映画『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第4章』感想|思った以上に渋い回!堅実なスパイドラマの面白さ&次章への布石を感じる

アニメ映画
引用元:本予告より
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映画『プリンセスプリンシパル Crown Handler 第4章』を観てきました!

テレビ版『プリンセス・プリンシパル』の続きを描く劇場版全6章構成の中の第4章。
前章が衝撃的な終わり方で、そこから2年以上も待たせる焦らしっぷり!
そして、ついに新章が公開されたのでドキドキしながら劇場に向かいました。

事前に想像していたよりは物語が動きませんでしたが、今作だけで話がしっかりとまとまっていて堅実な面白さ!
工場に潜入し情報を集めるスパイならではの要素や、物語がどう転がるか分からないヒリヒリした展開は丁寧で安心して楽しめました。

ベアトリスの活躍がピックアップされていたのが嬉しかったし、今作で登場するターナーさんもいいイケオジでした!

そして、「スパイとしての選択」が示唆される展開は、今後のストーリーに繋がる重要な布石。
毎度のことながらクオリティは高いです。
ただ、同様に毎度のことながら前章公開からの間隔が空き過ぎてる!

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概要

公式サイト

東西に分裂した架空のロンドンを舞台に、5人の女子高生スパイの活躍を描いたアニメ『プリンセスプリンシパル』の続編。
劇場版である『プリンセスプリンシパル Crown Handler』は全6章構成で今作が第4章。

監督はテレビアニメ版から続投し橘正紀が担当。
シリーズ構成と脚本は前章から引き続き木村暢、キャラクター原案はテレビアニメ版から引き続き黒星紅白が担当しております。
アニメ制作はStudio 3Hz、音楽は梶浦由記が担当とこちらもおなじみの布陣。


声優陣も前章から続投です。

物語は完全に続き物となっており、前章以前を視聴していないと物語やキャラクター設定を掴めないと思うので注意。

ストーリー

メアリー王女の亡命に失敗し、王国内務省軍に捕らえられたチーム白鳩。
彼女たちが共和国のスパイであると知ったノルマンディー公は王国と共和国の二重スパイになるよう命じ、
プリンセスだけはノルマンディー公の管理下に置き、4人は常に監視をされながら一時解放されることとなった。

一方、この事件を契機にチーム白鳩は共和国から二重スパイになったのではと疑われることになり、その真偽を確かめるべくコントロールから新たな任務が下った。
それはある男への接触だった。アンジェ、ドロシー、ベアトリス、ちせはとある工場への潜入を始める。その男こそ共和国の経済を揺るがす、重要な人物であった。

王国と共和国の狭間で揺れるチーム白鳩の命脈が徐々に追い込まれていくことになる――

公式サイトより
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感想(ややネタバレあり)

本予告より

衝撃的なラストだった前章の続きとしては、思っていた以上に物語は進まず、堅実にまとまった回でした!
例えるなら、全12話アニメの中にある1話完結エピソードを見たような感覚。

1章の中で物語にオチがついていて見やすい構成でした。

また、スパイとして「何を選択するか」が印象的に描かれた物語で、次章以降に効いてきそうな布石が散りばめられていました!

前章で白鳩チームがつかまり、ノルマンディー公に共和国のスパイであることがバレましたが、意外と早くに解放されて驚き。

監視下におかれて二重スパイになるよう脅されてるけど、囚われてからの脱出などが今回いくらか描かれるかと思っていたから思ったよりあっさりに感じて予想外。

ヒリヒリした状況であることは変わらないんですけどね!

とはいえ、潜入ミッション中はプリンセスを除いてチームで行動できており、これまでのエピソードと同様にチームで協力してミッションに臨む姿が描かれていて安定の面白さ。

本予告より

今作はベアトリスの活躍がピックアップされていたのも良かったです!

戦闘要員ではないのでバトルシーンでは出番が控えめになりがちなベアトですが、彼女の優しい心が相手に影響を与え、少しずつ心を開いていく様子は胸熱。
今作で登場する贋札技師のターナーとの交流シーンは見どころでした。

ターナーがこれまた渋いおじさんでした!
ぶっきらぼうで職人気質だけど心根に優しさがあり、離れ離れの奥さんの事を一途に想い続けるイケオジ!声がささきいさおさんだったのも渋くて格好良かったです。

(プリンセス・プリンシパルってメインキャラは美少女揃いだけど、魅力的なオジサンキャラが結構登場しますよね。そこがまた魅力!)

話が進むにつれてターナーさんが良いキャラだなと思うと同時に、このシリーズは無情なまでにキャラが退場してしまう作品なので、見ていてハラハラ。
「ターナーさん、なんとか生き残ってくれ~!」と思いながら進展するスリリングな内容は面白かったです。

カーチェイスなどのアクションシーンもあり、約60分の上映時間の中で緩急あるストーリーがきっちりまとめられていて丁寧な脚本だなと思いました。

あと、今後の布石になりそうな展開はいろいろと用意されており、特に「何を選択し、何を失うか」が印象的に描写されていたので、今後の5章・6章では重要な決断が迫られそうで今からドキドキします。

アンジェが何を選ぶのか、チームの白鳩の行く末はどうなるのか、人間関係含めて今後の見どころ。

作画や音楽も今まで通り高い水準でつくられており、内容については満足!

ただ、気になってしまうのは前章からの公開間隔。
さすがに2年経つと前章までの内容を忘れて復習が必要になってしまうし、2年待った割にはそこまで話進まなかったなあって気持ちは正直あります。

今回の内容が今後の展開に重要だという感じは伝わるし、ラストの展開を見るに5章は激動が予感されるんですが、「またここから2年待つのか……しかも6章を考えるとさらに2年……!」って思いはよぎりましたね。

プリンセス・プリンシパルに限らず、ガールズアンドパンツァーの劇場版もそうなんですが、もうちょい間隔開けずに見せて欲しいなあ……!とは感じました。

ただ、十分な期間をとって制作しているから安定の高品質となっている面はあるだろうしなあ。
まあ、僕はもう最後まで見るつもりなんですけどね!健康に気を付けて日々過ごすだけですよ。

本予告より

色々書いてきましたが、しっかり話がまとまったスパイドラマの良作で安定の面白さがありました。
話が前章からがっつり続いているので前章未視聴者向きではないですが、前章までを鑑賞済みならしっかりと楽しめる内容だと思います!

終盤に向けて話が動き出し、おそらく5章は大きく盛り上がる展開が予感されるので早く見たい!
そして、この物語の結末はどうなるのか、チーム白鳩のみんなは最後まで生き残るのか、今後のストーリーにも期待したいです!

前章の感想はこちら

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