PS5の『パワーウォッシュシミュレーター』を最近ずっとプレイしていました。
キャリアモードのステージを一通りクリアしたので感想を書いていきます!
プレイ時間は42時間くらい。
高圧洗浄機による放水で、オブジェクトやステージ中の汚れを綺麗にしていくFPS視点のゲーム。
やることは基本的に泥や油汚れを落とすだけの単純作業なんですが、気づけばずっとプレイしたくなる不思議な魅力がありました!
泥だらけのオブジェクトやステージが綺麗になっていく様は爽快!
BGMのない環境音のみが聞こえるステージで、放水の音や各洗浄箇所の洗浄が完了したときに鳴るSEが気持ち良く、癖になります。
単純作業ゆえに没頭できる中毒性があり、コツコツ作業へ没頭するのが好きな人ならハマるはず。
逆にサクサクとゲームを進めたい人や、ゲームにはストーリーを期待する人などには向いていないかも。
ぼーっとプレイしたり、動画や音楽を見ながらのプレイには良いですよ。
ステージによっては掃除が必要な箇所が多すぎて途方もない心境になる時もあるし、見逃した汚れが見つからずストレスを感じる場面もあります。
だけど、掃除をするにつれて徐々にクリアへの進捗率が溜まっていく感じは達成感があり、僕はドはまりしましたね!
ゲームらしいゲームではないですが、忙しい現代社会で疲弊した心が、すーっと洗われるような独特な魅力を感じた作品です。
パワーウォッシュシミュレーターとは
『パワーウォッシュシミュレーター』はイギリスのゲーム開発スタジオFuturLabが開発、スクウェア・エニックスより発売された作品。
Steam版のほか、Xbox、Windows 10、PS5/PS4、Switchなど幅広いハードで配信中。
(Meta Quest向けにはVR対応の『パワーウォッシュシミュレーターVR』もあります)
プレイヤーはプロの高圧洗浄業者となり依頼を受け、様々な物を綺麗にするのが目的。
FPSのように一人称視点のゲームで、洗浄機のノズルを変えたり、洗浄液を使用したりして対象物をとにかく綺麗にしていく。
依頼をクリアしたお金で新しい洗浄機を購入したり、プレイヤーの見た目を変更させることもできます。
メインのモードである「キャリアモード」は時間制限やスコアがないので自分のペースで掃除をすることが可能。
キャリアモードの他にある「チャレンジモード」では、タイムアタックや少ない水の量でクリアを目指すといったプレイができます。
最大6人でのマルチプレイにも対応。
汚れを落とすだけのシンプルなゲーム性

このゲームの目的は「高圧洗浄機を使ってステージの汚れを綺麗にする」だけ。
ドラマティックなストーリーや、カッコイイキャラクターなどは登場しません。
FPS視点で泥や頑固な油汚れとかをひたすらピカピカにするだけの、まさに単純作業。
ですが、無駄をそぎ落としたシンプルさのおかげでゲームに没頭させてくれます!
気づけばプレイしたくなる不思議な魅力と中毒性を感じました。
「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!」と言いたくなるような、泥だらけのオブジェクトやステージが自分の手によって綺麗になっていく様子は爽快!
ステージではBGMがなく、環境音だけが聞こえる状態で、高圧洗浄機の放水の音&各種洗浄部位の洗浄が完了したときに鳴るSEが気持ち良い。
(ティン!というSEが癖になる)
単純作業ゆえに難しいことを考えずに没頭できる中毒性があり、コツコツ作業をするのが好きな人ならハマるはず。
パワーウォッシュシミュレーターをプレイしながら、別に動画や音楽を流して、ながらプレイするのにも向いています。
ただ、万人向けのタイトルではないので注意。
サクサクとステージをクリアしたい人や、ストーリーや派手な演出を期待する人などは向いていないと思います。
ゲームらしいゲームという感じではなく、シミュレーターだからね。
あんなものやこんなものまで綺麗にするよ

