『逆転裁判123HD』(アプリ版)をクリア!
僕がプレイしたのはiOS版。
いつかプレイしようと思って5年近く積んでおりましたが、『大逆転裁判』がSwitchで発売されるというタイミングで、ふと思い立って最後までプレイ。
こんな面白い名作をなぜ今まで積んでいたんだ……!と後悔するくらい面白いゲーム体験でした!
アドベンチャーゲームに興味のある方は是非。
現在は『逆転裁判123 成歩堂セレクション』がSwitch/PS4/XboxOne/Steamで発売中。
多くのハードでプレイできるのも敷居が低く、遊びやすいのは嬉しい!
『逆転裁判123HD』は2022年6月9日でサービス終了となり、6/10より後継アプリ『逆転裁判123 成歩堂セレクション』が配信中!
概要
『逆転裁判』は1作目がゲームボーイアドバンスで発売された作品。
発売当初は大ヒットしませんでしたが、口コミで人気が広がり、最終的には30万本以上のヒット。
シリーズは現在も続いており、2021年に『大逆転裁判1&2』がSwitch/PS4/Steamで発売され、今なお多くのファンを抱える、根強い人気を誇るアドベンチャーゲームです。
公式HPでも「法廷バトル」と紹介されている通り、法廷を舞台にしたゲーム性は今なお斬新!
ゲームの流れは、クリックアドベンチャー形式の「探偵パート」で証拠を集め、「法廷パート」で集めた証拠を用いながら被告人や証人の証言に対してムジュンを指摘し、無罪判決を目指すというのが基本的な内容。
『逆転裁判123HD』(現在は『逆転裁判123 成歩堂セレクション』)では、これまで発売された『逆転裁判 よみがえる逆転』『逆転裁判2』『逆転裁判3』の3本を1作にまとめた上、画質の向上なども行われて遊びやすくなっています。
良かった点
主人公の成長、二転三転する展開、逆転のカタルシスを描いたシナリオ!
『逆転裁判』の1~3までの3作品が収録されているだけあり、本作はクリアまでに40~50時間くらいかかるほどの大ボリューム!
(1作当たりクリアするのに10~15時間くらいのボリュームでした)
3作をプレイする中で主人公である新米弁護士成歩堂龍一の成長&活躍が丁寧に描かれており、3作通してプレイし終わったときの感動は大きい!!
裁判の中で思わぬものが証拠となったり、予想もしていない人物に対して犯人の疑いが出たりと、二転三転する展開のシナリオは先が気になり止め時が見つからない面白さ!
シナリオは1話につき2~3時間くらいのボリュームのものが全5話(逆転裁判2は全4話)構成。
1話ごとに「探偵パート」「法廷パート」と分かれているのでプレイの区切りはつけやすいです。
僕は続きが気になって「次のパートまでプレイしよう……」と思った結果、最後まで一気にプレイしてしまいましたが……!
また、追い詰められた状況から事態を逆転させていく展開もカタルシスが大きくて非常に魅力的!
絶体絶命の状況から隠された真実を追求し、鮮やかに逆転をしていく展開は快感。
良曲揃いのBGMも相まってかなり盛り上がる!
一癖も二癖もある個性的なキャラが沢山登場!
登場キャラクターが主要人物からライバルキャラ・犯人キャラに至るまで個性的な面々が数多く登場するのも魅力的でした。
キャラクターごとのリアクションや台詞回しにも独特な魅力があるので、1つの話にしか登場しないキャラクターでも記憶に残るようなインパクトがあります。
主人公の新米弁護士「成歩堂龍一(ナルホド君)」は時々抜けたところはありますが、真相を追求するためにここぞというところで見せる熱い姿は非常にカッコいい……!
ナルホド君をサポートする「真宵」ちゃんもコロコロ変わる表情や時折見せる毒舌な面、自分の進むべき道に思い悩んでいる年相応な一面など応援したくなる子でした。
ナルホド君とのコンビ感がとっても良い。
その他にも、ライバルキャラであるクールっぷりとたまに見せるお茶目な姿も非常にGOODな「御剣検事」、話が進むたびに茶目っ気を感じる「イトノコ刑事」、成歩堂の友人でよく疑われやすい「矢張」、インパクトの強すぎる謎の「オバチャン」、『逆転裁判2』で登場するライバル検事「狩魔冥」ちゃんなどなど……印象的なキャラを挙げていくとキリがないくらい。
個人的にかなり好きなキャラは『逆転裁判3』で登場するライバル検事「ゴトー検事」。
ダンディな魅力が素敵で格好いいし、ストーリー上での見せ場も多くて好きですね!
