『龍が如く 維新!極』のメインストーリーをクリアしたので感想・レビュー。
僕がプレイしたのはPS5版。
メインストーリーが面白く、熱かったです!
明治維新へと向かう幕末を舞台とし、坂本龍馬や新選組の面々など実際の歴史上の人物を題材とした歴史フィクションは、他のゲームではあまり見られない新鮮さがあって面白かったです。
僕はオリジナル版の『龍が如く 維新!』は未プレイだったので、今回初めてプレイ。
龍が如くシリーズに登場したおなじみの面々が、様々な役柄を演じているのもシリーズ作をプレイしていると興味が惹かれるポイント。
(もちろん、シリーズ未プレイの人でも楽しめると思います!)
リアルな歴史ドラマというより、ドラマティックな歴史エンターテインメント作品として楽しめました!
ボリューム面も充実!
多数のサブクエストにマージャン、将棋、ギャンブル、カラオケ(歌声酒場)などのプレイスポットも豊富。
また、バトルでのアクションスタイルが4つ用意されており、それぞれのスタイルを強化してプレイヤーを強化していくRPG的な要素もやりこみがいがありました!
気になった点としては、ゲームシステムに古さを感じるところ。
フィールド上のアクションに一々演出が差し込まれる点や、ダッシュにスタミナ要素がある点など、プレイしていて少々ストレスを感じる場面も。
バトルに関して、スタイルが4つ用意されているのは戦闘の幅があって良いのですが、戦闘が単調に感じるところや攻撃時の爽快感は少々薄め。
タイトルに「極」がついているので、現在のゲーム向けにシステム等をチューニングしたリメイク作かと思っていましたが、どちらかというとリマスター作品のような手触りでしたね。
その点、踏まえてプレイすると満足度が上がるかもしれません。
メインストーリークリアまでの時間は多少寄り道しながらで27時間くらい。
寄り道しなかったら20時間くらいかな。
サブクエストやキャラクター育成、プレイスポットなど寄り道要素が豊富なので、それらも含めると50時間以上は遊べそうなボリュームでした!
概要
機種:PS5/PS4/Xbox Series X・S/Xbox One/PC
メーカー:セガ
ジャンル:アクション
発売日:2023/2/22
2014年にPS4/PS3で発売された龍が如くシリーズのスピンオフ『龍が如く 維新!』のリメイク作。
坂本龍馬が新選組に入隊していたら……という壮大なIFストーリーが展開される今作。
『龍が如く 維新!極』ではUnreal Engineによってグラフィックが強化されたことに加え、オリジナル版からキャラクターの一部刷新、バトルシステムの改善、新規ミニゲームの追加など多くの追加要素があるのも特徴。
登場キャラクターは新たに『龍が如く0』、『龍が如く6』、『龍が如く7』からもキャラクターが出演し、実際の歴史に登場した人物の役として登場します。
バトルシステムは4つのスタイルを自在に切り替えて戦うシステム。
「極」では、様々な特殊効果を発揮する“隊士スキル”をメインのストーリー中でも使用できるようになりました。
良かった点
激動の幕末を舞台に描かれる熱いストーリー

今作で一番魅力に感じたのはストーリー!
明治維新へ向かう幕末が舞台の今作。
主人公の「坂本龍馬」が、尊敬する師を殺害した犯人を探るため、「斎藤一」と名前を偽り、新選組へと潜入する……という設定がもう面白い。
歴史上の有名人物である「坂本龍馬」と「斎藤一」が同一人物という壮大なIFストーリー。史実に基づくリアリティはありませんが、ドラマティックで見ごたえありました。

龍が如くシリーズに登場する面々がそれぞれのキャラクターとして登場するのもシリーズプレイヤーには面白い点。
今作では『龍が如く0』、『龍が如く6』、『龍が如く7』で登場したキャラも出演しており、個人的には『龍が如く0』の「渋澤」や『龍が如く7』の「趙」が出ていたのは好きなキャラだったので嬉しかった!
激動の時代の中で、全力で生きる一人ひとりの生き様も見所いっぱい。
予想もしない展開や、王道展開ならではの熱さを感じるシーンもあって、歴史エンターテインメント作品としてとても楽しめました!
サブクエストやプレイスポットなどボリュームたっぷり!

