『神業 盗来 -KAMIWAZA TOURAI-』のエンディングに到達!
一区切りつくまでプレイしたので感想・レビュー。プレイしたのはSwitch版です。
江戸末期を舞台に、義賊となって盗みを行う「ステルス泥棒アクション」は独特の面白さ!
「ステルス」と銘打たれていますが、敵に見つかっても、割と強引に突破してOKなゲームバランス。アクティブに突き進んでガンガン盗みを行うのが爽快でした!
基本的な流れは、複数ある依頼から好きなものを受けて盗みを行い、盗んだものは換金or民衆へ与えることを選択可能。
手にしたお金は、病に苦しむ娘のための薬の購入や、盗み道具の購入、または依頼を受けられる「盗人之湯」の貢ぎに使用したりとプレイヤーの自由。
限られた期限内での行動によってエンディングが分岐します。
いかに時間をかけずにお金を得られるミッションを選ぶか、ミッションで得たお金を何に使うかなど試行錯誤を楽しむプレイが面白い!
周回プレイのたびに進め方を理解し、じわじわと楽しくなってくるスルメゲーです。
1周がコンパクトなので周回しやすい。
周回プレイして各エンディングを回収したり、アイテム収集を楽しみたい人にはちょうどいいかと。
特に印象に残ったのは、PS2時代の作品で見られた独特のバカゲー的雰囲気!
物語は真面目なはずですが、巨大な風呂敷を背負ったままでの俊敏なアクションや「絶対にこれ見つかるだろ!」というシュールな状況が、他のゲームでは味わえない個性があってクセになります。
反面、粗が多いゲームであるのは否めない!
PS2時代のリマスター作品とはいえ、グラフィック面は物足りなさを感じます。
また、今プレイすると古さを感じる点もありますし、元々のゲームシステムからあった欠点が目に付くところも。
万人向けの作品とは言い難いですが、独特の世界観やシステムを理解してくると、繰り返しのプレイが面白くなる魅力はあります!
クリアまでのプレイ時間は15時間くらい。
全部のEDを見るなら20時間以上はかかるかと。
概要
機種:Switch/PS4/PC(Steam) メーカー:アクワイア ジャンル:ステルス泥棒アクション 発売日:2022/10/13
2006年にPS2で発売された『神業-KAMIWAZA-』のリマスター版。
江戸末期を舞台に主人公・海老蔵となり、娘の病を治すため、そして人々を助けるために義賊として悪党から盗みを行うステルス泥棒アクション。
数々の華麗な盗み技を駆使し、素敵に盗む独特なアクションが繰り広げられます。
舞台はエリアごとに区切られた小さな箱庭のステージになっています。依頼などを受けて指定のエリアへ移動し、依頼されたアイテムを盗んで指定の場所に収納すれば報酬がもらえるという流れ。
なお、盗んだものは民衆に分け与えることも可能。
リマスター化に伴い、グラフィックのフルHD化やテクスチャのリファインによる画質向上、オートセーブ機能の追加、各種チュートリアルの調整などが追加され、遊びやすくなっております。
ストーリー
時は江戸末期、東北地方を根城として名を馳せていた義賊集団
『銀鴉衆(ぎんがらす)』。その1人として義賊の道を夢見る若き盗賊『海老三(えびぞう)』は、銀鴉衆の仲間が、忍び込んだ屋敷の住人たちを無残に殺す姿を目撃してしまう。
失意の中、屋敷内で出会った少女『すずな』を守ると決意した海老三は、信頼する兄貴分の『藍之助(あいのすけ)』のすすめのまま、すずなを連れて街を去る。それから十年。
堅気の仕事である大工を生業として、親を亡くしたすずなを養ってきた海老三と、明るく健気な娘に育ったすずな。
貧しいながらも平穏で幸福な暮らしだった。しかし、重い病にかかってしまい、高価な薬が必要になったすずなのため、再会した藍之助と共に義賊『藍三団(あいぞうだん)』を立ち上げ、海老三は再び泥棒稼業に手を染める。
盗むのは娘のため? 貧困にあえぐ民衆のため? それとも己の欲のため?
