『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』感想・レビュー|これが新時代のポケモン!気になる点はあるが、それ以上に魅力満載のオープンワールド系RPG!【Switch】

ゲーム感想・レビュー
引用元:公式サイトより
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ポケットモンスター スカーレット』のストーリーをクリア!
ポケモンはクリア後が本番とも言えますが、区切りが良いので感想・レビューを。

日本を代表するRPG『ポケットモンスター』の最新作『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』。

ポケモン本編のシリーズでは初のオープンワールド採用で、従来のシリーズより冒険している感がアップしていました!

3Dフィールドを自由に移動できる面白さが増したのはもちろん、シンボルエンカウント方式でフィールド上に様々なポケモンが現れるのも良い。

新しい場所へ行くたびに新たなポケモンとの出会いがあって寄り道してしまう……といった感じで、ポケモンをゲットする楽しさも増していて魅力が増していました。

ストーリーが進める順番が自由になったいわゆるフリーシナリオ形式に変更されていたり、バトル中にポケモンのタイプを変更できる「テラスタル」の追加など、今作で新しく追加されたシステムはどれも楽しかったです。

従来のポケモンシリーズの魅力であった冒険感・完成されたバトルシステムの魅力を高めることに一役買っていた印象を受けました。

一方、気になった点もいくつかあり、特に処理落ちや動作の重さなどプレイに影響を及ぼすものが所々見られるのが一番気になりましたね

2022年12月時点の状態なので、今後のアップデートで改善されているかもしれません

プレイ時間は多少寄り道やレベル上げもして、エンディングまでは25時間くらい。

エンディング後も色々な要素は用意されており、ポケモン図鑑埋めやバトル育成なども行うなら100時間以上は遊べそうなボリューム!

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概要

機種:Switch
メーカー:ポケモン
ジャンル:RPG
発売日:2022/11/18

公式サイト

ポケットモンスターソード/シールド』から4年ぶりのポケモンシリーズ新作。

壮大な自然と豊かな街並みが栄えるパルデア地方が舞台。
学園に通う生徒となって課外活動である「宝探し」を目標として、オープンワールド形式に進化したフィールドをポケモンと共に駆け巡る!

スピンオフ作品として今年発売された『ポケモンレジェンズ アルセウス』もオープンワールド風のシステムでしたが、本編シリーズでオープンワールドのシステムが採用されたのは今作が初

従来のシリーズでもあったジムリーダーとの闘いの他に、各地に生息するヌシポケモンとバトルしながら秘伝のスパイスを集める「レジェンドルート」、学園を騒がしているトラブルメーカー「スター団」のアジトに乗り込み立ち向かう「スターダスト★ストレート」といったストーリーラインも存在。
これらのストーリーの進める順番はプレイヤーの自由になっています。

バトルシステムでは、バトル中に自分のポケモンのタイプを変更できる「テラスタル」の追加など新要素も増えています。

オンライン上で、最大4人で一緒にフィールドを冒険するマルチプレイも可能。
シリーズ恒例のポケモン同士の対戦やポケモン交換も可能です。

スカーレット』と『バイオレット』のバージョンごとの違いは、登場する一部のポケモン、一部ジムリーダーの違いなど。

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良かった点

オープンワールド化などの新要素で魅力が増した冒険感!

ゲーム内スクリーンショット

オープンワールド化によって、3Dで表現された広大なフィールドを地続きで探索できるようになり、冒険感がアップ!
非常に良い進化だと感じました。

過去のシリーズから通ずる「少年少女がポケモンマスターになるために旅に出る」という幼き日の旅の経験を彷彿とさせる体験が、オープンワールドとの相性にマッチしていた感じがありました。

今作では、かなり序盤からポケモンにライドできるので、スピードの速い移動手段を確保できるのもストレスが少なくて快適。

さらに各地のヌシポケモンを倒すことで、ジャンプ力がアップしたり滑空できるようになったりと、少しずつ移動手段が拡張されていくのも、移動範囲の拡大による楽しさとRPG的成長要素の面白さを味わえました。

公式紹介映像より

好きな場所でいつでも撮影できるカメラ要素や、ポケモン同士で触れ合うピクニックなどの要素もあり、ちょっとした旅行気分を味わえます!

