最近(といっても先月以前にみたやつも含みます)、映画館で観た映画の感想になります。
今回観た映画は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』/『グッバイドングリーズ』/『シン・ウルトラマン』の3本。
※内容のネタバレ含めた記載もあるので気になる方はご注意ください
THE BATMAN-ザ・バットマン-
・上映時間の大半が夜を舞台にしているため、画面全体がかなり黒いシーンが多かった!
そういう意味では映画館で観れて良かったな。
映像環境の良いところで見ないと、暗くて何が起きてるか分かりにくいシーンがあるんじゃないかと思った。配信で見る場合は視聴環境に気を付けたほうがいいかも。
・ダークな雰囲気が好きでした。退廃的かつ暴力的なムードが全編に漂っている。
ノワール映画みたいな雰囲気だった。全年齢指定の映画だけど、もうちょっと直接的な暴力描写入れたらR-15になりそうなくらいのムード。
・今回のバットマンはかなり病んでいる印象だった。主演のロバート・パティンソンの雰囲気が合っていて、偏執的なまでに自警活動に勤しむバットマンを見事に演じていた。正義なのか悪なのか分からないバランスでしたねえ。
・ストーリーに探偵モノとしてのテイストがあって面白かった。地道に犯人の手がかりを追っていく感じが特に。
・キャットウーマンのしなやかながら芯のある女性といった演技は良かったんだけど、バットマンとの色恋沙汰的なシーンは正直なくても良かったという感想。そういう関係だっけ!?と思った。
・リドラーの演技良かったねえ!かなり記憶に残る感じ。キレたらヤバそうなインテリ感が上手く表現されてた。
・バットモービルのシーンが大迫力!どっちが正義なのか分からなくなるくらい、暴走自動車が襲い掛かってくる怖さとか暴力的な破壊がビンビン伝わってきて好きなシーン。
・バットマンが最後に市民を助けるという選択をするのが良いシーンだった!人助けを行ってこそヒーロー映画だと思うところが個人的にあるので、そういうシーンを印象的に描いてくれたのは嬉しい。
・約3時間と結構長い上映時間だったけど、次々と事態が進むので観ている間はそれほど長く感じなかったです。
グッバイ、ドン・グリーズ!
序盤から中盤くらいまでの展開はあまり乗れなかった。
3人の人物の交流を中心に描いているが、映画だけだと描写不足に感じるところはあった。そのせいか一部のシーンで感情移入があまりできなかったのがちょっともったいなかった。
・山の中でのドタバタを、若さゆえの行動力ととらえるか、準備不足で危ねえ!と思うかで印象が変わる。観ているときに、ふと山登りに行った時のことを思い出して、さすがに装備足りなすぎで危ないよ……!と謎にハラハラしながら見てしまった。
・でも思春期の男子3人組が一夏の冒険に出るシチュエーションって良いよね……。
夜空の下で3人で話し合うシーンはエモーショナルで良い雰囲気だった。
・終盤ではロケーションが一気に変わって世界へ旅立つので、爽快感がある。むしろこの映画は終盤部分が一番好きだった。
背景描写が綺麗なので映画感でみたときの見ごたえもある。映画観たあと、どこかに旅したくなる気持ちになったねえ……。
・シボリちゃんの存在感思ったより薄くないか?って思うくらい出番が少ない。思い出の人物ということで重要な記憶であることは分かるが、もう少し出番があってもよかったんじゃないかな。
・アニメで12話くらいの内容で見たい話だった。さすがに90分だと尺が足りない感じがあったし、中盤くらいまでの展開は事前のキャラ描写にのれなかったせいか、ちょっと退屈に思えるところがあった。
でも、後半の展開を理解したうえで2回目を見たらもっと面白く見れるタイプかもしれない。
シン・ウルトラマン
・自分が想像していたよりストレートに初代ウルトラマンリスペクトのストーリーだった。
庵野監督色が随所にある現代風にリメイクした初代ウルトラマンって感じがしました。
(ちなみに、自分は子供の頃にウルトラマンを見たことがある程度のウルトラマンにわかなので、あまり詳しくはないです……)
・山本耕史のメフィラス星人がマジメフィラス星人。人間のことを考えているようであんまり考がえていなさそうな、うさんくさい演技が非常に上手い。
・台詞回しがかなり癖がある。かなりフィクションちっくな話し方。ここは好みが分かれそう。
・浅見(長澤まさみ)の匂いを嗅ぐシーンや巨大化した浅見を下からのアングルでじっくりと映すシーンは何とも言えないフェチ感があった。この辺も好み分かれそう。個人的にはもう少し万人向けの描き方にしてほしかった気はする。
・『シン・ゴジラ』では、人々の描写が中心だったけど、『シン・ウルトラマン』は人々の描写は薄めだった。あくまでウルトラマンが中心。
神永と浅見のバディ関係が深まっていく描写はもっと見たかったところ。
・『シン・ゴジラ』ほど広く受けはしないかもしれないけど、初代ウルトラマンの物語を現代に浮かび上がらせてくれたのは感慨深かった。子供の頃、ウルトラマンの物語について書かれた本をよく読んでいたので、そのときの気持ちを思い出させてくれて嬉しかった。
・ウルトラマンってやっぱ浪漫あるよな……。
・特撮っぽい取り方をしているところが随所にあって面白かった。僕は特撮には詳しくありませんが、この前「庵野秀明展」に行っていたこともあって、制作陣のウルトラマンに対する思い入れみたいなものを感じた気がして興味深かった。
・子供の時に、初代ウルトラマンのゼットンを倒すときの展開が好きだったなあってこと(ウルトラマン頼みにせず人間が頑張るって展開)を、令和になって思い出すとは思わなかった。
・もう一回見たら、また発見がありそうな気がする。テンポよく話が進んでいくので見落としている部分もありそう。
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