商品説明より引用
海老三の行く先に待ち受ける運命は!?
良い点
独自の魅力を放つステルス泥棒アクション

敵に見つからずに次々と華麗に盗みを行うアクションが慣れると爽快!
「ステルス泥棒アクション」と銘打たれた今作ですが、ステルスゲーとしては結構強引に進めても問題ないバランス。
特に「ジャストステルスシステム」という要素が特徴的。
敵に見つかった瞬間にボタンを押すと、残像を残して見つからずに移動可能というもの。タイミングよく対応することで、敵に認識されずガンガン進めます。
そのため、アクティブに突き進んで一気にアイテムを回収するのが気持ちいい!
慣れてくるとサクサクと盗み出せるようになるので、ちょっとした達成感。
また、ゲームを進めていく中で「盗み技」や「隠れ技」といったスキル獲得要素があり、より効率的に盗みを行える技を増やすことができます。
段差に姿を隠せたり、突っ張り棒のように壁と壁の間に突っ張って敵の視界から逃れるといった芸当も可能!ビジュアル的にもインパクトがあり、バカゲー感を味わえて面白い!
風呂敷を使ったアクションもあり!
物を盗むごとに主人公の抱える風呂敷が大きくなり、パンパンになれば上半身いっぱいくらいの大きさに!
サイズが大きすぎると風呂敷を持っているだけで相手に怪しまれるため、風呂敷の扱い方もゲームを上手く進めるための重要な要素。
大きくなった風呂敷は蹴り飛ばすことで、敵キャラをぶっとばしたり、あえて敵の近くに飛ばして注意を風呂敷へと反らすことが可能。
風呂敷アクションも駆使しながら「いかに相手に見つからず多くの物を盗めるか」というゲーム性はなかなか新鮮で楽しい!
江戸末期を舞台とした世界観や舞台が独特の雰囲気

真面目にやっているようでちょっとおバカなノリも感じる和風世界観は、他のゲームでは味わえない魅力!
真面目なはずのストーリーですが、独特でシュールなノリが全編から漂う。
登場人物は主人公の「海老蔵」を始めとして、イケメンや美女というより味のあるキャラクターが色々と登場。独特の癖の強さがあり、そういうところも異色な雰囲気に感じるのかも。
ストーリー自体は強く印象に残るような内容ではありませんが、記憶に残るキャラクターや場面は結構あったかな。
人を選ぶ雰囲気はありつつも、真面目さとシュールさが合わさったようなノリは個人的には嫌いじゃない!
久々にこのようなノリを味わえて懐かしかったです。
(『絶体絶命都市』の初期作とか、PS2時代はこういう感じのゲームがいくつかあったなあと)
周回の中で試行錯誤を繰り返すのが面白いゲーム性

今作は1周目からベストエンディングに行くのは結構難しいと思います。
むしろ、1周目はゲーム性を理解するのがメインで、サクッと進めてしまった方がいいくらい。
ミッションの選択や、お金の使い道、盗んだアイテムの扱いなど、結構考えるポイントは多め。
僕は1週目、娘の病気のための薬を買うことに気を取られすぎて、指名手配レベルが上がったことに対応できず、途中で捕まってゲームオーバーになってしまいました!
ただ、ゲーム性を理解すると、
・「どのミッションをやれば、短い時間でお金を沢山稼げるか」
・「盗んだブツをお金に換金するか、村の捧げものにして住民の信頼を得るか」
・「獲得したお金で薬を買うか、街の元締めにお金を渡すか、盗み用の道具を購入するか」
……など自分なりに効率の良いプレイを試行錯誤して、見つけていく楽しさがじわじわと出てきました!
