『ゼノブレイド3』感想・レビュー|圧倒的ボリュームのRPG!ストーリーとキャラの魅力がめちゃくちゃ刺さったゼノブレシリーズの集大作!【Switch】

ゲーム感想・レビュー
引用元:公式サイトより
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ゼノブレイド3』の感想・レビュー。ちょっと間が空いてしまいましたが書いていきます!
Switchで発売された新作大型RPGであり、『ゼノブレイド』シリーズ最新作。

僕は『ゼノブレイド』シリーズがRPGの中でも特に好きなシリーズなので、『ゼノブレイド3』は待望の新作!発売日まで待ち遠しかったよ!

ボリュームもさることながら、ストーリー・登場キャラクター達の魅力が堪能できた作品。
旅路の中で主人公パーティーに対する愛着がどんどん湧いてくるストーリー展開が個人的にも刺さり、忘れられない1作になりました!

エンディングを観終わった後の寂しさは久しぶりの味わい。いやあ、良いゲームだったなあ……。

シリーズ名物の「広大なフィールド」や「豊富なサブクエスト」は今作でもたっぷり味わえました!
メインストーリー以外にもサイドストーリーやヒーロークエストといったメイン外の物語も面白く、寄り道が楽しかったです。

バトル面は『ゼノブレイド2』よりも分かりやすいシステムになっており、取っつきやすさが向上
特に今作で登場する「クラスシステム」が、戦略性・やりこみがいの面で面白いシステム。
各キャラクターごとに「クラス」をつけかえることで戦い方に幅を出せるため、戦闘のバリエーションが豊富になって、バトルを飽きさせにくくする要素になっておりました。

気になった点としては、メニュー周りなどのUI面が少々使いにくい。
クラスや装備の変更などでメニュー画面を使用する機会が多いので、毎回微妙に使いにくさを感じてしまうところが気になりました。

また、マイナスポイントとは言い難いのですが、今作は『ゼノブレイド』シリーズの集大成的な印象を受ける面もあったので、シリーズ初心者だと多少敷居を感じるかもしれない印象はありました。
シリーズ初心者がいきなり『ゼノブレイド3』からプレイしても楽しめないわけではないと思いますが、存分に味わうなら『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』もプレイしておいたほうがおすすめ。

ボリュームは、メインストーリークリアまでは70時間くらい。
ヒーロークエストやサブクエスト等の寄り道をしながらのプレイだったので、メインストーリーを中心に進めたら50~60時間くらいでいけるかな。
サブクエストコンプリート等を目指すと、100時間以上は遊べるかと思います。

この記事は、エキスパンションパスをプレイしていない状態での感想になります。

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概要

機種:Switch
メーカー:任天堂
ジャンル:RPG
発売日:2022/7/27

公式サイト

ゼノブレイド3』は、Wiiで1作目が発売された『ゼノブレイド』シリーズの最新作。
ナンバリングとしては前作の『ゼノブレイド2』から5年ぶりの新作になります。

(初代のリマスタータイトルである『ゼノブレイド ディフィニッティブエディション』からは2年ぶりの新作)

今作の舞台は広大な大地が広がる世界「アイオニオン
ケヴェス」と「アグヌス」という2つの国が長年にわたり激しい争いを繰り広げる中、それぞれの国に所属する6人の少年少女がふとした出会いからパーティを組み、世界の真実を知るための旅に出る……という話。

今作は「」をテーマとした壮大なストーリーであり、これまでの『ゼノブレイド』シリーズから繋がる、集大成的な作品でもあります。

バトルでは最大で7体のキャラクターで戦うシステム。
攻撃担当の「アタッカー」、防御担当の「ディフェンダー」、回復担当の「ヒーラー」という役割を各キャラクターごとに担当し、使い分けることで有利に戦闘を進められるというシステム。
それぞれのキャラクターの役割を変更させる「クラスチェンジ」システムもあり、旅の中で出会う仲間を増やしていくことでチェンジ可能な「クラス」を増やしていくこともできます。

さらに、パーティの中で特定の2人同士が融合して、一定時間強力な姿をもった存在「ウロボロス」になる「インタリンク」というシステムや、パーティ全員で総攻撃を与える「チェインアタック」というシステムもあり。

ここぞというタイミングで使用することでバトルを有利に進められます。
ウロボロス」自体もスキルツリーによって、能力を強化させていくこともできます。

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良かった点

過酷な世界を舞台としたストーリーとキャラクター達がとても魅力的!

紹介映像より

生きるために戦う世界、生まれた時から戦う運命を背負った主人公たちが織り成すストーリーが非常に魅力的でした!

