『風のクロノア1&2 アンコール』感想・レビュー|PSの良作アクションのリマスター!ほどよいパズル要素のシンプルアクション&切ない余韻のストーリーも魅力!【Switch/PS5/PS4/Xbox X|S/Xone/PC】

ゲーム感想・レビュー
引用元:公式PVより
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風のクロノア1&2 アンコール』クリアしたので感想・レビュー!
僕がプレイしたのはSwitch版。携帯モードでプレイしました。

シンプルな横スクロールアクションは間口が広く、今作の特徴である「風だま攻撃」を使用したアクションは適度に頭を使うパズル要素もあって楽しい!

ファンシーなキャラクター達が数多く登場し、暖かさや切なさを感じるストーリーもほどよい余韻で心に残ります。

リマスター作品としても良い出来で、グラフィック面がリマスターされているのはもちろん、難易度設定も追加されており、遊びやすい調整がされているのも嬉しい。

特に『風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~』は、今プレイしても十分面白く楽しめました!

気になった点は、ボリューム面の少なさ、アクション・ステージ構成で時代感を感じるところ
極端に人を選ぶ要素はなかった印象です。

クリア時間は9~10時間くらい。
風のクロノア door to phantomile』が4時間くらい。
風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~』が5時間くらいでクリアできました。

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概要

機種:Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xnox One/PC (Steam)
メーカー:バンダイナムコエンターテインメント 
ジャンル:ドラマチックアクション
発売日:2022/7/7(Steam版は7/8)

公式サイト

PS1で発売された『風のクロノア door to phantomile』(以下「1」)とPS2で発売された『風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~』(以下「2」)を1つにまとめたリマスター作。

主人公「クロノア」が世界を救うために旅に出る横スクロールアクション。
キャラクターは3Dグラフィックで表現されており、ステージ自体も3Dで描かれ、奥行きがあるタイプの横スクロールです。

リマスターに際してグラフィック面の向上、難易度設定の追加がされています。
また、ムービーシーンで早送りやスキップする機能もあり。

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良かった点

シンプルながら適度なパズル要素もあるアクション

公式トレーラーより引用

「風だま」を使ったアクションがシンプルながら独特で面白い!

目の前の敵に向けて風だまをぶつけると、敵を捕まえることができるアクション。
捕まえた敵を投げたり、ジャンプの時に足場にして2段ジャンプしたりと色々使いどころあるのがポイント。

風だまアクションを活用してステージのギミックを攻略したり、ボス戦でも特定の攻略パターンを見つけたりと、適度なパズル要素が面白みに繋がっていました。

操作は「ジャンプ」と「風だま攻撃」の2つだけなのに、ステージギミックによって多彩な遊び方が用意され、バリエーションがありました。

ステージによってはスノーボードに乗って進むステージも。
自動スクロールで進むステージで、普段のステージとはまた違ったアクションを楽しめてGOOD!
この点もプレイを飽きさせないポイントかと。

ファンシーで可愛らしいキャラと、暖かさと切なさのあるストーリー

公式トレーラーより引用

クロノアと相棒がところどころ掛け合いをしながら進むストーリーが、アクションの良いアクセントになっています!

今作はステージ制のアクションゲームで、ステージ前後にカットシーンが差し込まれる形式でストーリーが展開されます。

一緒に冒険する仲間は「1」では精霊のヒューポー、「2」では巫女見習のロロと相棒のポプカといった感じ。

特に「2」ではクロノアとロロとポプカの3人組の組み合わせが良いバランス!

性格もバラバラなので掛け合いが楽しく、シリアスな場面では胸打たれるところもあり、3人の旅をもっと見てたいなあ……と思うくらい。

「1」も「2」も切なさのあるエンディングが味わい深く、プレイ後感が良かった……。
じんわりとした余韻があります。

アクション系のゲームだと思っていたので、ほどよい余韻が味わえたのは予想外でしたが、想像以上に満足できました。

リマスター作品としても良作!

