『Trek to Yomi』感想・レビュー|鮮烈なビジュアルは一見の価値あり!時代劇&黄泉の世界観が印象的。尖った個性が光る2D系アクション【PC/PS5/PS4/Xbox】

ゲーム感想・レビュー
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PCでプレイしていた『Trek to Yomi』(トレックトゥヨミ)クリアしました。
感想・レビューを紹介していきます!

今作はモノクロの時代劇アクションで、黄泉の国を冒険するインディーズ作品。

ボリュームとしてはコンパクトな内容で、個性的で人を選ぶ部分もありますが、尖った魅力はインディーズゲームならではの味わい!中々新鮮なゲーム体験でした。

ざっと感想をまとめると、

全編モノクロで表現された時代劇リスペクトの雰囲気は一見の価値あり!

戦闘は小気味よい操作感が気持ち良いが、敵のバリエーションが少ないので単調に感じる部分も。

ストーリーは説明不足な点と中盤から雰囲気が変わるところがあって好みが分かれそう。
僕にはあんまり合いませんでしたね。

ボリュームはそこまで多くありません。
僕のクリア時間は6時間ほど。だいたい5~7時間くらいあれば1周クリアできると思います。
価格が2000円ちょっとなので値段相応かと。

現時点ではXbox Game Passでもプレイ可能。
僕はゲーパスを利用してプレイしました!

※内容に触れる点があるので、ネタバレが気になる方は注意してください

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概要

機種:PS5/PS4/Xbox SeriesX|S/Xbox One/PC
メーカー:Devolver Digital
ジャンル:アクション
発売日:2022/5/5

Trek to Yomi』は、海外スタジオのFlying Wild Hogが制作し、Devolver Digitalが発売する2Dアクションゲーム。

幼い頃、死にゆく師匠との誓いによって愛する里と人々を守ることを誓った若き侍・大樹(ひろき)。
とある悲劇に直面し、生と死を超えた旅の中で己の進むべき道を決める……という物語。

ゲームシステムは基本的に戦闘時は2Dアクションゲームのような形式で進みます。
戦闘以外の場面では固定カメラ視点(初代バイオハザードみたいな視点)で手前や奥など周囲を簡素的に探索できる要素もあり。

難易度はゲーム開始時点では3段階から選択可能。
僕はノーマルにあたる難易度でプレイしました。

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良い点

時代劇リスペクトを感じるモノクロで表現されたビジュアルや世界観が見事!

全編モノクロで表現された時代劇風のビジュアルは一見の価値あり!

制作陣が黒澤監督映画などの時代劇から強く影響を受けたんだろうなと感じるほど、非常に雰囲気にこだわった作り込みが見事!
このビジュアルは他のゲームではなかなか見たことないですね。

和風アクションゲームと言えば『ゴーストオブツシマ』が近年高い評価を受けましたが、今作も雰囲気や見た目のインパクトであれば勝るとも劣らない味わいがある。
とても印象的に映りました。

このビジュアルや雰囲気を味わうためだけでも、一度プレイしてみる価値があるくらい今作の大きな魅力の1つ!

また、作中で登場する黄泉の世界も禍々しく、非現実的な世界観が味わえる。
インパクト抜群で面白い体験でした。

ストーリーで使われる日本語も時代劇の雰囲気を感じさせるのに違和感のないつくり。
登場人物のボイス面にも力が入っていて、ゲームへの没入度を高めるのに一役買っていた印象。

今作は海外スタジオで作られたゲームなのですが、国内の作品かと思うほどここまで和風テイストに力入れて作られているのは凄いですねえ……。

シンプルで小気味のいい剣戟アクション!

2Dアクション形式で行う剣戟アクションはシンプルながら小気味いいアクションでした!
弱攻撃と強攻撃があり、弱攻撃についてはスティック上攻撃とスティック下攻撃もあり。

ゲームを進めるにつれ剣技が解放されていくのもプレイの幅が広がるのでありがたい。

さらに敵を気絶させると行える必殺技もあり、これを決めるのは結構気持ち良い。
首をはねたり、胸を一突きするアクションが中々爽快。

相手の攻撃に合わせて防御を行うと相手の隙をつくれるジャストガード的なシステムもあり、これらを使いこなすことで有利に戦闘を進められます。

派手さは少ないですが、少しずつステージをクリアしていくタイプのアクションゲームが好きなら向いているかもしれません。

リトライが早く、テンポよくプレイできる!

