『劇場版 呪術廻戦0』感想 呪い・純愛・友情・バトルがてんこ盛り!呪術廻戦原点の物語。単体作品としても面白い!

アニメ映画
引用元:公式サイトより引用
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劇場版 呪術廻戦0』観てきました!
2022年1発目に劇場で観ることができて良かった!

劇場版 呪術廻戦0』は、漫画もアニメも共に好評を博している『呪術廻戦』の劇場版作品。
作者の芥見下々(あくたみげげ)先生が『呪術廻戦』連載前に短期集中連載していた『東京都立呪術高等専門学校』が原作。
呪術廻戦』の前日譚であり、1本の作品として話がまとまっていることもあってファンからの人気も高い作品です。

僕は呪術廻戦はコミックスで0巻含めて18巻まで読了済み。
アニメ版も一通り見た状態で鑑賞しに行きました。
ただ『劇場版 呪術廻戦0』は『呪術廻戦』本編の前日譚となる話なので、本編未鑑賞でも楽しめると思います。

直接的なネタバレは避けておりますが、多少内容に触れるところはあるかもしれないので気になる方はご注意ください。

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ストーリー

幼少のころ、幼なじみの祈本里香を交通事故により目の前で失った乙骨憂太。

「約束だよ 里香と憂太は大人になったら結婚するの」

怨霊と化した里香の呪いに苦しみ、自身の死を望む乙骨だったが、
最強の呪術師・五条悟によって、呪術高専に迎え入れられた。

そして、同級生の禪院真希・狗巻 棘・パンダと出会い、乙骨はある決意をする。

「生きてていいって自信が欲しいんだ」
「僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます」

一方、乙骨たちの前にかつて一般人を大量虐殺し高専を追放された最悪の呪詛師・夏油 傑が現れる。

「来たる12月24日 我々は百鬼夜行を行う」

呪術師だけの楽園を標榜する夏油は、非術師を殲滅させんと、ついに新宿・京都に千の呪いを放ち――

果たして、乙骨は夏油を止められるのか、
そして、里香の解呪の行方は‥‥。

(公式サイトより引用:https://jujutsukaisen-movie.jp/
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主人公「乙骨憂太」の成長の物語として面白い!

『劇場版 呪術廻戦0』 は『呪術廻戦』本編の主人公・虎杖とは異なり、乙骨憂太が主人公となる物語。

乙骨憂太
公式サイトより引用

幼少期に幼馴染で仲良しの少女「里香」ちゃんを交通事故で失っただけでなく、とんでもない怨霊と化してしまった里香ちゃんに憑りつかれてしまうという中々ハードな人生送る高校生。

映画版では、気弱だった憂太が呪術高専の教師である五条悟との出会いをきっかけに、様々な友人と出会い交流していく中で、自らの望みに気づき少しずつ成長していく姿が良く描かれていました!

序盤は人を傷つけないように他人と関わり合うことを避けている様子でしたが、友人との出会いの中でどんどん自信をつけ、強くなっていく様子が描かれていてます。
映画の最初と最後での変わりっぷりに驚き!

人柄的には善人というよりも、割とエゴイスティックな面も見られるのは個人的に好みでした。

周囲の人物とのやりとりも好き。
本編にも登場する禪院真希、狗巻棘、パンダとのやりとりはコミカルなシーンもありつつ、カッコいい場面やグッとくるやりとりもあって良かったです。

それぞれの友人との関わりの中で、 憂太が友情や新たな経験を味わっていくのが青春感があって味わい深い。特に序盤の真希さんとのやりとりのシーンはグッとくるものがあって良かった……!

憂太の声優は緒方恵美さんが演じているだけあって、序盤の方は「シンジ君……!?」と思ってしまうところは正直ありましたが、バトルシーンでのドスの効いた絞り出すような声はさすがです!
終盤になるにつれてどんどん魅力に引き込まれていき、ここぞという場面の台詞はカッコよかった。

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息もつかせぬほどの迫力あるバトルシーンが満載!

