【わたなれ映画】コメディも百合も満載!人間模様の変化も成長もしっかり描き、期待に応えてくれる内容に大満足!|『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)ネクストシャイン』感想

アニメ映画
引用元:本予告 より
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劇場版『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)ネクストシャイン』(以下わたなれ ネクストシャイン)観てきました!

アニメ版『わたなれ』の続きであり、テレビ放送に先駆けた先行エピソード。
待っていればいずれ放送されるのですが、アニメ版の出来が素晴らしかったので、一刻も早く劇場で観たいと思い、鑑賞してきました。
僕は舞台挨拶付きの回で鑑賞。

アニメ版に引き続き面白かった~!!
主人公「れな子」を中心としたドタバタコメディの楽しさや、今回特にスポットが当たった「香穂」とのエピソードでは、香穂の新たな魅力や各キャラの成長の様子が丁寧に描かれていて良かったです。

アニメ版の驚きのラストから続く、真唯と紫陽花さんとの恋模様もしっかりと描かれていて、交錯する人間模様が見どころでした。
もちろん百合要素もちゃんと用意されていてありがたい!
コメディも恋愛ストーリーもどちらもたっぷり見せてくれて大満足です。

そして、れな子は相変わらずのれな子でした。
僕は原作未読で鑑賞したのですが、今回の話には衝撃を受けましたね。れな子、やりやがった……!

この記事では、『わたなれ ネクストシャイン』の感想を書いていきます!

結末に関する詳細なネタバレは避けていますが、作品の内容や展開の一部に触れる箇所はあります。気になる方はご注意してください。

また、合わせて舞台挨拶の感想もおまけで少し書いておきます。

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『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)ネクストシャイン』とは

公式サイト

『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)ネクストシャイン』は、2025年7月~9月にかけて放送されたアニメ版の続きとなる13話~17話の全5話を特別編集した劇場上映作品。原作小説4巻の内容を映像化した話になります。

陰キャだった過去を持ち、高校デビューを果たした主人公「甘織れな子」を中心としたドタバタガールズラブコメディ。

アニメ版12話の引きの強いラストから続く物語では、れな子の属するグループのマスコットキャラ「小柳香穂」とコスプレイベントに参加する物語が描かれます。
また、アニメ版から続く恋愛関係の行く末も同時に描かれるのが見どころ。

監督・脚本・声優陣はアニメ版と同じです。

イントロダクション

「わたしはわたしを、好きになりたいから!」

陰キャでダメダメだった過去を捨て、高校デビューを果たした少女、甘織れな子。
運よくカーストトップの陽キャグループに入ったと思いきや、なんとその中の二人に告白されちゃった⁉ 学園のスパダリ・王塚真唯と、学園の天使・瀬名紫陽花さん。
そんな二人の愛を受け止めるなんて、ムリムリ!
返事に悩んでいたら、香穂ちゃんと一緒にコスプレイベントに出ることに。
友達の頼みを聞くという形で、告白の返事を保留にするれな子。
でもコスプレを通して香穂ちゃんの『好き』に触れたら、なにかが自分の中で変わるような気がして……!
わたしが本当に欲しかったものって、なんだろう。
果たして恋人はムリなのか⁉ “ムリじゃなかった”のか⁉

公式サイトより
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感想(詳細なネタバレなし)

本予告♯わたなれより

ライトな百合コメディとして最高!
コメディ・百合要素・恋愛模様も全て高いクオリティで描かれていて、面白かったです。
ニヤニヤする場面や胸が痛くなる展開、衝撃のラストなど終始楽しめました。

今回のエピソードで特にスポットの当たった香穂ちゃんの魅力を描きつつ、れな子を中心とした三角関係の行く末をしっかりと見せてくれて満足。
特に、れな子・真唯・紫陽花の3人の関係模様は丁寧に描かれ、百合恋愛ドラマの面白味がより増していました。

作画や演出も安定の高水準で、アニメ版を楽しめた人なら安心して楽しめる内容!

