最近観た映画の感想です。
今回観た映画は『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
Twitterでたまたまこの作品の広告を見て、「なんか面白そうだな~」と思っていたら近くの映画館でやっていたのでふらっと観てきました。
想像していた以上に面白かった!
タイムループ系コメディ作品として楽しいのはもちろん、「働くこと」についてのメッセージが刺さって思いのほか感動しました。
社会人、特に会社に所属して働く人には特に響くかも!
概要とストーリー
概要
監督は、初の劇場映画『14歳の栞』がロングランヒットを記録した竹林亮。
今作が2作目。
主人公は新進気鋭の若手女優、円井わん。
共演はマキタスポーツ、長村航希、三河悠冴、八木光太郎、髙野春樹、島田桃依、池田良、しゅはまはるみなど。
脚本担当は、夏生さえり、竹林亮。
公式で「身近で共感あふれる新感覚オフィス・タイムループ・ムービー」と称するように、職場で起こる社畜達のドタバタする様は日本のサラリーマンに刺さる部分が多いと思ったし、身近な舞台で起こるタイムループ現象という設定も個人的に新鮮でした!
ストーリー
月曜日の朝。プレゼン資料の準備で忙しい中、主人公が後輩2人組から「僕たち、同じ一週間を繰り返しています!」と報告を受けるシーンからこの物語は始まります。
小さなオフィスで起きた、”社員全員タイムループ”。ひとり、またひとりと、タイムループの中に閉じ込められているのを確信していきます。
公式サイトより引用
「もう仕事なんて放り出してしまいたい」
「新しいスキルを身につける、いい機会かも?」
「仕事をうまくいくまで繰り返して、最高の状態で転職してやる!」
それぞれの様々な思惑が交錯しながら、繰り返される地獄の一週間。しかし、タイムループ脱出の鍵を握る肝心の部長は、いつまで経っても気づいてくれなくて……。
ネタバレなし感想
・タイムループ系作品は近年割と見られるようになったジャンルですが、ほぼ全編オフィス内を舞台としたシチュエーションのタイムループものは結構珍しい感じがしました。
・僕もタイムループ系の作品は、アニメや漫画、ゲーム含めていくらか見てきていますが、「その手があったか!」と。
・「オフィス内」という限られた舞台で、登場人物が少人数のため、行われる出来事も限られてくるんじゃないかと当初は思っていたのですが、テンポよく進む展開が面白く、終始飽きることなく観続けられました。構成が上手いんだろうなあ。
・多分、冷静になってみれば設定面・世界観で気になる箇所は出てくるかもしれないけど、次に達成すべき目標がちょうど良いタイミングで提示されるので、細かい部分を気にさせずにストーリーに引き付けられる面白さがありました。
・キャストの演技も地に足のついた感じで、親近感がありながら一癖のある感じで印象に残ります。
・上映時間が82分と短いのですが、みんな愛着を持てる人ばかりで、クスっと笑えたり感動するところもあって良い演技でしたねえ。
個人的にはマキタスポーツさんのなんだかんだ愛らしい部長感が良かったです!
・「働くこと」に対するメッセージも感じられて、それが思いのほか自分にグッと刺さって感動しました。日本のオフィスを舞台にしているので、日本で働く会社員には特に共感しやすいところもあるんじゃないかな。
・上映後、映画館を出るときにとても良い気持ちになりました。
・オフィスというワンシチュエーションで行われるコメディ作品として面白い良作。
大作映画みたいに過大な期待を持って観に行くような作品というよりは、仕事帰りとか休みの日にふらっと観に行って良い気分で劇場を出るような、とても楽しい作品!
僕も特に情報を入れずに観に行きましたが非常に楽しめました!おすすめです。
ネタバレあり感想
・オープニング部分も観終わったあとに考えたら、その後の展開で関係するものが色々出てきていたなあ、と今更になって気づく。
・主人公の吉川が、タイムループに気づくまでは「これ、エンドレスエイトみたいに同じ展開が何度も繰り返される展開か……!?」とちょっと不安になったけど、吉川が気づいてから一気に話が動く感じがあって良かった。
・ハトのポーズからの机にバン!のシーンが何度も行われるので記憶に残る。ちょっと家でやりたくなった。
・ただ、なんできっかけがハトなんだろう。劇中で説明されていたのを聞き逃したのかもしれないけど、あるいはパンフレットとかに理由が書いてあるのかな。
・休日返上、深夜残業もほぼ当たり前の職場で「ヒエっ……」て思ったね。他人事じゃない感じがあってなかなかキツイ。(僕はそこまで残業があるわけではないですが……)想像しちゃった。
・長村や三河ってなんだかんだ優秀。コミカルな2人ってだけじゃなくて、解決方法を考えてたりするし、仕事でも才能を開花しつつあったりして将来有望そう。
・部長に説得するために、上司づてに説得をお願いするという目標が提示されたところで、映画内での目標がはっきりして一気に見やすくなった気がした。「この目標を目指せば良いのね」って感じ。
・タイムループを繰り返すたびにどんどん仕事をスムーズにこなしていく社員たちの姿がコミカルで面白かった。リアルRTAみたい。
・部長にパワポでタイムループ現象を説明する下りが作中で一番笑ったところ。マキタスポーツさんの演技も上手い。
・中盤でタイムループ現象の原因が実は違ったという展開が、起承転結の”転”の感じがあって良いアクセントだったなと思った。
・崎野を演じている俳優をなぜかセイキンと間違えていた……。エンディングロールで間違えていることに気づいた。すまねえ。
・一番初めに神田川さんがタイムループしていたということは、途中でなんとなく気づいていたけど、神田川さんが説明してもみんなにタイムループ現象を信じてもらえなかったという場面はサラッと流れていたけど一番ハードな気がした。
・円井わんさんの演技が、地に足の着いた感じで「こういう人いるかも」感を醸し出す上手い演技だったと思いました。。序盤の方はちょっと好みで無い感じもあったのですが、仕事とか人生のこと含めて自分のことで手一杯な感じが自分と重なるところがあってなんともいえない気持ちに。
・僕も仕事のことで悩んでいるところなので、同族嫌悪的な感情が少しあったのですが、そこから再び立ち上がっていく吉川の姿が素敵で、最終的に好きになりました。
・劇中に出てくる漫画が思ったより深い話で、普通に面白そうだった。あれを描いたのが部長っていうのも部長の人間味を味わい深くしてくれる。
・最後の方は部長が部下のことを想っていることがわかるシーンが色々あってジーンとした。電話口で謝るところとかね。
・チームで一丸となって働くことって良いなあと思った。派手さがない人生だったとしても、時には大変な時があったとしても、案外悪くないのかもなあって気分になりました。
肩ひじ張らずに観れて、クスっと笑えてジーンと感動するところもある。劇場を出るときには良い気分で家に帰れる面白い作品でした。おすすめです。
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