映画館で『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)-Beginning-』を観てきました！
せっかくなのでネタバレありで感想をまとめておこうかなと。
僕は2回観に行って、1回目は公開日の3日後くらいに、2回目は2月に入ってからIMAX版を鑑賞してきました。
ポスターの絵柄を見たくらいで事前情報ほぼ無しで観に行った結果……衝撃が凄い！
ストーリーやキャラも魅力があったし、同時に、アニメーションや音楽面もとても良かったです！
劇場（特にIMAX版)で観た時の臨場感や迫力が半端ないので、アニメの先行上映版とはいえ映画館での鑑賞はおすすめ。
ちなみに僕はガンダムシリーズは何作か見ていますが、そこまで詳しくないレベル。
テレビで『ガンダム00』が放送されているのを見たのが初ガンダムで、近年だと『閃光のハサウェイ』や『水星の魔女』は視聴済み。ファーストガンダムは幼い頃にビデオレンタルで途中までは見た記憶がある……って感じです。
感想（ネタバレあり）
劇場公開から時間が経って公式からも情報が徐々に公開されていますが、ネタバレありで感想を書いているので気になる方は注意！
いや～驚きました！
事前情報をほぼ入れていなかったこともあって初回鑑賞時は「今回ってこういう展開だったんだ！？」と開始数分から驚きと困惑が脳内を駆け巡りました！
「やってくれたね！」と一本取られた気持ち。
ポスターを見た印象的に絵柄がポップだったので、「水星の魔女みたいに新規層を狙いつつ、ティーン向けな雰囲気のストーリーが描かれるのかな？」と思っていたら開始早々渋い雰囲気！
冒頭で流れるナレーションが、昔ガンダムを見た時に流れていたナレーションっぽい気がするなあと思っていたら本当にガンダムでした。
まさかファーストガンダムのifストーリーみたいな展開をド直球でやってくるとは……！そのための庵野監督でしたか。
最初は「劇中のキャラがファーストガンダムを視聴しているっていうメタ的な展開かな？」と考えて見てたんですが、シャアがガンダムに乗る場面で「あ、違うなあ」って思いましたね。
僕がファーストガンダムを視聴したのは10数年前になるので記憶が薄れているとはいえ、さすがにこんな展開はなかったよな！？と混乱。
何が始まっているのかと状況を理解するのに結構時間がかかりましたね。
絵柄がファーストガンダムを思わせるようでクラシックな雰囲気がありながら、アクションの作画が丁寧で素晴らしかったです。モビルスーツの細かい動作などが表現され、2回目にIMAXで鑑賞したときは冷静に鑑賞できたので作り込みに見入ってしまいました。
戦闘中に流れるおなじみのSEも鳴るたびにテンション上がるし、バトルの臨場感が魅力でした。
シャアがガンダムシリーズの名言をオマージュしたような台詞を言いながら活き活きと作戦を成功させている感じや（アムロってやっぱとんでもないイレギュラーだったんだなあって……）、シャリア・ブルとの相棒関係も見どころ。
特に今作はシャリア・ブルが良いキャラでした。
落ち着きがありつつウィットに富んだ会話を見せるところやいなくなったシャアの存在を長年追い求める姿など存在感がありましたね！
ガンダムに詳しくなかったので今作から登場したキャラかと思ったら、鑑賞後に調べて元々ファーストガンダムの時から登場していたキャラと知った時の驚き。
アニメで1話内にしか登場しなかったキャラが、数十年の時を経てここまでピックアップされるとは……世の中おもしろいね。
シャアが作戦を成功させていく過程や上映時間的にも40分くらいの内容だったので、初見時は「これどこまでいくんだろう」っていう期待と不安みたいのを感じながらワクワクして観ていました。
前半の内容が思った以上のボリュームだったので、ポスターのあの子たちは本当に今回出てくるの！？ってちょっと頭をよぎりましたね
そしてシャアの消息が不明になって先が気になる展開になったと思ったら、タイトルロゴ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』がドーン！
ここからか～！と思いましたし、こういう構成だったのかと感心しました。
中盤以降からガラッとキャラやストーリーのノリが変わるし、同時に絵柄も変わるのが面白い！
今作のキャラクターデザインを担当した竹さんのビジュアルによって、ポップな青春ジュブナイルって雰囲気がよく出ていました。
演出、音楽の組み合わせも抜群にハマっており、登場人物同士が出会ったときのキラキラした演出やここぞというタイミングで流れる楽曲など、見ていて気持ちいい。
個人的には、マチュとニャアンが最初に出会ったときの音楽と演出がとても印象的で、「ここから新しい物語が始まるんだ！」と感じさせてくれるガールミーツガール感がとても好きでしたね～！
挿入歌が流れるタイミングが何か所かありますがどれもバッチリなタイミングで、米津玄師さんの「Plazma」が流れるシーンとか、きたきたきた～！ってテンション上がりました。
BGMもチルな雰囲気のものが印象的で、すごく現代的で新鮮な味わいでした。
後半のバトルシーンも熱く、マチュが初めてモビルスーツを動かすシーンや、タッグで戦闘を挑む展開など、シチュエーションもいろいろで面白かったです。
宇宙空間での立体的なバトルや、光り輝くゾーンに入ったときの演出など、視覚的に楽しめる要素もいっぱいあり、2回目に見た時もとても面白かったです。
前半と後半でキャラや雰囲気が大きく変わるとはいえ、前半で描かれたシャアとシャリア・ブルの物語や戦後の傷痕が残っている世界観などから、ちゃんと前半のフリが後半に繋がっていて効果的に作用しているのは面白い。
中盤以降の話も基本的にポップだけど、戦争の残した影みたいなものが節々から見えるのは興味深かったです。
とはいえ、今作はあくまで今後放送されるアニメの先行上映版なので、ストーリーはまだまだ続くんですよね！
ファーストガンダムの大胆なifストーリー的な内容を詰め込んだこともあって、この後の展開次第でストーリーの評価も大きく変わりそうな感じはあります。
期待と不安はありますが、新しいガンダムストーリーの始まりとしては最高のスタートなんじゃないかな！まさにBeginning！
マシュやニャアン、シュウジといった面々の性格や背景はまだ語られていない部分が多いし、いなくなったシャアの行方や、シャリア・ブルたちがどうストーリーに絡んでくるのかなど、先が気になる展開が多いので早く続きが見たい！
テレビ放送はいつになるんでしょうね。そのうちに発表ありそうな気がしますし、3月に大型アニメイベント「アニメジャパン」が開催予定なので、その付近で発表とかはありそう。
劇場で見ると臨場感が凄いので、劇場での鑑賞はおすすめです！特にIMAXがやっているならそちらで！
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