ステージの種類はいろいろあり、キャリアモードだと40ステージくらい。
ガレージの中で車を掃除する手軽なステージもあれば、庭や一軒家、観覧車を丸ごと綺麗にするステージもありでバリエーションは豊富。
バンやキャンピングカーの掃除であれば10分~20分ほどでクリアできますが、一軒家となると30分以上はかかるなかなかの重労働。
はしごで屋根へ上って、一階からは見えないところを綺麗にしたり、角度によって届かない放水が届きにくい場所もあるので、動き回って隅々まで綺麗にする必要があります。
後半に登場する依頼の方がやりごたえ満載なものが多く、ツリーハウスや地下鉄のホームを丸ごと綺麗にするステージは、全部綺麗にするのに数時間はかかるほど。
掃除が必要な場所の多さと広さで、「これ、俺1人で終わるのか…?」と途方もない気持ちになりかけたくらい。
でも、いざやり始めると意外とやめられない!
進捗率が画面左上に表示されており、「とりあえず〇%までやるか」と思って手を付けた掃除が、もうちょっと……きりが良いところまでやりたいと何度も思って、気づけば長時間プレイしていたり。
広いステージでは、はしごや動かせる高台を使って、どの場所から掃除すると効率良くできるか自分なりに考える楽しみもあって面白い。
ゲーム終盤ではSFっぽい要素も出てきて、「そんなものも掃除するの!?」という驚ろきもあり。
ゲーム全体のちょっとシュールな雰囲気は地味に好み。
追加DLCも色々と用意されており、『ファイナルファンタジー7』や『バックトゥザフューチャー』などとコラボしたDLCもあります。
各作品にちなんだオブジェクトやステージを掃除することができるのも、面白いポイント!
無料DLCもあるので、ステージ数は十分に感じました。
残りの汚れが見つからずストレスが溜まることもある

僕はこのゲームにハマりましたが、誰にでもおすすめできる作品ではないかな。
上記で書いたとおり、ストーリーや派手な演出を期待する作品ではなく、地味なゲームであることは否めない。
また、ストレスを感じる時もあり、例えば「進捗率99%で、残りの汚れがどこにあるのかが見つからない」時などは、ちょっとフラストレーションが溜まります。
ワンボタンで汚れた部分を光らせることができるのですが、汚れが小さすぎると目視での確認は難しく、気づけないこともしばしば。
その場合は、掃除未完了のパーツを見つけて、掃除していなさそうな範囲に向けて地道に放水を続けるのですが、その瞬間はもどかしい!
視覚的に汚れているものを綺麗にするのは見た目的にも進捗率が埋まっていく意味でも気持ちいいのですが、ぱっと見綺麗だけど掃除がまだ完了にならない状態はストレス。
(そういうのを避けるために一つ一つの場所を丁寧に掃除しなさいという話かもしれない。僕は勢いでやる部分もあるので……)
また、パーツが細かく分けられているオブジェクトも多く(車やバイクとか)、掃除をしていないパーツの名前が分かっても、聞きなじみがなくてどのあたりにそのパーツがあるのか分からないことも。
特に機体内部のパーツ名は分からないよ!
(勉強にはなるけど)
でもその分、掃除が完了したときの達成感も上がるんですけどね!
ストレスが溜まるでいうと、「オートセーブあり」のオプションにしていると、後半ステージで処理落ちが気になります。
プレイ中にカクカクするとどうしても気になってしまうので、途中からオプションでオートセーブオフにしてプレイしました。
それでも綺麗にしたくなる中毒性

今作は人を選ぶところはあるし、ストレスが溜まる瞬間もあるんだけど、それでもプレイしたくなる不思議な魅力や中毒性は大きかったです。
やはりシンプルなゲーム性と汚れを落とす気持ち良さ、クリアの達成感がハマった要因。
プレイ開始時にはドロドロだったオブジェや景色が、気づくと劇的に綺麗になっていて、ビフォーアフターする感覚!
汚れが綺麗になるとやっぱり気持ちがいい。
掃除が必要な場所が広く、頑固な汚れがたくさんあるステージほど、完了するまでには苦労しますが、終わった時の達成感は変えがたい。
ステージをクリアしたからといって派手な演出はないですが、クリア後にタイムラプス動画が表示されるので、自分の作業をやり終えたな~という感慨に浸れるのは好きでした。
汚れは減っても増えることはないので、いつかは終わります。
そう信じてコツコツと進めていくプレイが好きな人には中毒性を感じられると思います。
悩み事や嫌なことがあった時に、ぼーっとプレイするのにもちょうど良い。
忙しいことが多く、SNSで殺伐としがちな現代社会でこそ、『パワーウォッシュシミュレーター』は心が洗われる癒しゲーム!
僕は未プレイですがマルチプレイをやる人なら、誰がどこを掃除するか分担したり、雑談しながらプレイするのにも向いているのでぜひ。
気になる方はプレイしてみてはいかがでしょうか。
それにしても、ゲームの世界はピカピカなのに、リアルの部屋は綺麗になっていないんだよな……。
シンプルなゲーム性で中毒性があるという意味ではこれも
シンプルといえばこのシリーズも魅力!
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