい座席を予約するといったことに注意するといいかも。

とても凄まじいアニメ映画でした!
『鬼滅の刃』がよほど苦手じゃない人なら、ぜひ劇場に行って欲しいくらいの傑作!
特に圧巻のアニメーションは体感して損はないと思います。
近年の日本のアニメは、テレビシリーズの作品でも作画・アニメーションの質が高い作品が多くなってきていますが、『無限城編』は頭一つ抜けていると思いました。
歴代のアニメでもトップクラスといっても過言ではないほど半端ない作り込みや予算、熱量を感じ、鑑賞していて圧倒されっぱなし。
一回観ただけだとインパクトで見逃してしまった部分もありそうなので、もう少し時間を置いて予約しやすい時期になったらもう一回じっくり鑑賞したい。
見ごたえのあるバトルや、感動的なドラマパートなど、極上のエンターテインメント作品でした!
これだけのクオリティの無限城編が、今後2つも公開予定なんてワクワクします!
公開日がいつかは不明ですが、今からでも早く観たい気持ち!
次章で描かれる戦闘が原作漫画でも印象的な箇所だったので心待ちにしています。
今作は劇場で観るのがおすすめ!
『鬼滅の刃』なら公開後にテレビ放送なども確実に行われると思いますが、アニメーション・演出・音楽どれも作り込みが凄いので、劇場で観た方が没入感があって鮮烈な映画体験になると思いますよ!
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