遅くなりましたが2023年秋アニメの視聴後感想まとめ!
話題作が多く豊作だったシーズンで、最後まで楽しく見れた作品が多かったですね~。
今回は僕が視聴した秋アニメ作品の視聴後感想をまとめました。
配信されている作品も多いので、一気見する際の参考などになれば幸いです!
僕が視聴した作品は18本!(前クールから続く作品も含む)
どの作品も面白くてほぼ途中離脱することなく、最終回まで楽しめて満足!
※作品の内容に触れている箇所があるので気になる方はご注意ください。
- 視聴中の作品一覧
- 感想まとめ
- アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】
- アイドルマスター ミリオンライブ!
- アンデッドアンラック
- ウマ娘 プリティーダービー Season 3
- 陰の実力者になりたくて! 2nd season
- 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
- 薬屋のひとりごと
- シャングリラ・フロンティア
- 16bitセンセーション ANOTHER LAYER
- 進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編
- SPY×FAMILY Season2
- 葬送のフリーレン
- ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
- ひきこまり吸血姫の悶々
- ミギとダリ
- 呪術廻戦 渋谷事変
- Helck
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
- おわりに
視聴中の作品一覧
- ☆アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】
- アイドルマスター ミリオンライブ!
- ☆アンデッドアンラック
- ウマ娘 プリティーダービー Season 3
- 陰の実力者になりたくて! 2nd season
- 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
- ☆薬屋のひとりごと
- シャングリラ・フロンティア
- 16bitセンセーション ANOTHER LAYER
- ☆進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編
- SPY×FAMILY Season2
- ☆葬送のフリーレン
- ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
- ひきこまり吸血姫の悶々
- ☆ミギとダリ
- ☆呪術廻戦 2期(前クールからの続き)
- Helck(前クールからの続き)
- るろうに剣心(前クールからの続き)
※特に気に入っているタイトルには☆をつけています
僕は基本的にニコニコ動画かAmazonプライムビデオで視聴しています。
中間感想で感じたとおり、今季は全体的に面白い作品が多かったです!
どれも平均以上に面白く、見ていない作品があれば後からでも一気見する価値はあるかと思います。
感想まとめ
アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】
現在好評配信中のスマホゲーム『アークナイツ』のアニメ版第2期。
僕はゲーム版未プレイ、前シーズンのアニメは視聴済みの状態で視聴しました。
ゲーム版を運営している「Yostar」の子会社「Yostar Pictures」が制作しているだけあって、作画や音響が凝っており雰囲気が抜群!
原作に興味をもつきっかけにもなるソシャゲの良いアニメ化じゃないかと思います。
ゲーム版未プレイのため詳細な設定に関して理解しきれていない部分はありつつも、アニメ版だけでもアークナイツの世界観に引き込まれる魅力を感じました。
ストーリーは個人的には1期より面白かったです。
主人公達の組織だけでなくその他の組織にもフォーカスが当たっており、物語がより広がって世界観に厚みが増したような感じ。
疫病が蔓延する世界で感染者に対する迫害が溢れる絶望的な世界で、感染者を救う組織と感染者による反乱組織がぶつかり合うストーリー。
感染者を守りたいという想いは共通しているのに目的の違いによって対立し合い、お互いの正義がぶつかりあって命を奪い合う無常な世界観が切ない……。
個人同士なら分かり合えそうな可能性はありそうなのに、立ちはだかる現実の大きな流れに呑み込まれ、命を消費していく人々の姿に胸が痛くなります。
登場キャラクターは多めですがそれぞれの活躍がしっかり描かれており、どのキャラも印象的で良い。
名もなきキャラ達が懸命に生きる姿も描かれており感情移入させられますね。
誰もがこの世界で必死に生きようともがいている姿が眩しいし、だからこそ戦いの中で命を落としていく姿が儚い。
バトルシーンは全体的に多くはないものの、ここぞという場面で印象的に描かれるので構成が巧み!
アニメーションや音響のクオリティも高いので満足しました。
全8話の構成なので見やすいボリューム。
世界観が暗いので好みは分かれるかもしれませんが、丁寧に作り込まれた作品なので興味ある方はぜひ。
1期2期とクオリティが高く、ストーリーにも引き込まれたので3期も見たいところ!
アイドルマスター ミリオンライブ!
2013年にサービス開始され、ゲームの入れ替えもありつつも末永く続いている『アイドルマスターミリオンライブ』のアニメ化作品。
アイマスシリーズは何度かアニメ化されていますが、「ミリオンライブ」は初のアニメ。
王道のアイドルアニメの面白さがあり、ストレートに楽しめました!
アイドルを題材にしたアニメはこれまでたくさん作られ、昨今は捻った設定を入れた作品が増えている中、ここまでストレートなアイドル作品が描かれるとは!