『ネクストシャイン』は先行上映版なので本編内容はアニメ版と変わらないと思いますが、OPとEDは最初と最後以外はカットされている構成でした。物語が途切れずに一連の流れで楽しめたため、没入感があって集中しやすかったです。

『わたなれ』を劇場で観るという体験ができるとは思わなかったので貴重。
劇場の大スクリーンでOP「ムリムリ進化論」が流れた時はテンション上がりましたね!
客層は体感で8割以上が男性だったため、周囲のおじさん&お兄さんと一緒に映画館で百合アニメを観るというシチュエーションも中々レア。良い思い出になりました。

ストーリーは、衝撃的な終わり方だった12話の続きの内容をしっかり描き、区切りの良いところまでやってくれたことにまず満足。

本予告♯わたなれより

今回のエピソードでスポットライトの当たった香穂ちゃんは、魅力的なキャラでしたね!
アニメ版でも登場していたものの、賑やかしキャラ的な側面が強かった彼女が、今回の話で深堀されたことで、新しい一面が見られたのは嬉しいポイント。

グループのムードメーカーである明るく人なつっこい一面だけじゃなく、意外な一面とのギャップに驚くと同時に魅力にやられました!
「そういうキャラだったのか!?」って思いましたし、可愛くて一気に好きになりましたね。

今までのヒロインとはまた違ったタイプで、れな子との関係性も絶妙な面白さがあります。友人ポジションなら、香穂ちゃんが一番れな子と相性良さそうかもなあ。

また、香穂ちゃんは視聴者の思っていることを言ってくれる立ち位置でもあり、そういう意味でも物語上で結構大事なキャラ

れな子が真唯と紫陽花さんの両方から告白されているという状況で、香穂ちゃんや紗月さんなど周囲のキャラの振る舞いのおかげで、展開が暗くならず、特定のキャラにヘイトが向かわないようにバランスが取れているのは上手いなと思いました。

特に、れな子と香穂ちゃんでコスプレイベントに参加する話はコミカルで楽しかったです!
コスプレ活動を通して、「自分を好きになる」という要素に関連しており、コメディ要素がありながら普通に良い話!
個人的にこの手の、好きなものを素直に好きだと言うことや、自分を好きになるために努力する展開は好きですねえ。

あと、香穂ちゃんももちろん他のキャラ同様に入浴シーンはあります!
一番センシティブだったかもしれない……!

本予告♯わたなれより

れな子・真唯・紫陽花の3角関係の恋愛模様も同時に描かれていて、こちらも大きな見どころ!

特に今回は、スパダリ的で超然とした佇まいの印象が強い真唯が、恋愛模様に対して思い悩み、葛藤する姿が印象的でした。

真唯はアニメ版最初のエピソード以降、れな子への愛を伝え続ける存在で、時にはネタキャラのような要素も感じていたため、今回見せた悩める一人の少女としての姿は胸に迫るものがあり、しみじみ思わせる瞬間でした。
真唯と紫陽花さんが屋上で話すシーンとか、ちょっと胸が痛くなったからね……!

おのれ、れな子め……!

本予告♯わたなれより

紫陽花さんも良かったな~!れな子のことが好きだけど、優しい性格だから真唯のこともたびたび気にかける姿はさすが紫陽花さん。(もうこの2人でくっついてもいいんじゃないかな)
遊園地のシーンはキュンとするところがあって、百合要素的にも大満足です。

そして、れな子の成長模様も見られたのはジーンとしました。
アニメ版でも描かれてきましたが、過去の経験から自分の気持ちを話すことに抵抗感があったれな子が、各キャラとの一連の出来事を通じて、少しずつ影響を受け、踏み出した姿を見られたのは感慨深い。

それはそれとして、終盤は「れな子、やりやがったな……!」って思ったけどね!

詳細は省きますが、原作未読なこともあってびっくりしました。
衝撃なのか、感動なのか、言葉にしがたい感情が渦巻く鮮烈なシーンでした。色んな意味で挑戦的かも……!?
個人的に面白かったし、視聴した人と語り合いたい気持ちになりましたね。

上記で記載していないキャラだと、紗月さんは今回メインの物語にそこまで深く絡んできてはいないませんが、友人としてサポートやギャグ的なポジションもこなし、美味しい役どころでした。今後の物語にも大きく関わってきそうだし、続きが見たい!