また、今作から野生のポケモンがランダムエンカウント方式からシンボルエンカウント方式に変更されたのも好みな点。

従来のシリーズの「草むらに入ったらランダムでポケモンと遭遇」というのも好きでしたが、フィールド上をポケモンが練り歩いているシンボルエンカウント方式の方が、ポケモンがその地に生息しているという実感が上がり、世界観を感じられて好み。

たまに、もの凄くレベルの高いポケモンに出くわすのもスリルがありますね。

「あっ、新しいポケモンだ!捕まえちゃうぜ~」⇒「手持ちポケモンほぼ壊滅」ということもあり、別ゲームですが『ゼノブレイド』シリーズのような体験ができて、どちらのシリーズも好きな僕にとっては面白い体験でした。

新要素で「レッツゴー」というシステムも追加。
手持ちの中で先頭にいるポケモンに指示を出し、フィールド上を前進させて周囲のポケモンとバトルしたり、アイテムを回収を行えるシステム。

レベル上げがスムーズになるなど便利な点はありますが、ポケモンと離れすぎるとボール戻ってしまう点や指示できることが少ない点など改善点は多そうなのが正直な印象。

ただ、今後に期待できそうな新しい試みで個人的には好きでした。

進行の順番を自由に選べるようになったストーリー

公式紹介映像より

従来のシリーズではストーリーの進行がほとんど決まっていましたが、今作ではプレイヤーの好きな順番で進行できるシステムに変更。

自由度が上がったことにより、旅をするかのように自分で行き先を決められるのはRPGとしての魅力がアップしていた印象でした!

なお、自由度が上がったとはいえ、基本的には3つの軸のストーリーが用意されており、その順番が自由に選択できるといった感じです。

また、レベル差の関係もあるので、基本的には初めはレベルの低いところから回る人が多いと思いますが、やろうと思えばいきなり終盤に挑むような高レベルのジムに行けるのは面白いですね。

僕は初めはレベル低めのジムに行きましたが、2番目に行ったジムで結構強いジムリーダーとぶつかり、そこで負けてしまいました。

今までのポケモンシリーズでは、序盤のジムは道中でほどほどにレベルアップしていれば乗り切れた印象でしたが、敗北してしまい「やられたぜ……」て気持ちになりました。
(そこら辺のフィールドでレベルアップしてリベンジしました)

フィールドを巡る順番によって、RPGが苦手な人にも歯ごたえあるバトルを求める人にもある程度バランスを合わせられるので、これはかなり良かったと思います。

ストーリー自体も良かったです!
学校の課外活動として宝物を探す旅に出るというストーリーで、様々な人との出会いや友情が味わえる良い読後感が味わえる物語で思い出深い。

公式紹介映像より

登場するキャラクターたちも良いキャラばかり。

主人公のお隣さんでバトル大好きな生徒会長ネモ、ストーリーを進めるたびにどんどん好感度の上がる癒し系男子ペパー、ダウナー気質でありながらも友情には熱い面も持つボタンなど……ジムリーダーも含めて、もっとストーリーを見せてほしい!ってなるくらい魅力的なキャラがたくさん登場して良かったです。

公式紹介映像より

あとナンジャモ可愛い。
(ジムリーダーだとグルーシャも好き)

個人的には、これまでのポケモンシリーズの中でも、ストーリーとしてはかなり好きな方かも!

「テラスタル」の追加でバトルの戦略性が上がる!

公式紹介映像より

バトル自体は従来のシリーズとは大きく変わらない印象で安定の面白さ。
ただ、今作で追加された「テラスタル」
システムがバトルの戦略性アップに一役買っています!

バトル中に1度だけ使用できる「テラスタル」を使用すると、自分のポケモンのタイプを「テラスタイプ」に変更することが可能。「テラスタイプ」と同じタイプの技であれば攻撃力が上がるなどの効果もあります。

このタイプ変更というのがなかなか面白い!