バトルシーンの力の入りようも本作の魅力の一つ!
劇中で何度かバトルを行う場面が描かれるのですが、どれも驚異的なヌルヌル作画で「これが劇場版クオリティ……!」と思うほど迫力あるシーンばかり。

作画が綺麗なだけではなく、動と静の緩急の付け方も上手かった印象。
アクションシーンはダイナミックに描かれるのですが、止まるところ・静かな会話シーンなどはしっかり止めるといった強弱のバランスが上手くて、観ていて非常に見入る。

どのシーンも好きなのですが、特に好きなのは五条先生の街中でのバトルシーン&憂太・ 里香ちゃんコンビVS夏油のバトルシーン。

五条先生のバトルシーンは新宿の街中をガンガン移動しながらド派手に敵を圧倒していくスタイルが、劇場の大スクリーンで見ていると非常に爽快でした。やっぱ五条先生強すぎだわ……

憂太・ 里香コンビVS夏油のバトルはPVでも一部見ることができますがとんでもないシーン……!
息もつかせぬ瞬間とはまさにこのこと。

路地上で代わる代わるコンビネーション攻撃を行う憂太・ 里香コンビと、それを捌きながら的確に反撃してくる夏油のスピード感ある戦闘、臨場感あるカメラアングルで描く様は是非一度見てほしい!

『呪術廻戦』本編でも登場する人物達の過去を見られるのも嬉しい!

『呪術廻戦』本編で登場するキャラも『劇場版 呪術廻戦0』で沢山登場するので、アニメ版などを見ているとニヤリとできるシーンが多くて良かったです!

呪術高専では五条先生伊地知さんといった面々、敵陣として夏油一派、本編でも印象深かった東堂含めた京都府立呪術高等専門学校の面々も登場するのは嬉しい。あとななみん

劇場版が105分という割とコンパクトな尺の都合上、それぞれの出番は多くはないですが、本編で活躍したキャラの活躍を見ることができるのはワクワクします。
『呪術廻戦』本編未鑑賞の方にとってはここから本編を見ていくことで、その後の活躍を見るという楽しみ方もできてgood。

登場人物の中でも敵キャラポジションである夏油のシーンが多いのは個人的に良かった。
呪術師以外の人間を猿と呼ぶやべーところや、憂太達と闘う中でどんどん昂っていくやべーところや、五条先生との過去の因縁のシーンなど非常に印象的に残る瞬間が多くありました。
ある意味裏主人公と思えるくらい、魅力的に描かれてた印象です。

一部の登場人物はもう少しシーンを増やしてほしかった

105分という尺の中で乙骨憂太の成長物語というところに焦点をあてた構成のため、一部のキャラの出番が少ないとちょっと思いました。

特に夏油一派はもうちょっと夏油以外の面々の深堀もしてほしかった気は正直あります。
見た目からして個性的すぎる面子ですが、割とさらっと登場して出番が終わった印象があるので、どういう奴らなのかパーソナリティ面をもっと見たかったところ。

他には、里香ちゃんと憂太の過去のやりとりをもう少し見せてほしいと思うところもありました。

どうして里香ちゃんが憂太のことを好きになったのか、2人が出会った経緯、里香ちゃんがどういう性格で、二人はどのような生活をしていたのか……などが劇中では思ったより描かれていなかった印象。(推察することはできそうでしたが)
2人の関係性は終盤のシーンにも繋がってくるので、そのあたりはもっと見てみたかったですねえ。

ただ、乙骨憂太の成長物語というところに焦点を当てたからこそ、テンポよくストーリーが進む展開になったと思う部分もあるので難しいところ……。

まとめ

呪術廻戦』はもともと好きな作品でしたが、それを差し置いても一本の作品として面白かった!

昨今のアニメの中でもトップクラスに力の入ったバトルシーンだけでも一見の価値あり!
主題歌を担当する「King Gnu」の楽曲も非常に映画に合っていて良い……!
特にEDで流れる「逆夢」が歌詞も含めて非常にしっとりとした感動を味わえて、鑑賞後は思わず何度もリピートしています。

アニメ本編が好きだった人には是非お勧めしたい作品だし、本編見たことない人でも『劇場版 呪術廻戦0』をきっかけに『呪術廻戦』の世界に触れていってもらえたら良いなと思った作品。

テンポよくストーリーが進んで、コミカルありホラーっぽいところあり、友情も純愛も大迫力のバトルもありで最後には感動する面白い映画でした!

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