映画『ディア・ファミリー』感想|涙と希望に胸打たれる驚きの実話!悲しみで終わらず、前向きな気持ちが心に残るおすすめの感動作!

映画感想
引用元:ディアファミリー本予告より
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映画『ディア・ファミリー』を観てきました!

先天的に心臓に疾患をかかえ余命10年と宣告された娘のため、当時まだ研究の進んでいなかった人工心臓を開発しようと奮闘する父と家族の物語。

ほとんど前情報を入れずに観に行ったところ想像以上に感動しました!
鑑賞前から感動系作品の雰囲気を感じていましたが、実際に観たらもう驚くくらいに涙ポロポロ。

だけど意外と明るいテイストもあって見やすかったのは良かったです。

医療の門外漢であった町工場の社長が、娘を救いたい一心で人工心臓に関する知識を学びながら、当時誰も確立できていない人工心臓の実現へと突き進む姿は熱かったです。

(まるで『下町ロケット』を思い出すかのような面白さ)

悲しみだけじゃなくて、未知の事柄に挑戦する姿に奮い立たせられたり、感動と共に前向きな気持ちが胸に染み渡るエンディングの余韻など、非常に好みの映画でした!

これが実話を元にした作品だとは……!
今回の映画を通して、このような出来事が現実にあったことを知ることができた点も、大きな収穫でしたねえ。

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『ディア・ファミリー』とは

世界中で17万人の命を救ってきたIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの開発にまつわる家族の実話を基にしたヒューマンドラマ。

原作はノンフィクション作家・清武英利が20年以上にわたって家族に密着して描いた「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」。

1970年代、小さな町工場を経営する「坪井宣政」は娘「佳美」の心臓疾患を治すため、日本で研究の進んでいない「人工心臓」の開発を決意する。
限りなく不可能に近いと言われた挑戦ながら、娘を救いたい想いで妻「陽子」と共に人工心臓の勉強に励み、様々な人へ頭を下げ、資金繰りなどに奔走しながら何年にもわたる開発に尽力を注ぐ。
しかし、佳美の命のタイムリミットは刻一刻と迫っていた……。

出演は大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽など。

監督は『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』などを手掛けた月川翔。
脚本は『糸』『ラーゲリより愛を込めて』などを手掛けた林民夫。

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あらすじ

生まれつき心臓疾患を持っていた幼い娘・佳美は [余命10年]を突き付けられてしまう。
「20歳になるまで生きられないだと…」
日本中どこの医療機関へ行っても変わることのない現実。
そんな絶望の最中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が作ってやる」と立ち上がる。
医療の知識も経験も何もない宣政の破天荒で切実な思いつき。
娘の心臓に残された時間はたった10年。
何もしなければ、死を待つだけの10年。
坪井家は佳美の未来を変えるために立ち上がる。
絶対にあきらめない家族の途方もなく大きな挑戦が始まる―。

映画公式サイトより
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感想(詳細なネタバレなし)

映画を見ている間、4~5回くらい涙がこぼれる瞬間があり、鑑賞前に想像していた以上に感動しました!

泣かせに来ようとしていない感じのシーンでもつい自然と涙が流れ、自分が映画でこんなに泣くとは思っていなかったので驚きの体験でしたね。

今作の舞台は1970年代。
心臓疾患の治療法がまだまだ確立されていない時代に、幼い娘「佳美」が先天的に心臓に疾患をかかえ、余命10年と宣告される過酷な現実が序盤から描かれます。

まず、この作品で大きく魅力に感じたところは、悲しい現実を描きつつも悲劇で終わらせずに、困難に何度も立ち向かう姿を見せてくれる力強い映画でもあり、心に残りました。

愛知で町工場を経営する父親の「宣政」は行動力が凄まじく、娘を救う方法を探すために日本中を飛び回り、各地の医者と出会い相談したりとかなりアクティブ。
昭和の経営者ならではのパワフルさを感じましたね。

海外に比べて日本では人工心臓の研究がほとんど進んでいない現実を知るも、そこから「じゃあ自分でつくる!」と思い立つのが凄い!

医療の門外漢ながら誰も完成させたことのなかった人工心臓の開発へと着手する姿には、半端ない執念と家族への愛を強く感じました。

宣政自身も医療に関しては完全な素人なので、乗り越えなくてはいけない壁はあまりに多く、幾度となく困難にぶつかります。

それでも娘を何とか救いたいというひたむきな想いで悩みながらも進み続ける姿は胸を打たれました……!

予算がないとか、タイムリミットとか、医療界の現実とか……1つクリアするだけでも超大変そうなのに次々と難しい状況に陥るので並大抵の人だったら心折れそう

作中で何度も登場「次はどうする?」という言葉が印象的で、まさに言葉通りに次へ次へと挑戦するパワーにグッときました。

人工心臓の開発過程で、目の前の問題を工夫や執念で解決し、少しずつ人工心臓の実現に向けて進む過程は面白い。

思い描いていたものが少しずつでも実現していく過程や、熱意が周囲に影響を与え仲間が少しずつ増えていく様も熱く、まるで「下町ロケット」を彷彿させるかのような瞬間もありました。

物語の展開について、僕はほぼ事前情報を入れていない&実際の出来事は知らなかったため、作中のとある展開には結構衝撃を受けました。

予告などでも描かれているのでネタバレではないのかもしれないですが、僕は知らずに観て没入できた面もあったので、個人的には前情報入れずに観て良かったと思います。

(実際の出来事を知ってても知らなくても関係ないくらい良い映画!)

家族同士の絆を感じるシーンも良くて、夫婦の信頼関係や3姉妹の想いあう姿や和気あいあいとした関係が暖かくも切なさもあり、感情が揺さぶられました。

開発の果てにやがて誕生した「バルーンカテーテル」は今なお多くの人の命を救っている事実も熱く、懸命にあがいた結果が未来へと繋ぐことのできた希望なんだなと思うと言葉にしがたい感動でいっぱいに!

役者陣の皆さんも良い演技でした。父親の「宣政」役を演じた大泉洋さんの涙を流すシーンは観てるこっちも思わず泣いちゃうレベル。

「佳美」役を演じた福本莉子さんの演技も良かったです。
ただ守られるだけじゃなく、人工心臓の開発に全力で挑む父の姿を見て、自分も誰かを助けるために頑張りたいと振る舞う姿は心の強さを感じて眩しかったです。

坪井一家を演じた皆さんの演技も家族の暖かさを見せてくれて感動したし、若き医者「富岡」を演じた松村北斗さんの存在感も作品を魅力的に彩っていました。

マイナスポイントは特にないんですが、強いて言えば序盤は特にテンポよく進むなあと思いました。
おそらく実際はもっといろんな壁があったと思うのですが、結構スムーズに進んだ印象はあったかな。

だけど、そのおかげで序盤から物語の推進力が生まれたと思うし、中盤以降の展開なども考えると良いバランスだったのかもしれない。

感動の涙と同時に、未来に向かって「自分も頑張ろう!」と前向きな気持ちにさせてくれる良作。

こんな実話があったんだという事実や、この出来事によって生まれたものが未来に続いていていることも勇気になります。
今後も自分が落ちこんだときなどに見返したいなと思わせてくれる素敵な作品でした。

多くの人におすすめの1作!
1人でじっくり観るのも良いし、家族や友人と観ても感動できると思うので気になる方はぜひ!

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