映画『ウマ娘プリティダービー 新時代の扉』を公開初日に観てきました!
公開前々日の水曜日に『ROAD TO THE TOP』の劇場用再編集版を鑑賞し、テンションマックスの中で公開日を待っていました。
ゲームやアニメ、漫画にライブと様々なメディアミックスで人気を博している『ウマ娘』がついに劇場へ!
ジャングルポケットを始めとしたウマ娘たちが全力でぶつかり合う激熱のレース、ダイナミックで迫力満点の演出、胸が熱くなるドラマなど、108分があっという間!
この記事では、映画『ウマ娘プリティダービー 新時代の扉』の感想を書いていきます。
詳細なネタバレなしとネタバレあり部分に分けているので、ぜひ最後までお付き合いください!
ちなみに僕は、ウマ娘のアニメは1~3期と『Road to the top』を視聴済み。漫画はシンデレラグレイを読んでいます。
ゲーム版はリリース初期にプレイしており、現在は時々シナリオの実況動画を視聴する感じです。
ストーリーの詳細なネタバレは避けますが、多少内容に触れています。完全に情報なしで見たい人はご注意ください
映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』とは
スマートフォン向けゲームを始め、アニメや漫画など数々のメディアミックスが行われ人気を誇る『ウマ娘 プリティーダービー』が初の映画化。
実在の競走馬の名前と魂を受け継ぐ存在「ウマ娘」たちの熱いレース模様が描かれます。
映画版では、フリースタイルレースで最強を目指し走ってきた「ジャングルポケット」が主人公。
クラシック三冠レースへと挑み、ダンツフレーム、マンハッタンカフェ、アグネスタキオンといった強力なライバルたちと競いながら、最強を目指すための戦いへと挑む。
監督は山本健、脚本は𠮷村清子。
制作会社は、WEBアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』(以下RTTT)を担当したCygamesPicturesが引き続き制作。
声優は藤本侑里、上坂すみれ、小倉唯、福嶋晴菜などゲーム版の声優陣が多数登場。
あらすじ
自由気ままなフリースタイル・レースで、
最強を目指して走り続けてきたウマ娘の少女、ポッケことジャングルポケット。
気まぐれに観戦した<トゥインクル・シリーズ>のレースで、
フジキセキの走りに衝撃を受けたポッケは、
自らも<トゥインクル・シリーズ>に挑むことを決意する。ウマ娘たちの集う『トレセン学園』に入ったポッケは、フジキセキを育てたタナベトレーナーのもと、
一生に一度しか挑戦を許されない『クラシック三冠レース』に挑む。
そこに待ち受けていたのは、ポッケをもしのぐ実力をもつ同世代のライバルたちだった。ひたむきな思いを胸に実直に努力を続ける、ダンツフレーム。
自分にしか見えない『お友だち』を追いかけて走る、マンハッタンカフェ。
そして、ウマ娘の可能性のその先を求めるマッドサイエンティスト、アグネスタキオン――自らの誇りと、意地と、魂をかけて走るウマ娘たち。
熱く激しいその戦いが、新たな時代の扉を開く。「誰が相手でも関係ねえ!俺は最強のウマ娘になってみせるぜ!!」
公式サイトより
感想(詳細なネタバレなし)

熱い展開の連続で、あっという間の上映時間でした!
ジャングルポケットを中心としたライバル関係は魅力的。最強を目指すために数々のウマ娘たちと競い合う展開は面白く、ストーリーもすごくウマ娘らしい内容で納得感がありました。
今作は2001年代の競馬レースが元になっており、史実のドラマチックなレース展開をジャンポケ主人公で上手く落とし込んでいる点に感心。史実のレース結果とフィクションの絡め方のバランスが上手い!

ジャングルポケット・アグネスタキオン・マンハッタンカフェ・ダンツフレームといった2001年世代のライバル関係が熱く、全力でぶつかり合う展開は心が燃えましたね!
特にジャンポケとタキオンの関係性は、ストーリー的にも非常に興味深かったです。
主人公がジャンポケの性格的に、ライバルたちとバチバチに競い合うのが面白い。
ウマ娘は今まで何度かアニメ化されましたが、ジャンポケは最強を目指す熱血タイプ&好戦的な性格ということもあり、他作品よりバトル漫画的な盛り上がりが大きかったです!
最強を求めて情熱的に突っ走る姿や、強者と対峙する葛藤などが魅力的な主人公でした。
あと、予告編でも出てましたがテイエムオペラオーはオーラ全開でカッコいい!
オペラオーがレースで猛威を振るっていた時代なので、ジャンポケが最強を目指すストーリーとかなり合っていて存在感が大きかったですねえ。
それとフジキセキも絶妙な役どころ!フジ先輩ファンは必見。

