映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』感想|異色の演出と膨大な情報量、気づけば感動してる不思議な面白さ。人を選ぶ感じはある。

映画感想
引用元:公式予告編より
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映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(通称エブエブ)観てきました!
今年のアカデミー賞をいくつも受賞した話題作。

「マルチバース」という題材を上手く組み込んだストーリーは見事だと思ったし面白かったです!

演出面も凄く、カンフーアクションも面白い。

情報量が多い作品なので、一回観ただけだとよく分からないところがあるのに、最後はなんだか感動してる不思議な映画でした。

あと、思っていたより人を選ぶ作品という印象。

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概要とストーリー

概要

公式サイト

アメリカでは2022年に公開されたSF映画。

家族の問題や自分の人生に悩んでいる普通のおばさんが、「複数の並行世界の自分の力を得られる」という能力を経て、全宇宙にカオスをもたらす巨大な悪を倒すためにヒーローとなり、闘いの幕が開ける……という話。

いわゆる「マルチバース」を扱ったSF作品。
第95回アカデミー賞では7部門を受賞。

監督は、ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートのコンビであるダニエルズ。
『スイス・アーミー・マン』などの作品を手掛けてきたコンビ。

出演者は、ミシェル・ヨー(『クレイジー・リッチ!』や『シャングチ』など)、キー・ホイ・クァン(『グーニーズ』や『インディージョーンズ/魔宮の伝説』などにも子役で出演)、ステファニー・スー、ジェニー・スレイト、ハリー・シャム・ジュニア、ジェームズ・ホン、ジェイミー・リー・カーティスなど。

ストーリー

経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、
盛りだくさんのトラブルを抱えたエヴリン。そんな中、夫に乗り移った“別の宇宙の夫”から、
「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と世界の命運を託される。
まさかと驚くエヴリンだが、悪の手先に襲われマルチバースにジャンプ!
カンフーの達人の“別の宇宙のエヴリン”の力を得て、闘いに挑むのだが、
なんと、巨悪の正体は娘のジョイだった…!

公式サイトより引用
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ネタバレなし感想

凄まじい情報量の映画で、一回観ただけだと理解しきれてないところもあります。
(特に序盤はちょっと訳が分からなかった)

だけど、視覚的に斬新な演出、面白いカンフーアクション、シュールな描写にくだらない下ネタ、と色々と情緒が揺さぶられた果てに、最後は自然と感動しているストーリーで面白かったです!

昨今の作品で度々扱われる「マルチバース」(自分のいる世界とは別に他の世界が複数存在するという概念)を、ここまでストーリーに上手く組み込んだ映画というのも中々観たことがないかも。

しかも、マルチバースという壮大な題材を扱っているのにも関わらず、描かれるストーリーは普遍的な家族愛を描いていてとても良かったです。

SNSのメタファーなど色々な示唆がある内容になっていて、今の世代の人には刺さる内容のように感じました。個人的には優しい話だったなあと思います。

主演のミシェル・ヨーを始めとした出演陣の演技も見事。

マルチバースなので、平行世界の役柄を同じ演者が演じるシーンも多いのですが、皆それぞれ魅力を感じさせる演技力!
登場人物は意外と多くないのですが、それを感じさせない広がりがありましたね。

一方、お下品なギャクやシュールな世界観が描かれるシーンがあったりと、人を選びそうなところもある作品でした。

個人的には結構楽しめましたが、鑑賞前はアカデミー賞有力ということで万人向けの作品なのかなと思っていたので、ギャップはありました。

(それと、犬の扱いはちょっと「ええ……」ってなりましたね。)

鑑賞した後に、他の人の感想記事や考察記事とかを見ていると、じわじわと面白さが増していく良さもある作品。

今作に似たような作品はそうそうでないであろう強烈な個性を持った作品だったので、観て良かったなという気持ちになりました。

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