アニメ版の魅力でもあったコミカルな演出や、声優さんの演技は今回も冴えわたっていました。

全体を通して、コメディや恋愛模様、百合要素など全てが高い水準で合わさって面白いガールズラブコメディでした!
ドロドロとした人間模様を求める人には合わないかもしれませんが、ライトなラブコメ作品が好きなら特に楽しめるはず。百合系作品あまり見たことない人も見やすいんじゃないかな。

上映館数は少なめで、上映期間は2週間限定と予定されていますが、かなり人が入っているニュースもよく目にしますね。一日の上映回数を増やす劇場も出てきているらしく、ワンチャン上映期間が延びたりしないかな……と期待しています。

テレビ放送はいずれ行われる予定なので安心ですが、興味のある方は上映期間短いので早めに観に行くといいかも!

アニメ版を楽しめた人は、きっと満足して楽しめる内容になっているのでおすすめ!

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おまけ:舞台挨拶の感想

ついでに舞台挨拶に参加した感想を思い出として簡単に書いておきます。
記憶違いで、一部内容が不正確な場合があるかもしれないので、ご了承ください!

本編上映後に舞台挨拶する形式でした。
メインキャラを担当する中村カンナさん、大西沙織さん、安齋由香里さん、市ノ瀬加那さん、田中貴子さんの5人のキャストが登壇。司会進行を「甘織 遥奈」役の相良茉優さんが担当されていました。

バラエティ満載で楽しい舞台挨拶でした!
本編の内容についてがっつり触れていたトークが多かったので、具体的な内容は避けますが、率直な感想や興味深い裏話もたくさん聞けて楽しかったです。

あの本編の後に登壇しなくてはならない中村さんの孤軍奮闘ぶりには笑いました。
れな子の行いに対する大西さんのごもっともな追求や、安齋さんの柔らかな口調ながら冷静な指摘などを受けながらも、みんなで場を盛り上げていて見事でした。

話が進むにつれ真ん中に立つ中村さんと、左右に立つ大西さん・安齋さんと物理的な距離が広がり、謎の空間ができていたのも面白かったですね。
大西さんが気づけば一ノ瀬さんの真横まで移動していましたし!

今回のエピソードでは三角関係に深く絡まないポジションだった分、市ノ瀬さんと田中さんは比較的穏やかな雰囲気で癒し。

市ノ瀬さんは、紗月が作中でれな子に言いたいことをセリフとして言っていた分、穏やかな気持ちなのかもしれない、みたいなことを語っていたのも妙な納得感があって笑いました。
あるシーンでの紗月の行動についての自分なりの考えも話されていて、なるほどなあと興味深かったです。

田中さんは場の癒しでした。今回のエピソードでは香穂ちゃんの活躍が多かったこともあって、演じているときのエピソードなどを素直に話されていて良かったです。

舞台挨拶の冒頭で、いきなり「ネクストシャイン」のコール&レスポンスを行いだしたのも忘れがたい。田中さんが自分の挨拶の最中に、「ネクスト~?」と問いかけをして、すぐに「シャイン!」って対応できていた人がいたのはすごい。

中村さんが、ラストシーンのれな子の演技が非常に難しかったと話されていたのも印象深かったところ。
本編見たら確かに難しそうなところでしたが、れな子が魅力的な主人公に感じるのは、物語の構成力や演出に加えて、中村さんの感情豊かで愛敬のある演技があるからこそって感じましたね。

主人公が複数のヒロインから好意を抱かれる構造の作品だから、バランス感覚を間違えると嫌われかねない可能性もあるだけに、作品の雰囲気に合った見事な演技だと改めて実感!

相良さんの司会進行もスムーズでとても良かったです!
舞台挨拶は大体1時間ほどで終わり、『ネクストシャイン』の上映時間を合わせると全体で3時間くらい。

舞台挨拶含めて、非常に楽しい劇場体験になりました。
いずれ13話~17話が放送・配信されるのも待ち遠しいし、2期にもぜひとも期待したいですね!

↓同時期に公開中のアニメ映画感想。わたなれも集英社なんですよねえ

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