シリーズファンの多いアイマスシリーズだからこそできることかもしれませんね。
「未来」・「静香」・「翼」の3人の少女のストーリーを中心としつつ、ミリオンライブのアイドル30数人を登場させ、それぞれのアイドルに見せ場が結構用意されているのは見事。
尺の不足をあまり感じさせず、各アイドルたちの印象的な場面をたくさん描いてくれたのは凄い!
登場人数が多くても焦点がぶれずにストーリーが面白かったです。
色々な問題に悩みつつも仲間達と協力し、少しずつ前に進んでいくアイドル達の姿は眩しい!
ギャグ回ははっちゃけていて楽しいし、ライブシーンの見ごたえもあるしで元気をもらえて、アイドルアニメの良さが詰まっています。
今作からアイマスのアニメを見初めるのにもおすすめ!
また、ミリオンライブの実際のライブを見たことがある人なら感動する展開もあり、ファンならより感慨深さもあるかと思います。
3DCGのクオリティも良く、CGの違和感は特に感じません。
アイドルの可愛らしさや表情の変化、ダンスシーンの動きなどが上手く表現されており、良いCGアニメだな~って思わされました。
アンデッドアンラック
初っ端からクライマックスのようなスピード感のある展開!
作画や音楽も良く、ダイナミックな戦闘シーンも迫力ありで、次々と盛り上がる山場が描かれるのでテンション上がります。
キャラクターそれぞれが持つ「否定」の能力も特徴的で面白い設定。
主人公のアンディと風子は死なない能力「アンデット」を駆使して身体を切り離して攻撃したり、触れた人間に大きな不運を与える「アンラック」を駆使して状況を一変させたりと、能力バトルの醍醐味が味わえます。
他の能力者である「否定者」たちもそれぞれ個性的な能力を持っており、その力を活かした展開も多くて能力系少年漫画の面白さがいっぱいです。
相手の能力がどういうものか戦略を巡らせ、弱点を見つけて強敵と戦うバトルも見ごたえある。
毎話盛り上がる展開が続き、「もうこんな敵と戦うの!?」みたいな敵のスケール感に驚いたり、クエストを達成できなかったら大きなペナルティ(言語が統一されるなど)が発生する設定なども興味深い要素。
キャラクターも魅力的!
主人公コンビの2人も良いキャラで、アンディはワイルドだけど気配りできる面もあってカッコイイし、風子も普通の女の子の可愛らしさといざという時に見せる芯の通った強さがステキ。
他の「否定者」たちにも盛り上がる見せ場が用意されているし、癖のある面々ばかりで物語を盛り上げてくれます。
2クールもので現在も放送中。この先どんな展開になるかワクワクします!
ウマ娘 プリティーダービー Season 3
スマホゲーム版も好評配信中、ウマ娘のアニメ第3期。
3期はキタサンブラックとサトノダイヤモンドあたりの2015~2016年世代が中心のストーリー。
レースに情熱を燃やすウマ娘達の姿を描くのはこれまでのシリーズと同様ですが、2期や「Road to the top」とは違った方向性の話でした。
特に後半から面白くなってきた印象!
特定のキャラに焦点を当てるというより、群像劇的にいろいろなウマ娘にスポットを当てていた構成に感じました。
(できるだけ世代全体を描きたかったのかな)
尺の都合なのか描写が少ないキャラがいたのが少々物足りなかったり、主軸となるストーリーがこれまでのシリーズに比べて分かりにくかった面があったのは否めないところ。
だけど、サトノダイヤモンド回やシュヴァルグラン回、最終回の展開など個別のエピソードは感動的で毎週結構楽しんで見ていました。
(シュヴァルグラン回の挿入歌が大好きで今もリピートしています!)
ウマ娘達が勝利を目指して必死にレース場を駆け抜ける姿はやはり熱く、声優さんの演技も光る。
レースの中で悔しい思いをしながらも、それでも夢に向かって情熱を注ぐウマ娘達の姿には感動。
3期では「ピークアウト」など衰えをテーマにしていたのは興味深い点でした。
今までのウマ娘のアニメではあまり見ない展開で、「こういうアプローチでくるのか」と驚き。
賛否両論がある設定だと思いますが、これまでのシーズンとは違う方向性のストーリーで個人的にはありかな。
また、僕は実際の競馬も見ており、現在キタサンブラックやドゥラメンテ、サトノダイヤモンドといった3期で描かれた馬達の産駒が大活躍しているので、3期では「世代交代」って感じが伝わってきて、今に繋がっているんだな~と勝手にエモさを感じていました。
史実のネタが随所に散りばめてあるため、アニメを観終わった後に実際のレース映像を見て楽しめるのも好きなポイント!
強いて言えば、ウイニングライブが少なかったのは正直もっと見たかった……!
