映画『シン・仮面ライダー』観てきました！
僕自身が仮面ライダーにあまり詳しくないこともかもあってか（ライダー作品はアマゾンズぶりに見た）、人を選ぶ作品だな～と思うところは随所に感じました。
とはいえ、観賞後のの気分は悪くなく、結構清々しい気持ちになりました。
アクションの見づらさとか、セリフ回しや演出でちょっと合わないなと思ったところはあれど、面白く感じたところもあり嫌いになれない作品でした。
概要
『シン・仮面ライダー』は、2023年3月17日に公開。
『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン』『シン・ウルトラマン』など数々の話題作を手掛けてきた庵野秀明監督による1971年の特撮テレビ番組『仮面ライダー』のリブート作品。
仮面ライダー生誕50周年企画作品でもあります。
原点である『仮面ライダー』をリスペクトして生まれた作品で、脚本・監督は庵野秀明。
出演は、本郷猛（仮面ライダー）役が池松壮亮、一文字隼人（仮面ライダー第2号）役が柄本佑、緑川ルリ子役が浜辺美波など。
庵野監督の仮面ライダーへの愛やこだわりは感じた作品。
それが好みに刺さるかどうかは人による！
ネタバレなし感想
初代仮面ライダーに対する愛は感じますが、原作についてあまり知らない人や庵野監督の作品を見たことがない人は面食らいそうな作品。
原作オマージュのシーンや、あえて当時の撮り方をしていると思われる場面が所々にありましたが、僕は初代仮面ライダーを見たことがなかったので、「今の時代になぜこのような見せ方をするのかな」ということを考えながら見てました。
原作リスペクト要素を楽しめるかどうかも、今作が賛否両論となるところに関係していると思います。
ちなみに、僕は幼少期に『仮面ライダー電王』とか『仮面ライダーオーズ』とか見てました。最後に見た仮面ライダーはアマプラと映画で見た『仮面ライダーアマゾンズ』
アクションシーンに関しては、カットの切り替わりが早すぎて、アクションが何やっているのかわかりにくい箇所はあります。
冒頭の血しぶきあふれるアクションシーンはインパクトがあって目を惹かれました。
改造人間となったことで、人非ざる力を得てしまった存在を表す荒々しい戦い方で、「仮面ライダーってたしかに改造人間だったし、そりゃこれぐらいのパワーあるよなあ」と納得感がありました。
逆に冒頭以外のバトルは、そこまで血しぶき溢れる戦闘は描かれなくなり、どちらかというと特撮もののような決め技を見せてくれる戦闘が多くなってくるのが、不思議なバランスだなと感じました。
僕としては仮面ライダーシリーズを久しぶりに見たので、特撮作品を見ている感覚を味わえて悪くはなかったです。
ただ、特に気になったのは暗い場所での戦闘シーンを本当に暗くて見づらいところ。
盛り上がる展開があるところが見づらくてもったいないので、しっかり見せてほしかったという気持ちはある。
登場キャラクターは、全員癖のある演技。
庵野監督作の『シン・ウルトラマン』とか見た人ならイメージしやすいと思いますが、テンプレート風味すら感じるクール系美少女キャラや、唐突に英単語を挟み込むルー大柴を彷彿とさせるような話し方など、人間味を感じさせるというよりはつくりもの的な演技が強い。この点は好みが分かれるかと。
個人的には、主演である3人のキャラは結構好きでした。
特に柄本佑さん演じる一文字隼人が良かったです！
快活な話し方、孤独を好む性格ながら、友情に熱いところや義理堅いところもある立ち振る舞いを、柄本佑さんが上手く出していて気に入りました！
あと、浜辺美波さん演じるキャラの癖は強く、良くも悪くも目立っているのですが浜辺美波さん自体の可愛さは味わえた。
ストーリーはテンポよくバンバン進むので、結構飽きずに最後まで観れました。
このシーンいるのかな？とか敵味方含めキャラクターの深堀を見たかったなとか、用語が度々出てきて分かりにくいなとか気になる箇所色々ありますが、サクサク進むテンポの良さは好みでした。
気になる点は多々あるんですが、個人的にはあまり嫌いじゃなかった作品。
ストーリー展開も、初代仮面ライダーのストーリーを知らずにみたので、驚きもあったし終わり方とかは好みのタイプでした。
ただし、特撮作品全く見たことない人や、仮面ライダーについて全く触れたことがない人は合わないかも……。癖が強い作品なので、幅広くおすすめできる作品ではありません。
『シン』シリーズ（庵野監督の特撮映画のリブート作たち）のなかでいうなら、『シン・ゴジラ』＞『シン仮面ライダー』＞『シン・ウルトラマン』の順番で好みかな。
（正直な感想を言えば、キャラクターの深堀をもっと描いてほしかったので、ドラマシリーズで見たかった）
世間で賛否両論になるのも分かる作品だし、ストーリーやアクション面でちょっとどうかなと思うところもあります。
でも、見終わったあとに他の人の感想も見たくなるようなところも含めて、思っていたより楽しめた作品でした！
『シン・ウルトラマン』の感想はこちらの記事で書いてます
その他の映画感想はこちら
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