『逆転裁判』1作目で登場したキャラが2や3で再登場するなどの展開もあるので、シリーズを通してプレイしていると「あのキャラがまた出てくるんだ!」とサプライズ的な面白さもあり。
キャラクターの魅力によって、より物語に引き込まれていく相乗効果もあってGOODポイント!
法廷パートでムジュンをつきつける気持ちよさ!
「法廷パート」では、証拠品を突きつけて証言のムジュンを指摘していくという流れなのですが、ムジュンを指摘したときは気持ちいい!
相手の証言に対して怪しい箇所には「ゆさぶる」ことで新たな証言を引き出したり、証拠品を「つきつける」ことで、証言に異議を申し立てることで、ストーリーを進めていくのが推理ゲームみたいなプレイ感で面白い。
さらに、怪しい証言箇所に対して「異議あり!」と的確に証拠品を指摘したときは達成感!
ゲーム後半になると証拠品の数や証言も増え、どの証拠品を指摘すべきか悩む箇所も出てきます。
考えた末に正解を指摘した時の爽快感はSEやBGMも合わさってかなり盛り上がる!
気になった点
あまりに現実離れしたトリックに感じる話もある
メインキャラである真宵ちゃんが霊媒師という設定もあるなど、作中ではオカルト的要素なども所々出てきます。
リアリティある推理ゲームを求める方には好みが分かれる部分かも。
僕もプレイしたとき、霊媒能力といった非現実的な要素が事件にがっつり関わるストーリーもあったので驚きました。
また、一部のトリックが偶然に頼りすぎていて「そんなやり方ありかよ!?」と思うものも個人的にはありましたね。
物語の勢いであまり気にしていませんでしたが、冷静に考えると無理があるような展開も幾つかあるのでその点は気になるところ。
バックログ機能・メッセージ速度調整などの細かいオプションがない
この手のアドベンチャーゲームにしてはオプションが殆ど用意されていないのは少々気になる。
特にバックログ機能がないのは気になりました。
基本的にシナリオを読み進めていくゲーム性なので、見返したい箇所・見逃した箇所を見直せないのは不便。
メッセージ表示速度調整ができないのも個人的には気になる。
僕はアドベンチャーゲームをプレイする時、メッセージ表示速度を速めてサクサク読み進めるようにプレイするタイプなのですが、オプションに速度調整などが用意されていなかったのはちょっと残念。
(今後のアップデート等で対応される可能性はあるかもしれません)
法廷パートの一部の箇所の難易度が高い
好みの分かれるところとして、法廷パートの難易度が高いと感じる場面がありました。
(特に『逆転裁判2』)
ムジュンについてどの証拠品を指摘すればよいかのヒントは殆どないので、怪しい箇所がわかっても正しい証拠品を指摘できないという状況もたまにあったり。
間違った指摘をするとペナルティを受ける仕様上、当てずっぽうで指摘する方法も取りづらく(セーブ&ロードを行えば総当たりも可能)救済措置が少しあった方がプレイしやすいように思いました。
(どうしても分からなければ攻略サイトを見るという手もありますが……)
逆に、多少難易度が高くても気にならない人には特に気にならない部分だと思うので、この辺はプレイヤーによるかな。
まとめ
裁判を題材に「法廷バトル」を描いたゲームは珍しく、今プレイしても色あせないシナリオ展開・個性豊かなキャラクター同士のやりとりはとても魅力的。
興味ある方は是非ともプレイしてほしい1作!
1~3までの3作品をやり終えた時の満足感や余韻が凄いのでおすすめ!
現在では大体の現行ハードに移植されているのでプレイしやすく、値段も3000円程度で購入できると思うので結構手を出しやすいのもナイス。
ハマったときには『逆転裁判』の魅力的な世界にどっぷり浸かれるので皆さんも是非!
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