『RRR アールアールアール』映画感想 これぞ最強のふたり!熱狂と大興奮であっという間の3時間!インパクトも友情も満載の今年度トップレベルエンターテイメント作品!

映画感想
引用元:本予告より引用
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最近観た映画の感想です。
今回観た映画は『RRR アールアールアール』。

『バーフバリ』の監督の新作ということで観に行ったら、ものすごい熱量のエンターテイメント作品だったので終始圧倒されっぱなし!
今年度トップレベルの興奮&楽しさを味わえました!
『トップガン マーヴェリック』と同年にこんな面白いものを見られるとは……!嬉しいねえ。

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概要とストーリー

公式サイト

『バーフバリ』シリーズを手掛けたS.S.ラージャマウリ監督の最新作。
インド映画史上最高製作費7200万ドルを手掛けた作品でもあり、インドでは2022年のインド映画世界興収1位を誇り、インド歴代興収第3位だったりとインド国内でも人気爆発。

出演は、NTR Jr.、ラーム・チャランなど。

鍛え抜かれた肉体の男たちのアクション&友情が、濃密なエネルギーで全編に渡り描かれているので、アクション映画好きは見ない手はないですよ!

ストーリー

舞台は1920年、英国植民地時代のインド。 英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム。大義のため英国政府の警察となるラーマ。

熱い思いを胸に秘めた男たちが運命に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに究極の選択を迫られることに。 彼らが選ぶのは、友情か? 使命か?

公式サイトより引用
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ネタバレなし感想

・体感では10分くらいごとにインパクト抜群のアクションシーンが登場するので、息もつかせぬテンポの良さも相まって興奮しっぱなしの3時間。
本当に3時間の長さを感じさせない面白さがあって、上映が終わると「結構あっという間だったな」と感じました。それでいて満足感は高い!

・「インド映画史上最高製作費」だけあってアクションシーンの豪華さが凄いだけではなく、思ってもいないような斬新なアクションシーンが多くて、色々なアイデアに溢れた現実感を超越したようなインパクト抜群のアクションを惜しみなく見せてくれるのも嬉しい。
「そうはならんやろ……」⇒「なっとるやろがい!」の展開のつるべ打ち。しかも主演2人の演技も相まって、どう考えてもあり得ないことをやっているのに謎の納得感があるのも凄い……。

・僕は地方の映画館で鑑賞しましたが、可能であれば映像や音響設備が整った映画館で観たほうが映画全体の熱量を身体中で体感できると思うのでおすすめ!

・男同士の友情も濃密に描かれていて、ダブル主人公であるビーム兄貴とラーマ兄貴の関係性が良すぎるんですよ……!(二人ともいい男すぎて兄貴と呼びたくなる)

ビーム兄貴は純粋な部分も多く持ち、いざというときには勇敢な姿を見せる愛らしいタイプで、ラーマ兄貴はクールで冷徹な部分もありながら兄貴肌がカッコイイタイプ。
タイプの違う二人がふとしたきっかけで出会い、友情を深めたり、対立しあったりとするストーリー展開は目を離せなく、この関係性も作品の魅力の1つ!

・インド映画と言えばダンスシーンを想像される人も多いかと思いますが、『RRR』でもダンスシーンは描かれており、しかもストーリーの流れに合っている感じで挿入されるので作品の流れを切られる感じがなくて良かったです。
ダンスシーンはもちろんキレッキレの動きで見せてくれるので見ごたえあり。

・思っていたよりイギリス軍が悪者!で、思っていたよりイギリス軍をボコボコにするので、昨今の「悪役側にも悪役側の考えがある」といった描写を描きがちの風潮を考えると潔い。
といっても、史実的にインドがイギリスの植民地だった時代がベースになっていることもあり、政治的メッセージ性がどうこうという作品ではないので、あまり気にならないバランスだったと思います。

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ネタバレあり感想

※以下は内容のネタバレに触れながら記載しているので気になる方は注意してください

・映画開始当初の、画面を覆いつくすほどの大量の群衆にもみくちゃになりながらボコボコにされながらも、指令を遂行するため主犯の男を引きずりだしてくるラーマの姿から「こいつ只者じゃねえ……!」と思わせてくるのが鮮烈。
長々としたキャラクター紹介なんて不要だぜ!と言わんばかりに一発で視覚的に理解らされた。

・通りすがりの少年を救うために、たまたま出会ったビームとラーマが協力するシーンの救出方法があまりに予想外すぎて笑ってしまった。だけどあまりにインパクト抜群で一気に引き込まれました。

・ビームとラーマが徐々に仲良くなっていくシーンが良い。街で出会った英国婦人のことが気になるビームのために、ラーマが一肌脱いであげるのが兄貴分全開でカッコイイ。ビームの服装も考えてあげるのが流石兄貴。

・パーティ会場でのダンスバトルシーンが爽快!意地悪なイギリス貴族たちから馬鹿にされるビームのもとへ、「ナートゥは知ってるか」と颯爽と現れるラーマ兄貴。
そこからのナートゥのダンスはキレッキレで流石すぎる。
(映画観終わったあとに「ナートゥ」を調べたのは僕だけではないはず)

・中盤にイギリス軍のパーティに襲撃するシーンも好き!動物たちと一緒に突撃するビームの絵面が最高。檻に閉じ込められていた動物が解き放たれるというのが、植民地支配からの解放という感じもあって印象的で良かったです。

・あれだけ仲良かったビームとラーマが相対するシーンが悲しかった……けど、2人のバトルシーンは盛り上がった!花火をバックにしたラーマと、荒れ狂うホースをバックにしたビームの図はあまりに絵になる。漫画の見出しみたいなインパクトがあったね。
この先どうなるの~?ってところでインターバルが入るのは凄いところで区切るなと。インドだと休憩時間が差し込まれるらしいですが、日本版はそのままの熱量で続きを見ることができるのでむしろ良かったと思う。

・ラーマの過去編がなかなかに悲しかったけど、たしかにこういう過去があれば使命に従うために冷徹になるよなあという納得感。過去編の入れる部分とかの構成も考えられてるなあと個人的には感じました。

・ビームがムチ打たれるところがとても痛々しい。だけど、それでも折れずに膝をつかないビームの姿はあまりに気高すぎる……!そりゃあ民衆も奮い立つよなあ。

・ラーマの過去を知ってから速攻で救助に向かうビームの覚悟の決めっぷりよ。命がけなのにあまりのフットワークの軽さ。ようやく2人が再開できたところは嬉しかったですねえ。

・肩車して無双するシーンは、普通に考えたらどう考えても戦闘力下がるだろ……って思うところなのに、この二人だとむしろ強くなるかも、という不思議な説得力があって面白かったです。
肩車戦闘でこれだけ機敏な戦闘を見ることができるとは。ここのシーンも好き。

・ラーマが覚醒バージョンになるのが神々しい。マジで武神。

・悪役をここまで徹底的にやっつける映画も昨今中々見たことない気がする。あと「銃弾」にまつわる物語を最後にちゃんと回収する上手いストーリー構成。

・エンディングはダンスシーンで楽しい気持ちで帰れるつくりになっているのも嬉しい。監督まで踊ってくれるというサービス精神の塊。

最初から最後まで作り手の熱量がぎっしり詰まった最高のエンターテイメント作品なので、劇場で堪能するのがおすすめです!

2022年公開作品で熱い作品といえばこれも見逃せない!

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