プレイのたびに面白みが増していく、スルメゲー的魅力があるゲーム性でしたね。
気になる点
あくまでPS2のリマスターなのでグラフィックやシステム面などで古さを感じる部分はある
元はPS2のタイトルなので今プレイすると古さを感じる場面は多かったです。
特にグラフィックは気になった部分。
当時でもグラフィックが特別優れているタイトルではないこともあり、リマスターとはいえPS3時代のようなグラフィックの印象を受けました。
今だとインディーズゲームでもかなり美麗なグラフィックのゲームも珍しくないため、やはり目に付く部分ではあります。
システム面でも、今プレイすると痒いところに手が届かない感じのところが色々。
特に、周回プレイ向けのゲーム性の割にはスキップできない点があるなど(チュートリアルステージが飛ばせないところなど)は、正直面倒に感じましたね。
ロード時間の短縮など遊びやすくなっている部分があるとはいえ、さすがにPS2時代のものだと調整が必要な部分が多いんだろうなとは思いました。
理想を言うなら、現代のゲームシステムに合わせて、リメイク作として出して欲しかった気持ちはある!
ステージ数・アクションが少なく感じる
今作は「街」「港」「神社」「城」のようにエリアが区切られています。それぞれのエリア同士が繋がっていて、依頼の度に該当のエリアへ直接向かって盗みを行う……というのが基本的な流れ。
エリア自体が狭く、ミッションを何度もプレイしていると同じ場所を何度も行き来することになり、マンネリ感が出てしまう部分があります。
同じステージで似たようなものを盗むミッションを何度も行うように感じる時もあり。依頼にもっとバリエーションが欲しいと感じましたね。
アクション面も、そこまで豊富なアクションが行えるわけではないので、同じようなことの繰り返し感が出てくるのは惜しい!
アクション面でももうちょっとバリエーションがあると、魅力が増した気はしました。
ボス戦はあまり面白くない
個人的に、ボス戦はあまり面白くなかったです。
「なんでボス戦入れたんだ!」って思うくらいには、ゲーム性にあっていないと正直感じるときも。
本作のアクション的に1VS1のボスバトルはあっていない感じ。
ステルス泥棒アクションなのに、なぜ狭いステージでタイマンをやらせようとするのか……。
敵を直接攻撃して倒すゲームシステムではないので、攻撃を与えても爽快感は少なめ。それでいて、ボスを倒せないとゲームオーバーになって進行できないという、微妙に難しい難易度が腹立たしい。
(何度かゲームやめようかと思いましたよ……!)
例えば、敵の投げてくるものをタイミングに合わせて打ち返すシチュエーションがあるのですが、距離感が掴みづらく何度ゲームオーバーになったことか。
連戦するタイプのボスもおり、負けたら初めから戦う必要があったのも難しい要因の1つ。
リマスターに際して、なんらかの救済装置があればもっと遊びやすかったかなと。
アクセントとして、普段とは異なる趣向のステージを入れることは分かりますが、入れるなら今作のゲーム性を活かしたものにしてほしかったです!
まとめ
今プレイすると粗を感じる部分もありますが、このゲームでしか味わえない魅力も色々とあり、気づけば何度もプレイしているゲームでした!
まず、泥棒をテーマにしたゲームって言う時点で尖ってますよね!
今の時代だとなかなか作りづらい内容だと思うので、逆に新鮮でした。
プレイ当初より、ゲームシステムを理解してきてから面白みが増すスルメゲー的要素を感じます。
バカゲー風な面白さもありますが、ゲーム性は意外と渋い。
誰にでもおすすめできるゲームとは言い難いし、現在のゲームに慣れていると古さを感じる面も多いです。
ですが、独特のゲーム性や世界観は今でも個性的!今作の復活を待ち望んでいた人がいるのも分かりますね。
一風変わった作品に興味ある方はぜひ!
(アクワイアさん、『忍道 戒』の復活もお願いします……!)
PS1&PS2時代の作品のリマスター作品ならこちらも

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