映画『グランツーリスモ』を見ました!
先月よりAmazonプライムビデオ(アマゾンプライムビデオ/アマプラ)に追加され、以前から気になっていた作品だったのでちょうど良かったです。
ドストレートに熱い王道スポ根系の作品で面白い!
「これが本当に実話なの!?」と驚くような展開で、世の中って面白いなあと思わされます。
レースシーンも迫力があってすさまじい臨場感。
手に汗握る展開の連続で、最後まで楽しいエンターテインメント作品でした。
幅広い層が楽しめる良作!
この記事では、映画『グランツーリスモ』の感想について書いていきます!
物語の結末など詳細なネタバレは避けていますが、一部の内容について触れています。
完全に情報なしで見たい方はご注意ください
映画『グランツーリスモ』とは
全世界累計実売本数が9,000万本を突破など、プレイステーションを代表するゲーム「グランツーリスモ」を発端とした驚きの実話を映画化。
ゲームのトッププレイヤーが、実際のプロレーサーに挑戦するプロジェクトを描いた物語。
監督は『第9地区』『チャッピー』などを手掛けたニール・ブロムカンプ。
脚本はジェイソン・ホールとザック・ベイリン。
出演はデヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ、ジャイモン・フンスーなど。
さらにスタントドライバーとして、今作の主人公として描かれたヤン・マーデンボロー本人が参加しているのも注目ポイント。
ストーリー
世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。
父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」だ。
プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男と、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結。
彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。
公式サイトより
不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、いよいよ運命のデビュー戦の日を迎える――。
感想(詳細なネタバレなし)
ストレートに面白い映画でした!
捻った展開がなくて分かりやすい、ドストレートなスポ根物語のような雰囲気。
腕を組みながら「こういうのでいいんだよ……!」と思わずうなづく、スカッと楽しめる清々しいエンターテインメント作品。
今作のストーリーが実話をもとにしているというのが驚き!
ざっくり言えば「レースゲームめっちゃ上手い人なら、プロレーサーになってもいけるんじゃない?」という嘘みたいな話。
プレイステーションを代表するドライブシミュレーションゲーム『グランツーリスモ』。
世界的にもヒットしている超有名なゲームでシリーズの歴史も長く、僕もプレイしたことがあります。
この『グランツーリスモ』のトップゲームプレイヤーの中から、本物のプロレーサーを育成する「GTアカデミー」というプログラムが現実に存在していたことを今作で初めて知りました。
プログラムに選ばれた青年が、実際にレーサーになるチャンスを勝ち取り、トップレーサーの道を目指していく流れに「こんな話、現実にあったのか!」と超びっくり!
この一連の事実がまず面白い。
「事実は小説より奇なり」とはまさにこのこと。
幼い頃からレーサーになることを夢見ている主人公のヤンが、数々の逆境にぶつかりながら少しずつ成長していく様は気持ちいい。
ライバルたちとの熾烈な争いや厳しいトレーニングによって己の能力を磨いたりと、スポーツ系作品の王道な展開ならではの盛り上がりを味わえて良き。
誰も挑戦したことがなく、周囲から「できるわけない」と言われる状況でも、初めて挑戦する人達の物語というのはやはり熱くなりますね!
斬新さはないものの、スポ根作品的な安定の面白さを堪能できました。
レースシーンも魅力抜群!
スピード感あふれる迫力と緊張感に満ちた内容で、思わず目が釘付けに。
一瞬一瞬で判断が求められるレースの過酷さを巧みに表現しており、手に汗握る展開の連続。
音響面も絶妙で、見ているだけでテンションが上がります。
レース中にゲーム的な演出がところどころ入るのも、ゲームが原作の作品だけに興味深いポイント。
例えば、コース上に自分が進むべきラインが見える描写だったり、現在の順位が自分の車の上部に表示される演出などはゲーム版の『グランツーリスモ』を彷彿とさせて個人的に楽しかったです。
ゲーム版を知らなくても問題なく、知っているとニヤリとできるくらいのバランスなのも程よい
ゲームの『グランツーリスモ』がドライビングシミュレーターとして作られており、元から徹底したリアルさがウリの作品だったので、実写映画との相性は良かったように感じました。
まるで、ゲーム版のリアルさが突き進み、そのまま実写のレースになっていたような感覚。
また、作中のスタントドライバーとして、実際にヤンさん本人が参加しているのが、臨場感あるレースシーンに繋がっているように感じました。
さすがプロレーサーですね!
登場人物では、主人公のヤンと元レーサーのジャックとの師弟関係的な描かれ方も魅力的でした。
前例のないプログラムなので、出会った当初はヤンのことを認めていなかったジャックが、数々の経験を経て少しずつ成長するヤンの姿に感化され、良きメンターになっていく流れは好きでしたね~。
最初はぶっきらぼうなおじさんが段々と心を開き、若き青年と二人三脚で次々と難しいレースに挑んでいく姿は良い!師弟バディ系の作品が好きな人には刺さりそう。
あと、ヤンの親子関係の話もグッときました。
(親子の話に個人的に弱いのよ……)
壁を乗り越えていく様がちょっとスムーズすぎるように感じた部分はありますが、ラストに向けて盛り上がっていく展開は丁寧で、予想できていても熱くなる展開。
気持ち良く見終わることのできる良い映画でした。
ちなみに、プレイステーションや日産などが関わってるので、日本のシーンもいくつか登場するのも嬉しい。
『グランツーリスモ』を開発している山内さんの会社「ポリフォニー・デジタル」がちらっと登場するのもゲーム好きとしては見どころ。
監督のニール・ブロムカンプさんは、『第9地区』などSF作品の印象が強かったので、こういうレース系の作品も行けるんだなあと驚きました。
(インタビューを見ると元から車が大好きらしいですね)
王道展開ならではの面白さが詰まっており、多くの人におすすめの良作!
シンプルに楽しい作品でした。
アマプラに加入している人は今ならちょうど見れますよ!
ゲーム原作映画が増えている昨今、実話の内容を元にゲーム的な演出を加えるといったアプローチで映画化するのは面白いなあと感じました。
ソニーのゲーム作品の映像化は『アンチャーテッド』や『ラストオブアス』など結構面白い作品が続いているので、今後も楽しみ!
ゲームが原作の映画といえばマリオも!
実話をもとにした作品なら『AIR』も良作
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