自分にとって相性が悪いタイプとバトルしているときでも、「テラスタル」を行うことによってタイプ相性を変更することが可能。
相性の良いタイプに変更すれば有利になるし、受けるダメージも減らせるなどバトルを優位に進める重要な要素。

一度「テラスタル」を使用すると使用前のタイプには戻せないし、バトル中に1体のポケモンにしか使用できないので、「どこで使うのか」「どのポケモンで使うのか」といった読み合いが発生するので戦略性が高くなっています。

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気になった点

フレームレートの低さや動作の重さを感じるときがある

今作で一番気になる点は、フレームレートの低さや処理落ちといったゲームの快適性に関係する部分。

キャラクターを移動させたり、街中で複数の住人が動いているときなど、一目で分かるくらいにフレームレートが低下してガクガクする感じが見られるのは正直気分が削がれるところ。

Switchのハードスペックの限界、あるいは、ソフトの最適化不足を感じさせるのは残念。

システムがオープンワールドになったため移動する場面が多いので、フレームレート低下は度々目についてしまうのは結構気になる点かな。

また、、ゲーム中にこまめにロードが差し込まれているせいか、ボタンを押したときの反応が悪いと感じるときがあったり、バトル中でも演出が遅くなるところもややストレス。

マップを見るときに動作がちょっと重くなったりとかね。

今作はフィールドが広く、次の目的地を目指す時などにちょくちょくマップを見る機会があるので、もっとスムーズに動いてくれればなあと思うところもあり。

今後のアップデート次第でこれらの点は改善されるかもしれないので期待したい。

オープンワールドゲームならではの面白さは少ない

あくまでオープンワールドゲームとして今作を見た場合、他のゲームと比較すると「オープンワールド」ならではの魅力はちょっと薄めに感じた印象ですね。

フィールドはそこそこ広いですが、フィールド上で遊べる施設や発生イベントがあまり無いので基本的にはポケモンを捕まえることがメイン。

ポケモンをゲットする楽しみはありますが、欲を言えばフィールドの広さだけではなく、フィールド内で色々な遊びができるような密度があったらもっと嬉しかったです。
街の中でほとんど建物内に入れないのももったいない。

サブクエストなども特になし。

僕はサブクエスト要素が特別好みではありませんが、今作の舞台であるパルデア地方ではいろいろと歴史があり(ゲーム中でも歴史の授業を受けられます)、もっと深堀できそうな設定・魅力的なキャラクターが多く登場するだけに、もう少しサイドストーリーを見たかった気はします。

バトル時のテンポはちょっと悪い

バトルは前述のように動作がちょっと重くなることがあるのも気になるのですが、演出がカットできないのも長時間プレイしているときになる点。

特に「テラスタル」演出は、演出そのものは派手で好きなのですが、毎回演出を飛ばせないのは少々気になる。

※今後のアップデートで変更されているかもしれません

ジムリーダー戦のようなイベントバトルなら盛り上がるので良いのですが、道中のトレーナーとバトルするときも毎回見ることになるのは、もうちょっとスピーディーにバトルを進めたいなと思うのが正直なところでした。

あと、4人で1体のポケモンと闘う「レイドバトル」というシステムもありますが、こちらもバトル中にラグを感じるときがあり、テンポはあまりよくないですね。

まとめ

ゲーム内スクリーンショット

気になる点もありますが、それ以上に面白さが上回るゲームでした!

まだまだ遊びつくせてはおりませんが、ポケモンシリーズでもエンディングまでの面白さはかなり上位にくる面白さだと感じました!

ストーリー自体も読後感良くて好きだし、好きなキャラが多かったのでRPGとしての魅力も従来より増していたように思います。

フレームレートの低さなどが目につくとはいえ、フィールドを駆け回るのは爽快感あるし、シンボルエンカウント方式になって動いている野生のポケモンが見られるのも「この地に生息しているんだなあ」という気持ちになれるので、ポケモン世界の実在感を感じられる良い体験でした。

一方、ハイエンドなオープンワールドゲームを求めている人には、少々練り込み不足な面もあるので注意かも。

ボリューム面も文句なしだし、腰を据えてプレイするゲームを探している人、友達と一緒にプレイするゲームを求めている人、初めてポケモンをプレイする人……など色々な人が楽しめるような作品になっているように感じました。

新しいポケモンの世界が体験できて面白かったです!

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