Netflix独占タイトル『サイバーパンク エッジランナーズ』見ました!
前から面白そうな作品だと思っており、Netflix加入して全話視聴したところ……最高でした!
尖った作風で個性的な名作を多く生み出しているアニメーション会社「トリガー」が制作、バイオレンスなシーンたっぷりの作品なので人を選ぶ部分があるのは確かですが、全10話でここまでの余韻を感じさせてくれるのか……というラストは凄かった。
去年見たアニメの中でもトップクラスに好きな作品かもしれない。
テンポも良く、全10話があっという間なので気になる方は今すぐ見てみて!
ちなみに、僕はゲームの『サイバーパンク2077』は未プレイです。
※ネタバレは避けておりますが、多少内容に触れる箇所があるので気になる方は注意
概要
ポーランドのゲーム制作会社CD PROJEKT REDが2020年に発売したタイトル『サイバーパンク2077』の前日譚となるタイトル。
アニメーション制作は『キルラキル』『SSSS.GRIDMAN』『プロメア』等を手掛けたトリガーが担当。
監督は今石洋之 (『天元突破グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』)。
クリエイティブディレクターは若林広海 (『キルラキル』)。
キャラクターデザインは吉成曜 (『リトルウィッチアカデミア』『BNA ビー・エヌ・エー』) 。
脚本は宇佐義大 (『GRIDMAN UNIVERSE』シリーズ、『プロメア』) と大塚雅彦 (『スター・ウォーズ:ビジョンズ ‘The Elder’』)。
劇伴制作は山岡晃 (『サイレントヒル』シリーズ) が担当。
ストーリー
テクノロジーと人体改造が一般化した未来都市ナイトシティで、ストリートキッドとして生きる少年を10話構成の独立したストーリーで描く。
公式予告編より
すべてを失った1人の少年が生き延びるために選んだ道、それは”サイバーパンク”として知られるアウトローの傭兵、エッジランナーになることだった。
感想
ビビッドな色彩とインパクト抜群の演出が世界観にマッチ!
ネオン輝くド派手な色合い、はじける鮮血、飛び散る脳漿……などなどビビッドな色彩で描かれたイかれた世界観の雰囲気がかなり良かったです!
鮮明だけど同時に汚い部分もある、行き過ぎた資本主義の権化のような、貧富の激しさを感じさせるナイトシティの世界を上手く表現しています。
テクノロジーは現代より凄く発達してビル街は綺麗なのに、路地裏の汚さとか浮浪者が彷徨うさまなど、生まれたところで大体の人生が決まってしまう世界が鮮やかで虚しい街に感じましたね。
バトル時の演出もインパクト抜群で、特にデイビッドが一定時間高速移動できる「サンデヴィスタン」を使用する際に、動いた軌跡が残像のように描写されるのはアニメならでは見せ方で刺激的。
また、配信限定アニメということで規制が緩い分、バイオレンスな表現もあり、鮮血が飛び散ったり、身体がはじけ飛んだりするシーンがあるのも、刺激と無常さがあって世界観の雰囲気に合っている印象を受けました。
なお、バイオレンスであるとはいえ、痛みを感じさせるようなグロテスクシーンではなく、作品に必要だから描かれている感じ。
テンポよく描写されていくので、グロがそこまで得意ではない自分にとっては良かったです。
スピード感のある、テンポの良いストーリー
1話30分で全10話構成のアニメーションの今作。
テンポが良く、ストーリーにも見入ってしまうのであっという間に見終えてしまいました。
ゲーム版である『サイバーパンク2077』の前日譚でもありますが、話が独立しているのでゲーム版をやっていなくても大丈夫です。
1話1話で大きなイベントが発生するし、次々と新たな登場人物が現れたりと、間延びすることなく進んでいくので、高いテンションを保ったまま最後まで見ることができました。
専門用語も割と出てきますが、ストーリーの中でなんとなく理解できるし、作中で詳しく説明しすぎないからこそ、サクサク進むのも良い印象。
(用語説明は公式サイトにも書いています。詳しい説明はゲーム版の方をプレイすれば聞けそう)
主人公デイビッドのストーリーに基本的に焦点を当てて描いているため、メインストーリーがブレずに進むのもテンポが良い理由の1つかと。
あと、このスピード感がデイビッド達の「命を消費して、人生を駆け抜けていく生き様」に合っているのかも。
欲を言えば、仲間キャラも魅力的なやつばかりなので、もっと過去編とか見たかったくらい!!
(このスピード感で他のキャラのことも知りたいと思わせてくれるのは、作品のつくりが上手いからなんでしょうけどね!)
1話見終わったら次を見たくなるので、Netflixの一挙配信方式は合っていたように感じました。
土日で一気に見れますよ!
過酷な世界での生き様&純粋なラブストーリーに胸を打たれる
過酷な世界を舞台にした、エッジランナーたちの閃光のような生き様は鮮やか。
「どう生きるかよりもどう死ぬのか」と作中で語られているように、傭兵部隊である「エッジランナー」の世界は、人の命が軽くてポンポン命を落としていく無情さ。
(というか、ナイトシティ自体が人の命が軽いような……。)
金があれば手厚い保障は受けられるけど、なければ満足した医療も住む場所も得られない世界。
そんな過酷な世界の中で、自分の命をどう使うか・この世界に何を残すのか、生き残った者は何を受け継いで・どう生きていくのか、という儚くも眩しい生き様が記憶に残りました。
全てを失った少年デイビッドが己の人生を全力で生き、色々な人物との出会いや別れを味わいながら、多くの想いを受け継ぎ、死に物狂いでもがいていく様には泣いてしまいました。
どうしようもない世界でも、諦めない姿には胸打たれましたね。
また、今作は激しいバトルシーンだけじゃなく、静かな雰囲気のシーンもよく仕上がっています。
トリガー制作アニメは、ぶっ飛んだシーンに定評がある印象だったので「こういうシーンもこれほど味わい深く描けるのか……!」と恐れ入りました。
デイビッドとルーシーの関係性も味わい深い。
この作品って、結構バイオレンスでエロティックな描写もある作品なのに、なかなか純度の高いボーイミーツガール作品なんですよね。
過酷で酷い世界の中でも、これほど純粋に他人を想い合える関係性は美しく、また、お互いに想いあっているからこそすれ違ってしまう場面もあるのは切ない。
2人にとって、お互いがお互い共に運命の相手だったんだろうなと感じる関係性が、なんとも愛おしく、その結末は……。
ラストの余韻は凄かったです。
僕はこの作品を見るためだけにNetflixに加入したようなもんなんですが、大変満足しました……!
気になる方にはぜひとも見てほしい作品!おすすめです!
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