テーマが「命」ということでシリアスな展開も多く、感動的なシーンもあり心が揺さぶられました。

ケヴェス」と「アグヌス」という国同士が延々と争い合う世界。そこで生きる人々の寿命は10年。
「過酷過ぎるだろ!」と言わんばかりの世界で、相対する勢力に属している主人公たち6人がたまたま出会うところから始まるストーリーは、最初から引き込まれる展開で掴みはバッチリ!
さらに、世界の真実を知っていく中で、「この先どんな展開になってしまうんだ!」という続きが気になる展開も定期的に用意されているので、一気にプレイしたくなる引きの強さを感じました。

また、メインストーリーやサブクエストなどで、世界観やそこで生きる人々の現状がしっかりと描かれているので、ゲームを進めていくにつれ今作の世界の解像度が上がっていくのが面白いです。

主人公パーティも元々は敵対関係にあった同士なので、初めは互いに信じきれないところがあって距離感があるところからスタート。旅路の中で様々な出来事に直面し、各人物の思わぬ内面や過去が深堀される描写が丁寧に描かれ、関係性が変わっていく様子をじっくりみることができて嬉しい。
主人公パーティみんな好きになりました!

プレイの中で特に好きになったキャラはタイオン
当初は戦略家の眼鏡キャラで、冷徹な捻くれものかなと思ったのですが、随所で見せる心暖かい一面やお茶目なところが非常に良い!
タイオンとユーニの関係性はかなり好きですねえ。

紹介映像より

他の主人公たちも負けず劣らず魅力的な面々で、サブクエストや移動中の会話でも、真面目な話からおふざけまで、いろいろなやりとりを見ることができます。
世界観自体はかなり深刻ですが、パーティ同士の掛け合いが楽しいのでそこまで空気が重くならないのも良い。

ゲーム自体のボリュームが多い長編RPGだからこそ、細かなやりとりによって旅の雰囲気が味わえて、長いプレイ時間でも苦になりませんでした。

メイン以外のクエストも充実している圧倒的ボリューム!

紹介映像より

メインストーリーだけでも50時間以上かかるほどのボリュームですが、それ以外のクエストも充実している圧倒的ボリューム!やりごたえは満点

メインストーリー自体が、ムービーシーンもかなり用意されている力の入ったつくり。各ムービーシーンも迫力あるアクションシーンや気合の入った演出で見ごたえ十分!
シリーズ通してプレイしていると、演出面でもかなりパワーアップしているんだなあと実感できます。

さらに、旅の仲間を増やす「ヒーロークエスト」もたくさんあり、こちらはこちらでサブストーリーが用意されています。
ストーリー自体も想像してた以上にしっかり描かれており(サブクエストくらいのあっさり具合かなとちょっと思ってました)、それぞれのヒーローのキャラが立っているのでパーティがにぎやかになっていくのが楽しい。

サブクエストもかなり用意されており、中には主人公や各ヒーローの内面を深堀したもの、キャラクター同士のやりとりが楽しいもの、この世界で生きる人々の実情を描いたものなど、作品世界の幅を広げるような感じで結構面白かったです。
ゲームによっては、サブクエストは作業になりがちなので、こうしたちょっとしたストーリーがあるとやる気が湧きやすいので良いですね。

あと、『ゼノブレイド』シリーズは広大なフィールドも魅力の1つであり、今作でも見渡せる場所には大体行くことが可能。

フィールドのロケーションも豊かで、思わずスクショしたくなるようなスポットもたくさん。
フィールドの各所にはアイテムが落ちていたり、レアモンスターがうろついていたりと探索の面白さも十分なので、世界中を駆け巡りたくなります!

かなり広いので、マップを完全に制覇しようとなると、かなりの時間がかかるかと!
でも進みたくなってしまうのが時間泥棒ですね。

ファストトラベル機能があるのでマップ間の移動はスムーズだし、目的地までのルートを示す「ナビゲーション機能」がかなり優秀。
高低差の多いフィールドでも、目的地までの行き先をちゃんと示してくれるのは何気に凄い機能。

「クラスシステム」などの戦略性とやりごたえがあるバトルシステム

紹介映像より

バトルシステムは戦略性とやりごたえがあり面白かったです

バトルは最大で7人参戦するので結構忙しない。
バトルによっては、あちらこちらで状況が目まぐるしく変わるので、慣れるまでは少々大変かもしれません。
システムを理解してくると思い通りに戦闘を進められるので面白さが増します。

各キャラクターに装備できる3種類の技(アーツ)や、キャラクターの役割を変更させることの出来るクラス(20種類以上存在)などを組み合わせ、状況に合わせて自分なりのパーティを作れるのも戦略性が味わえる。
クラスは、初期は特定のキャラしか装備できないものでも、使用し続けることで他のキャラクターも装備できるようになる要素もあり、レベル上げが楽しかった!

