Amazonプライムで最近視聴した作品の感想集です。
今回視聴した作品は『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』『13人の命』『前科者 -新米保護司・阿川佳代』の3本。
※作品の内容に一部触れているところがあるので気になる方はご注意ください
憧れを超えた侍たち 世界一への記録
2021年12月、誰よりも野球を愛し、選手を愛する指揮官・栗山英樹氏の熱き魂の全てを捧げる日々がはじまった。目標は2023年3月開催「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」での3大会14年ぶりの世界一。史上最強にして最高と言われる侍ジャパンがいかにして誕生したのか。完全密着したチーム専属カメラだからこそ撮影できた試合だけでは見ることができない貴重映像とともに侍ジャパン世界一への軌跡を振り返った完全密着ドキュメンタリー映画。
Amazonプライムビデオより
ワールドベースボールクラシック2023のドキュメンタリー作品。
結構面白かったです!
今年のWBC日本代表の試合が野球として面白いもの(大谷翔平選手などのスタープレイヤー陣、最後までどちらが勝つか分からないドラマティックな試合展開など)だったので、そのドキュメンタリーというだけで一定の面白さはあります。
日本代表チームの視点から内容が時系列順にまとまっているため、WBC初見の方や途中からWBCを見た人にも分かりやすく見やすい。
試合内容の感動やハラハラ感は実際の試合動画を見たほうが味わえると思いますが、WBCの日本代表の試合の多くを通しで振り返ることができるのは良いですね。
試合前の代表選手決めの段階からカメラが追っていて、舞台の裏側を見ることができるのは貴重な映像で面白い。
ただの試合のダイジェスト集になっていないので良いポイント。
試合外での選手たちのお茶目な姿や、プレッシャーに苦悩する姿も見られるので「あの劇的な試合の裏にこういうドラマもあったのか」と、より味わいが増す作品でした。
魅力的な選手たちの活躍や強豪揃いの相手チームなど、今作に収められていない見所もまだまだいっぱいあるので、改めてWBC2023は凄い試合だったなあと思い出します。
13人の命
世界が見守った実話を基にした「13人の命」。タイのタムルアン洞窟に、土砂降りの雨による冠水のため閉じ込められてしまった少年サッカーチームの、手に汗握る救出の全貌を描く。
Amazonプライムビデオより
2018年にタイで起きた「タムルアン洞窟の遭難事故」を基にした映画。
Amazonオリジナル作品です。
当時ニュースで目にしていましたが、実際に起きた状況やそのなかでとった行動など詳細は知らなかったので色々と衝撃的でした。
あれほど絶望的な状況だったとは……。
水没した洞窟を舞台とした救出の様子は本当に息が詰まるような緊迫感。
身体がギリギリ通るかどうかという狭い箇所&曲がりくねった洞窟&水没&雨により水の流れが激しいという極限すぎる状況は映像で改めて見ると絶句。
僕自身も昔、洞窟へ入る活動を行った経験があるのですが、洞内はライトがないと何も見えないくらい本当に真っ暗だし、身体をねじらせないと進めない狭い場所もあったりと体験したことを思いだし、めっちゃ過酷だったんだろうなと思わされました。
そのような状況のなか、救援のために世界中から人が集まり救助に取り組むさまは、心が震えます。
ニュースを見ていたので結末は知っているにも関わらず、映像が非常に緊迫していて手に汗握る。
救助の中で実際に命を落としてしまった方もいる痛ましい出来事ではありますが、関わった人たちが1人ひとり自分にできる最大限のことをやり遂げる姿は印象的。
2時間半近くある長めの作品かつストーリーはシンプルで派手さは少ないですが、見ごたえがあり興味深い作品でした。
前科者 -新米保護司・阿川佳代
阿川佳代(有村架純)はコンビニでアルバイトをして生計を立てながら、罪を犯した者の更生を助ける無給の国家公務員である保護司になることを決意する。研修会などを経て、保護司になったばかりの佳代は、経営していたアクセサリーショップの従業員に激しい暴力を振るい、恐喝および傷害罪で懲役2年を経て仮釈放となった斉藤みどり(石橋静河)、実の兄を殺害し6年の実刑判決を受けるが刑期を半年残して仮釈放となった石川二朗(大東駿介)、覚醒剤取締法違反で執行猶予となった田村多実子(古川琴音)を担当することに。保護司として“前科者”の居場所を見つけるために奔走する佳代は、過去のある経験からトラウマを抱えていた。保護観察対象者である彼らはそんな彼女と過ごすことで犯した罪と向き合い、心を動かされる。そして佳代もまた、3人と接していくうちに成長をしていく。
Amazonプライムビデオより
2021年にWOWOWで放送された日本のドラマ。全6話。
出所した人を社会的に更生・復帰に向けて携わる「保護司」の仕事を題材にしたのが興味深い。
個人的にあまり聞きなじみのない仕事だったので為になりました。
内容が内容だけに重めな話も多いですが、真摯に保護司と向き合う中で見られる前科者の方々の姿から、1人の人間なんだと思わされる部分も多く、加害者更生について思いを巡らす作品でした。
それぞれで事情があり、分かりやすく「善人」「悪人」で区切られない難しさを感じました。
個人的にも、「罪を犯したら二度と許さないのはどうなのかと思う」気持ちや、「罪を犯した人に対する恐れが少なからず生まれるのは分かる」気持ちなど、色々な感情が渦巻きましたね。
主人公である阿川佳代を「有村架純」さんが演じてます。
マイペースで独特な性格が始めはあまり合わなかったのですが、保護観察対象者と向き合っていく中で成長していく姿には感情移入させられたし、静かに寄り添う温かさには感動しました。
(保護司はこれだけ難しい対応を求められるのに無給というのは大変すぎないかとは思いましたね。金銭が絡むと信頼関係が築きにくいとかなのかな?)
出演する俳優陣も演技が上手い人揃いでドラマに見入りました。
個人的には、みどりさんが話数を増すごとに味わいが増していって印象深い人物。
最初の保護観察対象者がみどりさんだったからこそ、阿川佳代との関係が深まる展開も好き。
辛さもありますが温かさもあるし、世の中について考えるきっかけも得られた良いドラマでした。
映画版もあるらしい。
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