だけど最終回のウイニングライブは気合が入っていて良かったです!
(クイーンズリングちゃんがなにげに好き)
丁寧な作画でそれぞれのウマ娘の細かい動きまで表現されていて見ごたえありました。
ウマ娘を初めて観る人なら2期や「Road to the top」の方が楽しめそうだと思いますが、別の魅力がある作品だと思うので興味のある方はどうぞ。
陰の実力者になりたくて! 2nd season
「陰の実力者になりたくて! 」の第2期。
いわゆる異世界転生ものなんですが、突き抜けた個性の主人公やすれ違いギャグ展開(アンジャッシュ的展開)が面白く、この手の作品でもかなり好きな方ですね!
主人公のシャドウがあまりに厨二病をこじらせすぎていて、ここまでいくと憎めないバカで好き。
(気に入ったワードをつい繰り返しちゃうシーンとか笑っちゃう)
行動の基準は善悪がどうかじゃなくて、シャドウにとってカッコイイかどうかが全てなのでなかなかの狂人。
シャドウ様が合うか合わないかでこのアニメがハマるかどうかが分かれそうですが、1期が問題なかった人なら2期はめっちゃ楽しいと思います。
シャドウ様の行動を勝手に深読みする周囲の者たちとのギャップが面白い。
バトル面もしっかり見せてくれて、わりと血生臭いんですが話が重くならずギャグテイストなバランスです。
1期でキャラクター周りの導入が詳しく描かれていた分、2期はストーリーがどんどん進んでいく印象で見やすかったです。
数話ごとで物語が区切られており、どのエピソードも面白い!
登場キャラクターは皆可愛いし、なかなかセクシー。
それぞれのキャラも立っていて、キャラ同士の掛け合いも面白さがあって良かったです。
映画版の制作も決定で、今後も楽しみなシリーズ!
君のことが大大大大大好きな100人の彼女
彼女が次々と増えていくぶっとんだハーレム系ラブコメ。
ハーレム系作品は昔からありますが、彼女が100人出てくる設定はさすがに驚愕!
ここまで突き抜けると斬新すぎる!
コメディというよりギャグアニメに近いかも。
つるべ打ちのようにテンポ良くテンションの高いギャグが繰り広げられ、勢いがあって笑っちゃいましたね!
(ただ、ギャグのノリが合わないと好みが分かれるかも。メタネタとかありますし)
また、主人公の恋太郎がぶっとんだハーレム系作品とは思えないほど誠実で、ちゃんと各ヒロインに向かい合おうと全力な姿勢が描かれて好感。
ヒロイン達も真剣だからこそ不快感はないし、ちゃんとラブコメしているな~と感じました。
登場するヒロインも皆かなり個性的で、それぞれ違った魅力がありバリエーションがあります。
脳内ピンク、強気なツンデレ、小動物系などなど……どのキャラもいちいちインパクトがあるんですが、恋愛面では可愛らしい姿も見せてくれるのでそのギャップも魅力的。
ヒロイン同士の仲が良いのも嬉しい。
「まさかこの人も彼女になるの……!?」という驚きもあり、話の流れもぶっとんでいて「よくこんなストーリー思いつくな……!」とすごい発想で驚きました。
声優さんみなさんの演技も全力で面白く、最後まで勢いが衰えず非常に楽しかったです。
ギャグテイストの強いラブコメが好きな人にはおすすめ。
2期も決定して、ますます続きが気になる!
(現時点ではまだ6人だけど、これ話が進んでヒロイン増えたらどうなるんだろう?)
薬屋のひとりごと
中華風宮廷モノの作品で、2023年のアニメの中でもかなり面白いと思った1作!
2クール作品ですが、1クール目の時点で毎話面白い。
世界観やストーリー、キャラが良い!
宮廷で起こる様々な出来事に対して、宮廷で下働きをする少女「猫猫(マオマオ)」が立ち会い、自身の薬学の知識を活かして謎を解いていく展開が面白い!
宮廷の人間関係も興味深く、話が進むにつれて次々と魅力的なキャラが登場し、どんどん面白くなっていきます。
実写作品だと宮廷を舞台にした作品は時折見かけますが、アニメ作品ではそこまで多くない印象なので新鮮味もありました。
恋愛描写にあまり重きを置いておらず、ドラマに集中しやすいのも個人的に好き。
映像面や音楽含めてレベルが高く、宮廷の雰囲気を見事に表現していて、よりストーリーに没入できます。
キャラクターはそれぞれが立っていて魅力的ですが、特に主人公の「猫猫」の魅力が大きい!
ダウナー気味な話し方だけど優しさもあり、頭の回転が速さと薬屋の経験を活かして事態を解決する様は気持ちいい。
また、薬の調合に関することだと急にテンションが上がるのも面白い。
不器用だけど優しさが見えるのが好き。
声優の悠木碧さんの低めのボイスがまた抜群に合っています!