『龍が如く』シリーズの魅力である膨大な寄り道要素は今作でも健在。
フィールド上を歩き回っているだけで多くのサブクエストに遭遇するし、プレイスポットも豊富。
将棋やマージャン、カラオケ(歌声酒場)など……ちょうどいい息抜きにもなるし、やり込みがいもある要素がいっぱい。
(歌声酒場とか日本舞踊とかはいわゆるリズムゲームで、クオリティが高いという訳ではないんですが、世界観とあったミニゲームで好きですね)

ギャンブルだと競鶏を結構プレイしました。
いわゆる競馬の鶏バージョン。勝ちそうな鶏を選ぶだけなんですが、ついやってしまう魅力があります。
他にも、チンチロとかこいこいとかもあります。
別宅で畑で野菜を育てたり、料理を作ったりする「アナザーライフ」も地味に楽しい。
少しずつ畑や台所を拡張し、行商と取引をしてお金を稼ぐ要素は、自分の拠点をコツコツ大きくしていく面白さがあって好き。
バトルダンジョンでは、任務を受けて敵の根城である洞窟を攻める要素を楽しめます。
ダンジョンの奥地の敵を倒したり、千両箱を回収するといったミッション形式の内容で、クリアすることでお金や武器作成素材が手に入ります。
任務数が多く用意されているので、なかなかのボリュームで遊びごたえありましたね。
4つのスタイル・隊士システムによる幅広いアクション

バトルでは4つのスタイルを使い分けて戦えます。バリエーションがあってGOOD!
「一刀」「短銃」「乱舞」「格闘」というスタイルがあり、それぞれ近接・遠距攻撃に特化、防御可能・回避に特化といった違いがあり、戦い方に変化があるのは良かったです。
それぞれのスタイルごとに強化することができ、強化すると新しい技や特殊な状況で使える「ヒートアクション」の種類が使えるので、やり込みがいもあります。

また、新選組隊士達を編成して、各隊士の能力を使用できる「隊士システム」もバトルを有利に進めるための重要な要素。
街中でのバトルやバトルダンジョンなどで手に入る「隊士カード」を編成すると、例えば「雷攻撃」や「自分自身の強化」、「時間に応じて回復」といった効果が発動します。
特に攻撃はド派手なものもあり、謎のビームを出して敵をなぎ倒すなど、リアリティはどこいった……!?という気持ちになるくらい、バッタバッタと敵を倒せて気持ち良い!
気になる点・好みが分かれる点
ゲームシステムに古さを感じる点がある
ゲームシステムは一時代前のゲームだなと感じるときはありました。
ダッシュにスタミナがあってずっと走れない、落ちているものを拾うときなどに一々モーションが差し込まれてテンポが悪い、ファストトラベルできる場所が少なめなど、現在のゲームに比べるとストレスに感じてしまう部分はあります。
(これらの要素が、特別ゲームの面白さに繋がっていないのも気になるところ。作品特有の面白さに繋がっているなら気にならないんですが……)
タイトルに「極」がつくので、システムを全体的にチューニングしたリメイク作品と思っていた節がありましたが、プレイした感触ではリマスター作といった感触の方が強め。
そのあたりは理解したうえでプレイした方がギャップは少ないです。
バトルが少々淡泊で爽快感が薄い
バトルはスピード感が遅い点や攻撃した感触が薄い点など、全体的に淡泊な印象がありました。
同スタジオの「ジャッジ」シリーズと比べるとスピード感が遅くもっさりとした印象を受けます。
また、刀で攻撃しても素手で攻撃しても単純に敵にダメージが入るだけなので、刀での攻撃ならではの要素や感触があるともっと良かったなと思いました。
雑魚敵とのバトルは、基本的にボタン連打になりがちなのも人によっては気になるかも。
(昔の龍が如くシリーズのバトルシステムってこういう感じだったかもしれない)
バトルダンジョンが作業感
バトルダンジョンは似たような地形を探索し、敵を倒すだけなので単調で作業感が強い。
ミッションは数多く用意されてますが、ほとんどのミッションでやることが同じ。
地形のグラフィックもあまり変わらず見た目の変化に乏しく、ミッションを続けてプレイしていると作業感が出てくるのはなかなか大変でした。
ミッション内容に変化があると、飽きずにプレイしやすかったように感じます。
まとめ

『龍が如く維新!』を最新ハードでプレイできるというのはGOODポイント!
オリジナル版未プレイの僕にとっては、幕末を舞台とした男たちの熱いドラマを味わえたのは、とても楽しめました。
一方、リメイク作というよりはリマスタータイトルのような感触があり、今プレイするとゲーム的な古さを感じるところもあります。
システムやバトルで気になる点は所々あるので、今のゲームに慣れていると多少ストレスに感じる面はあるかも。
ボリュームはさすがの龍が如くシリーズだけあって、寄り道要素がいっぱい。
だけどメインストーリーは20時間くらいのボリュームなのも遊びやすく、個人的にはちょうど良かったです。
『龍が如く維新!』のオリジナル版未プレイの方には、特におすすめ!
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