映画『夏へのトンネル、さよならの出口』感想|清々しい後味に浸れる83分。SF青春ボーイミーツガールアニメの良作!

アニメ映画
引用元:公式予告映像より引用
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映画『夏へのトンネル、さよならの出口』を観た感想。

あまり情報を入れておりませんでしたが、時間があったのでふらっとに観に行ったら思いのほか良かった!

※内容のネタバレ含めた記載も一部あるので気になる方はご注意ください

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概要とストーリー

公式予告映像より

公式サイト

・原作は八目迷によるライトノベル『夏へのトンネル、さよならの出口』。
小学館ライトノベル大賞で「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をダブル受賞し、作者のデビュー作でもある1作。

・監督は『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』や『アクダマドライブ』を手掛けた田口智久が担当、制作は『映画大好きポンポさん』等のCLAPが担当。

ストーリー

ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。
ただし、それと引き換えに……

掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。

これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語。

公式サイトより引用
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感想

本予告映像より

・清々しい青春ボーイミーツガール系作品!
夏の終わりに観たっていうのもひと夏の思い出感があって良かったな。

・公開されるまで正直ノーマークでしたが、youtubeでこの作品を紹介している方の動画を見たことに興味を持って鑑賞しました。
予想以上に良かったのでこれは思わぬ収穫。

・上映時間が83分と短めでテンポの良いストーリー展開。
だれることなく進み、派手さがなくも終始面白く惹きつけられる作品。

・登場人物が主人公とヒロインの2人に絞って描かれているという潔い作り。

劇場版作品はアニメやドラマに比べると描ける尺が短いので、思い切った構成で焦点が絞られて良い方向に作用しているように思った。
(小説版は主人公のクラスの子とのエピソードももっと描かれているらしい)

・その分、主人公とヒロイン以外の描写はあっさり。もっと周辺のキャラを深堀しようと思えばできるストーリーだとは思った。

・主人公とヒロインの声優は俳優の方(鈴鹿央士さんと飯豊まりえさん)が担当しており、いわゆるジブリ映画的な演技っぽさがあった。

始めのうちはちょっと気になったけれど、観ているうちにキャラクターに馴染んでいくので悪くはなかった印象。
物語が派手さの少ない現実よりのテイストなので演技と合っていたのかもしれない。

本予告映像より

・ヒロインの花城あんずが序盤からクラスでひと悶着起こす展開がで「エキセントリックな子が出たな!」と思ったけれど、物語が進むにつれて等身大の姿や感情が見えてきて可愛かった。

クールでツンツンした子が関係が深まるにつれ、少しずつ色々な表情を見せていく展開……良いですよねえ!!
関係性が深まっていく過程が丁寧で良かった。

・主人公の搭野カオル君が、家庭環境に色々と悩みを抱えていてなんともいたたまれない気持ちになった。その年で頑張ってるよカオル君!

舞台が田舎なのも、他によりどころになる場所がない感じで現実味があった。

・カオル君のお父さんが普通にクズでたまげた。こういう作品って改心する展開とかあったりするけれど、特にそういうシーンもなかったのはある意味潔い。

過去の出来事で心を痛めた結果なのかなあ、と思いつつも父親としてはねえ……。人間らしいといえば人間らしいのかもしれないけど、最終的にどうなったのかな。

・ウラシマトンネルの描写が幻想的でナイスな表現!
神秘的でこの世のものではないところに踏み入れた感じが出ていて、映像化の利点が発揮されていたと思う。

・背景の作画も綺麗だしアニメーションも安定、夏の雰囲気が絶妙に表現されていた印象。

ちょっと昔の田舎の夏の雰囲気が出ている。
僕の地元もまあまあ田舎の地域で、海沿いにある無人駅とかもあったので懐かしさを感じた。

・2000年代が舞台なのでで、みんなガラケーを使っているのが懐かしい。
メール送る時こんな感じだったなあとか、imodeとかあったなあとかノスタルジーに浸った。

本予告映像より

・ヒロインのあんずちゃんより主人公のカオル君の方が特別な人っぽい風格が出ているのは、最近あまり見ない展開な気がした。
(最近見ている作品は、平凡な主人公に特別なヒロインというものが多いからかな)

序盤はあんずちゃんの方が尖ってるなあと思っていたけど、主人公の方が覚悟決めてた。

・ちょっと一途すぎないかなと思う展開だったが、清々しいラストで良い!
なんだかんだ言ってもこういうラストが好きなんだよなあ。

完璧なハッピーエンドと言っていいのかは分からないが、結構好きな終わり方。

・なんとなく『天気の子』を観終わった時の感じに似ている気がした。世界が変わった中で、一組の男女だけ存在するって感じ。

・映画観終わった時に一番最初に思った感想としては、「高校生のSF青春ラブストーリーを見ていたら、気づいたらおねショタになってた……!」だったことを謝罪したい。

・短い上映時間の中で上手くストーリーが構成された良作青春アニメ。
もっと話題になっても良いのになあ。

僕が映画館に行った時も18時くらいの時間帯で他に人いなかったし、面白い作品なのでもったいない!

興味のある方はぜひ。

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