演出面は『RTTT』からさらに進化して見事!
エフェクトや音響のこだわりは特にレースシーンだと魅力抜群。
個人的に印象に残ったものを挙げると、アグネスタキオンの速さを表現する描写は見入りました。
粒子をイメージしたような高速のエフェクトが表現され「これは速い……!」と自然と感じる。
カメラワークの見せ方も上手く、実際の競馬のレース中継のように上空から集団を見下ろす視点もあれば、ジョッキーカメラのように走ってるウマ娘の一人称視点もあり、レース中の疾走感や駆け引きの熱さを見せてくれて効果的でした。
アングルは色々と用意されていて飽きさせませんでしたね。
また、表情の見せ方が凄く良かったです。
日常シーンでデフォルメに崩した表情をコミカルに見せたり、レース中の必死の形相や感情が溢れ出る感じなど、物語を魅力的に彩っていました。
あと、やはり大スクリーンや音響の迫力は映画館ならでは!
音の使い方も良かったので、映画館で鑑賞すると臨場感あるレース体験を味わえるのでおすすめ。

ストーリーはすごくウマ娘らしく、ストレートに熱い話で良かったです。
ネタバレは避けますが、個人的には「走りたい!」という熱くピュアな願いが強く伝わってくる内容でした。
根源的な欲求のままに走るウマ娘たちの姿が眩しく、ここまでストレートに描かれると清々しくて爽快感があります。
背景に色んなウマ娘が出るのも、他のメディアミックス作品を見ていると嬉しい小ネタ要素。
思った以上にたくさんのウマ娘たちが出るのでお祭りみたいで楽しい!1回見ただけだと見落とすくらい出てくるので驚きましたね。
(あのキャラも出るの!?って思いました)
ちなみにウマ娘初心者でもおそらく楽しめる内容になっています。
(ゲームやアニメを見ていた方が感動は増すとは思います)
設定が一部わからないところはあるかもしれませんが、根本の物語はストレートな内容だし、レースシーンの演出や迫力は見ごたえあって楽しめますよ。

ウマ娘たちの熱いレースとドラマがぎゅっと詰まった最高の映画でした!
皆さんもぜひ映画館で体験してみてください!
ネタバレあり感想

・登場キャラでいうと、ジャンポケ、タキオン、フジキセキ、オペラオーは特に印象的だった!
・ジャンポケが熱血で気持ちのいい性格をしているので、素直にレースを楽しめて良かった
・タキオンが強いまま表舞台から去ってしまったことで、ジャンポケが「最強とは何か」を見失う展開はなるほどなと思いました。史実でジャングルポケットが勝てなかった時期をどう描くのかと思ったら、こういう手できたか!
・ジャンポケとタキオンの関係性が面白かったね。鮮烈な走りを刻み付けたタキオンの影響を受けたジャンポケが、紆余曲折の末、自身の走りでタキオンの「走りたい」というウマ娘の根源的欲求を刺激して動かすってのが良い……
・ジャンポケの友人たちもかわいい。3人とも良いキャラ

・タキオンは存在感あったし、圧倒的な強さや掴みどころのない振る舞いがとても良かった!
皐月賞のシーンは強すぎて「これは勝てない……!」と思わされる。言葉にするのが難しいけど、粒子みたいな描写が疾走感のある演出で圧倒された
・理論派な性格のタキオンがジャパンカップのレースを観戦して思わず駆けだすシーンは感動。いろいろ考えていても、最後は純粋に「走りたい!」って気持ちが溢れ出したんだなあとジーンとした
・ジャンポケが日本ダービーに勝った後、トレーナーとフジキセキが見合わせて喜ぶところも感動

・フジ先輩の役どころが良すぎた。ジャンポケの心の支えになって導くのはまさに先輩。前作主人公のような風格すら感じる
・ただ、申し訳ないけど勝負服になった時に胸元が気になって「エッ!!!」と思ったのは否めない。やっぱり気にはなるよね
・オペラオーのオーラが凄かった!圧倒的強者の風格が漂ってきて、周囲からの絶望感すら漂う強さは圧巻。2000年の有馬記念の実況が再現されていたのも熱かったね~
・マンハッタンカフェ、ダンツフレームの活躍はもっと見たかったくらい。泥の中を駆けるマンハッタンカフェを正面から映すアングルがカッコよかったり、ダンツフレームのプリティさが印象的だっただけに
・活躍が見たいウマ娘で言うなら、ドトウの活躍もぜひ映画化してほしいねえ(強欲)

・背景にいろんなウマ娘が出るのも楽しい。想像以上にたくさん登場するので落ち着く暇がなかったくらい。ヒシミラクル、エアシャカール、スイープトウショウとかは印象に残ってる
・RTTTを見たからか、トプロ委員長が何度か登場するのはテンションあがった。トレーナーも一緒にいて感激!
・アヤベさんがふわふわに対する情熱を見せていて面白かった。RTTTで大変だったから、幸せそうに日常を過ごしていて嬉しい
・RTTTからの順当進化って内容の映画で大満足!今後も色んな世代の物語を見たいと思わされましたね~
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