『ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド』感想・レビュー 懐かしさに特化したつくりが刺さるかどうかで評価が変わるダイパリメイク作【Switch】

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ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド』のリーグ制覇して、ある程度プレイに区切りがついたので感想・レビューを書いていきます!

ゲーム自体は面白く、オリジナル版への忠実度・再現度の高さには力が入っています。

一方で追加要素は少なめ。
現代に合わせた完全リメイク作品を楽しむというよりは、当時のノスタルジーに浸る部分を味わう面が大きかった印象でした。

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良かった点

原作の再現度は高さは嬉しい!

ストーリーの展開やBGMなど含め『ポケットモンスターダイヤモンド』の内容が殆ど再現。
懐かしー!と思う場面が多々ありました。

グラフィックはドットから3Dグラフィックに変更されており、可愛らしい感じのジオラマ感
これはこれで好き。

公式サイトより引用

元々がDSでリリースされていた作品なので、2画面を活かした要素をSwitchで再現しようとしていたのは「頑張ったね……!」と感じました。

オリジナル版では、下画面に様々な情報が表示される「ポケッチ」という要素は、『ブリリアントダイヤモンド』は画面右上に表示。

見やすさではオリジナル版に軍配が上がりますが、再現しようとした心意気は好き。

元となる作品のクオリティが高いため、オリジナル版を忠実に再現しようとした本作も一定以上の面白さは保証されてます。
プレイしていて普通に面白い!

本作の評判は賛否両論ありますが、少なくとも一定のクオリティはあるのでその点は安心して良いかなと。

システム面で遊びやすさが向上している点がある

細かい点で、オリジナル版から遊びやすさが向上している部分があるのがGOODポイント!

フィールドで「ひでんわざ」を使用する場所では、手持ちポケモンに「ひでんわざ」を覚えさせなくても、野生のビッパが出てきて進むことができる仕様に変更されました。
進行の手間が減ったので、個人的に助かる。

どこからともなくビッパが出てくるので、初見時は謎すぎて驚きました!(笑)

バトル面でも「バトル終了後の経験値が手持ちポケモン全員が得られる」「技を選択するときに相性の良い/悪いが表示される」など、オリジナル版よりスムーズに進めやすく変更。

サクサクと物語を進められるように調整されているのは、プレイ中のストレスが減るので良い点だと感じました。

寄り道要素のパワーアップ

地下大洞窟」と「スーパーコンテストショー!」の要素は本作でパワーアップした部分。

地下大洞窟は「ポケモンの隠れ家」という要素が追加され、この場所でだけ捕まえられるポケモン・レベルの高いポケモンを捕まえることができます。

色々なポケモンを捕獲できるため、図鑑コンプの手助けになったり、レベルの高いポケモンを捕まえてストーリーをサクサク進めることも可能。

僕は今作で「チャンピオンリーグまで割とスムーズに進めたなあ」と感じておりましたが、振り返ると「地下大洞窟」でレベルの高いポケモンを捕まえて手持ちに入れていたことが要因だった気がします。

スーパーコンテストショー!は簡単な音ゲー的要素があり、タイミングに合わせてボタンを押すシステム。

音ゲー要素は他ゲームと比べて特別凝ったつくりではないのですが、自分のポケモンを3Dグラフィックでじっくり眺められるのはやはり愛着を感じます!

公式サイトより引用
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気になった点

リメイク作品にしては変化点が少なめ

プレイしていて良くも悪くもオリジナル版からの変化点が少ない印象。

本作プレイ以前に『ポケットモンスターソード』をプレイしていたこともあって、プレイ中により古さを感じてしまうところはありました。

バトル中はタッチ操作で進めたいと思うところもあり。

ボタン操作でも問題はないのですが、タッチ操作の方がスムーズに選択できるので、タッチ操作も採用されていればもっと快適だったなと。

3Dキャラの等身がフィールド上では2等身だが、バトル時は等身が高くなるのも少々気になる

フィールド上の2等身キャラは可愛らしいのですが、シリアスなストーリー展開の時も2等身なので少々気になるところはありました
(慣れればそこまで気にならなくなりましたが)

バトル時の等身の方が好みだったので「このグラフィックでのダイパリメイクを見たかった……」というのが正直な気持ち。

フィールドで移動するときに引っ掛かる

オリジナル版が十字キーでの移動だったためか、本作はスティック移動でななめに移動したときひっかかるときがあります。
これが地味にストレス!

オリジナル版のマップデザインが十字キーで動かす操作で想定されたもののせいか、今作だと所々ひっかかる場面があり、プレイ中に気になりました。

また、「ポケモンを連れ歩く」要素がありますが、連れ歩いているポケモンにぶつかり判定があるのも地味に気になる。

狭い道に入って引き返すときに、連れ歩いていたポケモンが邪魔で進みづらいという状況が生まれるのはなんともいえない気分。

これだったら正直、連れ歩き要素はなくていいかも……と思うときはありました。
(自分のポケモンの姿を見られるので、連れ歩きのアイデアは結構好きなんですけどね)

アップデートで改善される可能性はあるので期待したいところ。

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まとめ

これまでにリリースされてきたポケモンリメイク作から見ると、ブリリアントダイヤモンド』はリメイク部分が全体的に少なめに感じました。

良くも悪くも、オリジナル版の『ポケットモンスターダイヤモンド』をできるだけ忠実に再現することに力をいれたようなつくり。

元となるオリジナル版が面白いので今作も一定の面白さはありますが、予想の範囲内の面白さという感じ。

これまでのポケモンシリーズは新作・リメイク作含め、伝統的なゲームシステムの中にも挑戦的な要素や新しい遊びを加えようとした試みが見られる作品が多かったので、本作が比較的に進化が少ないと感じてしまうのかも。

僕はリアルタイムでオリジナル版をプレイしていたので、当時の思い出を振り返るというノスタルジックさを味わう楽しみはありました。

ただ、オリジナル版に懐かしさを感じない人や今作が初ポケモンという人にとっては魅力が下がるかもしれないです。

(つまらない訳ではないので、本作をプレイして損をするということは少ないとは思います)

個人的には、ポケモンシリーズを初プレイするということであれば、直近だと『ソード/シールド』の方がシステム面的に新しいのでそちらの方を勧めたい。

そういった点を考慮したうえで、今作の購入を検討するのがお勧めかなと。

ゲームの理想的なリメイクとはどういうものか?について考えさせられるという意味でも、良い経験になった作品ではありますね。

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