公式トレーラーより引用

リマスターに際してグラフィック面が綺麗になっており、今プレイしてもグラフィック面での古さを感じさせにくかったのは嬉しい!
(特に「2」はあまり古さを感じさせない)

オリジナル版がファンシーな世界観だったこともあり、リマスターとの相性が良かったのかも。

リアル調のグラフィックのゲームだと当時は「すっごいリアル!」と思っても、プレイする時代によって印象が大きく変わることもありますよね

難易度面でも遊びやすい難易度(イージーモード)が追加され、「風だまの射出距離が伸びる」「ライフが増える」といった調整がされています。

見た目がキャッチーなゲームなので、プレイの間口が広くなるバランス調整はちょうどいい。

イージーモードなら、アクションゲームが苦手な方もプレイしやすいと思います。

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気になった点

ボリューム面はちょっと少なめ

ストーリーモード以外のモードはなく、クリア後の追加要素なども特にはないため、ボリューム面は少なめに感じました。

アクションゲームなら妥当かなとも思いますが、昨今のフルプライスタイトルをプレイしているとボリュームが少なさを少々感じたのは否めない。

「1」は4時間ほどで結構あっさりクリアできた印象もあり、もう少しストーリーや追加ステージを遊びたいという気持ちも……。

ただ、クリアタイムを表示するオプション機能があるので、やり込みたい人はタイムアタックを行うといった楽しみ方はできます。

奥行きがわかりにくい・距離感が掴みづらい場面がある

奥行きのあるステージは見栄えは良いのですが、目の前にあるオブジェクトが背景なのかギミックなのか分かりにくい場面がありました。

また、風だま攻撃を使用したアクションを奥行きのあるステージで行うと、攻撃が当てづらい時があったのは結構なストレス

例えば、「ステージ奥のスイッチに向かって敵を投げる」という場面が何か所かあり、当てる場所は分かっているのに奥行が掴みにくくて、うまく攻撃が当たらない時がありました。

何回も敵を投げつけることになって「当たりそうで当たらないじゃん!」って思いましたね。
(僕のプレイがあまり上手くなかったのもあるかもしれない……)

このあたりは、難易度調整でどうにかなるところではないので、慣れの部分かもしれません。

ただ、「2」では奥行きが分かりにくい場面は全体的にかなり減っていた印象があり、かなり遊びやすくなっていました。

ジャンプアクションを要求される場面もある

「1」で特に感じたところとして、狭い足場に飛び移るジャンプアクションを求められるところが時々ありました。
しかも、足場が思っていたより小さい。

しっかりとジャンプアクションを要求する場面があって、ちょっとギャップがありましたね。

「風のクロノア」シリーズは初プレイでしたが、キャラクターや世界観がキャッチーだったので「カービィ」シリーズ的な間口の広い層がターゲットのゲームという印象だっただけに

ジャンプした後、空中に数秒浮くことは可能。ただ、「カービィ」シリーズのホバリングほど長い時間浮けるわけではないです。

リマスター化に際して、救済措置が取られていないので、ジャンプアクションがかなり苦手という人は少し注意かも。

まとめ

PS時代の作品が遊びやすくリマスター化され、今なお遊んでも楽しい横スクロールアクションゲーム!

風だまアクションはシンプルですが、他のゲームであまり体験したことのない感じで独特の面白さ。
適度なパズル要素も良いアクセントで、メリハリのあるアクションを堪能できました。

ストーリー面も印象に残る展開で良かったです。
時に楽しく、時に切ない余韻が残る良いプレイ体験を味わえました。

特に「風のクロノア2」はPS2時代のゲームということを感じさせない色褪せない面白さがあり、今プレイしても楽しく遊べました。

ボリューム面はちょっと少なめに感じましたが、他のゲームの間にプレイするにはちょうどいいくらいのボリュームかもしれない。

原作の魅力を活かし、上手いことバランスを調整した良作リマスター作品です!

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