3種類あるロールタイプも、それぞれによって戦い方が変わるのでバリエーションが楽しめる。
アタッカータイプなら前面に出てバリバリ攻撃を行い、ヒーラータイプなら後方で回復やサポートなど……動き方も考慮して戦う必要があります。
クラスごとにもタイプが分かれており、例えばアタッカータイプには「ソードファイター」や「破砕士」といったクラスが用意されています。クラスごとで使用する技も異なるのでプレイ感が変わるのも面白い。

さらには、一定時間変身できる「ウロボロス」というシステムや、メンバー全員で総攻撃をしかける「チェインアタック」というシステムもあり、これらを使いこなして強敵を倒したときは達成感!

チュートリアルも『ゼノブレイド2』より分かりやすくなっていますし、ストーリー進行に合わせてシステムが解放されていく流れになっているので、思っていたよりシステムは理解しやすかったです。

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気になった点

メニュー面などUI周りの使いにくさを感じるときがある

UI周りは少々使いにくいと感じるところはありました。

装備のつけかえがやりずらく、自分が今所持しているアクセサリーを確認や、どのアクセサリーがよりステータスアップするのかといった表示が少なく確認しづらい。

パーティメンバーが6人いるので、アクセサリー・ジェム・アーツといったそれぞれの装備の付け替えが面倒に感じるときはある。
1人だけならあまり気にならないのですが、全員分を一気に変えるとなるとちょっと面倒でしたね。

クラスのレベル上限に達して別のクラスに変更する、ということがゲーム中で定期的に行われるので、クラスを変えた時に装備等を変えたいときにちょっとね……。
使いやすいUIだったらもっと快適に変更できたかなと。

今作では装備系アイテムの重要性が低めに感じたので、割と適当に装備してもなんとかなったところはありました。そういう意味では装備付け替えの場面が少なくて良かったかも。

ただ、RPG作品は少しずつ装備を整えて強くなっていくのもゲームの魅力の1つだと思っているので、装備系のアイテムに関してはもう少し有用度を上げてほしかった気もする。

あと、クエスト確認・マップ確認の時に、メニューを開いて選択する必要があるのも少々煩わしい。
ワンボタンで開ける「クイックショートカット」機能はありますが、4ボタン分しか設定できないので正直足りなかったです。

チェインアタックでテンポが悪くなる時がある

チェインアタックを使用するとバトルのテンポが悪くなってしまうのは長時間プレイしていると気になりました。

チェインアタック中は時間がストップし、時間をかけてどの攻撃を選択するのか決められますが、最後までチェインアタックをつなげると演出含めて数分かかってしまうのは、何度もバトルで使用しているとちょっとだれます。

ボス戦やイベントバトルであれば、こうした演出はあまり気にならないのですが、そこら辺の雑魚戦でもチェインアタックを使用すると時間がかかってしまうのは、もっとサクサクバトルを進めたいなあと思うのが正直なところ。

雑魚戦だとあえてチェインアタック使わなくてもいいかなあと思うときもあったので、サクッとスキップできるシステムがあると、より快適だったなと感じます。

ムービーシーンが多めなのは好みが分かれるかも

プレイ中にムービーシーンが多いなと思う場面は時々ありました。

メインストーリーでは、ちょっと進むたびにムービーシーンが差し込まれるところや、30分以上ムービーなんじゃないかというくらい長尺なムービーがある場面も時々ある。

ムービーシーン自体は見入っちゃうくらいクオリティは高いと感じたし、全体的なプレイ時間で見れば操作している時間の方が比重は高くなりますが、人によっては気になるかも。

まとめ

個人的に大好きなシリーズの新作であった『ゼノブレイド3』。
やっぱり面白く、そしてとても印象深いゲームになりました!

ストーリー・キャラクターがエンディング含めてとても好みな部分が多く、クリアした時の寂寥感が味わい深い。
もっと続きを見たかったような、EDまで見ることができて満足なような、何とも言えない気持ちを久しぶりに味わえた大好きな作品になりました!

一部の章で、多少駆け足気味に感じた部分もあるので、このあたりは今後のDLCに期待したい。.
あと、メインストーリーのみを進めると、説明が足りなく感じるところはあるかも。
ヒーロークエストやサイドストーリーは見ておいた方が没入度が上がります。

フィールドの広さや、やり込み要素も十分。
バトル面もクラスシステムの成長要素が面白く、様々なクラスを使い分ける楽しさもあって長く遊べました。

ボリューム含めてRPGとしてのクオリティはかなりのものだと思いますが、ゲームシステム面で多少敷居を感じるところもあるので、ちょっと慣れは必要かも。

ゼノブレイドシリーズ初心者は『ゼノブレイド ディフィニッティブエディション』の方がストーリー的にも入りやすいと思うので、気になる方はそちらもおすすめ。

とはいえ、好きな人はかなり好きな作品だと思います。
僕はかなり好きな作品!

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