雑魚敵でも油断するとやられるほどの戦闘バランスでしたが、やられても数秒で復活するのでストレスはそれほど感じませんでした。

また、復活地点となるセーブポイントもこまめに設置されているのも嬉しい。

敵にやられた時にかなり前の箇所からやり直し……ということも少なく、テンポよくリトライできるのはありがたい調整です。

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気になる点

敵キャラのバリエーションが少なく、後半はマンネリを感じる

敵キャラのバリエーションが少なく、後半になると同じような敵ばかり出てくる場面が多いので、ゲーム的にはマンネリ感を感じるところはあります。

一部のボス戦以外では、雑魚敵が何体も出てくる⇒敵を倒すと先に進める、というのが基本のパターンですが、敵バリエーションが少ないことで戦い方が同じような感じになってしまうのは気になる。

技によって使いやすい技と使いにくい技があり、特に初速が早い技が一番使い勝手が良いこともあって、戦闘スタイルの幅が広がりにくい面があったのも惜しい。

色々な技を使うこともできますが、主人公の体力がそれほど多くない割に雑魚敵も結構強く、自然と使い勝手の良い技を使いがちになる傾向があると感じました。

ストーリーは説明不足に感じるところがある

ストーリーの雰囲気は悪くありませんが、全体的に説明不足であり、登場人物に気持ちが乗らないまま話が進むので、個人的にはストーリーに没入できなかったです。

序盤からいきなり自分の村周辺が敵に襲撃される展開になり、特に主人公や周りの人物、敵対する相手などを掘り下げる描写がないまま話が進み、性急な印象を受けます。

ボリューム的に仕方ないとは言え、主人公・愛する女性・因縁の敵の3人のバックボーンはもう少し描いてくれた方がストーリーに乗れたかな。

全編にわたって陰鬱とした雰囲気で進むストーリーなため気が滅入りやすく、主人公に感情移入して物語の先を見たくなる動機付けの要素がもっと欲しかったところ。

また、中盤から黄泉の国が舞台となり、ストーリーの雰囲気が変わるので好みが分かれそう。

序盤の時代劇的な雰囲気から、死者たちが彷徨う禍々しい世界観に変わるので、景色などもガラッと変化。(ストーリー的にはイザナギとイザナミの物語みたいな感じ?)
個人的には合いませんでしたが、この辺は好み。

和風テイストのゲームだと『ゴーストオブツシマ』のストーリーがとても面白かったので、今作もビジュアルから同様の傾向の物語を期待していましたが、少々テイストが異なっていました。

ゲームクリア後、クリア前のセーブ地点から再開できない仕様は少々面倒

ゲームをクリアすると、ゲーム前のセーブ地点の記録がなくなる仕様。
改めて初めからやり直さないといけないのが個人的には少々面倒に感じました。

終盤に選択肢が用意されるタイプのゲームなので、一度目に選んだ選択肢以外のストーリーも気になりますが、その場合は最初からプレイする必要があるのがちょっと大変……。

ステージセレクト機能とかあれば良かったなと。
(今後のアップデートで追加されてるかもしれません)

ボリューム自体は5~6時間ほどで一周できるくらいなので、やり直そうと思えばやり直しやすいボリュームではあるのはかえって良かったのかも。

まとめ

正直なところ、ストーリーやゲーム後半のマンネリ感など欠点に感じたところは色々ありました。

しかし、それ以上にモノクロのビジュアルや雰囲気が他のゲームではなかなか見ない強烈な魅力を持っているので、非常に印象深く、プレイして良かったなと思える作品!

これほど一要素に特化しているようなゲームは、まさにインディーズゲームだからこそ作れた作品だと思います!
興味のある方は是非プレイしてはいかがでしょうか。

価格自体も手ごろでプレイしやすい。
Xbox Game Passにも現時点ではラインナップに含まれておりますので、そちらのサービスを利用してプレイしてみるのもおすすめです!

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