シャングリラ・フロンティア
クソゲー愛好家がVRMMOの神ゲーに挑むって設定のストーリー。
VRMMO作品といえば「ソードアートオンライン」が有名ですが、今作はデスゲームではないこともあり雰囲気が明るめ。
初めてプレイするゲームを徐々に攻略していく感じの内容で、世界観や人物が分かっていくにつれ面白さが増していくスロースターターな印象を受けました。
(設定とかも実際のゲームみたく色々と用意されていて作り込まれている印象です)
だんだんとゲームの世界観や設定とかが見えてくるので、話が進むにつれて面白みが増していきます。
主人公サンラクを始めとして、ゲームに情熱を注ぐキャラクターがたくさん登場し好感が持てますね。
チートで無双したり適当にプレイするってわけじゃなく、本気で何度もチャレンジして全力攻略する姿が魅力的です!
話が進むにつれてウサギのNPCキャラ「エムル」や、一緒にプレイするプレイヤー「ペンシルゴン」や「オイカッツォ」など個性的なキャラクターが続々登場し、掛け合いが面白くなってくる。
特にエムルは声や仕草がかわいい!
バトルシーンでも、強敵に対してゲーム的な戦略性で挑むのが面白い。
2クール目はさらなる強敵が出てもっと盛り上がりそうで楽しみです!
16bitセンセーション ANOTHER LAYER
美少女ゲーム制作の現場を題材にしたストーリーは興味深かったし、個人的にも好き!
ただ、中盤以降からSF展開になり「そっちの方向にいっちゃったか~!」という面はありました。
美少女ゲーム全盛期の90年代にタイムスリップするストーリーは興味深いし、当時の描写や空気感が描かれているのも面白い。
実在の美少女ゲームのパッケージなどがたくさん登場するのも実在感があって感心しました。
当時のPCや作業環境が描かれていて「昔はこういう風にゲームをつくっていたのか~」と勉強になる一面もあり、知見が広まる意味でも見て良かったです。
ストーリーは過去に戻ったり、現代に行ったりと先の読めない展開で興味を惹かれました。
主人公が行った行動で未来が変わるなど、タイムリープもの設定があるのも美少女ゲームっぽさがあって好き。
ただ、終盤SF展開が強くなってしまったのは正直期待していたものではなかったかな。
つまらなくはないんだけど美少女ゲーム制作の部分が興味深かったので、その点をもっとストレートに見せて欲しかったですね。
とはいえ、クリエイティブへの情熱をテーマとしたところは共感できるし、最終回は清々しさがあって悪くない。
主人公がテンション高めの子なので好みは分かれるかもしれませんが、美少女ゲームを題材とした作品は新鮮で独特の面白さを味わえました。
進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編
感想は中間感想の記事で書いたものと同様ですが、10年近くかけてアニメを無事完結されたことの感慨深さと感動の大きさで溜まらなかった!
自分の青春時代にちょうど漫画版が流行り、アニメが放送された作品なので非常に思い出深い1作。
見事に終わらせてくれた余韻ともう続きが見れない寂しさでいっぱい。
立体軌道や巨人の力を使ったダイナミックなアクションや、最後まで読めない劇的な展開、人間同士の争いをテーマとした深いメッセージ性など、最後まで高いクオリティで駆け抜けてくれた作品。
特に今、世界中で戦争が起こっており混沌とした時代だからこそ、刺さるところは大きかったです。
難しいテーマを描きつつも、エンターテインメント作品としてもちゃんと面白いバランス感覚が見事。構成が上手いなあと思いました。
賛否ありそうな展開も含めてしっかり描いており、何度も見直したり、他の人と感想を交わす楽しさもある強度の持った面白さがあると思います。
この先何年も語り継がれる作品といっていいくらいの作品で、これだけのクオリティで最後まで作ってくれた制作陣には大感謝!
ショッキングなシーン等も多い作品ですが、そういうのが苦手じゃなければぜひ全話見て欲しい作品。
SPY×FAMILY Season2
幅広い層に大人気となった「スパイファミリー」の2期。
映画版も絶賛公開中。
安定感のある面白さの続くファミリーコメディ作品で、一定以上の面白さを毎回感じられました。
(作画も安定してる)
基本的にはコメディで、時々シリアスな展開はありつつも重くなりすぎないバランスで気軽に楽しめました。
中盤の客船でのエピソード以外は、基本的に1話完結形式なのもさらっと見やすい。
客船でのエピソードはヨルさんが中心の話でバトルシーンにも力が入っていて面白かったです。
ただ、話の進みが1期に比べて遅く感じるところがあり、安定の面白さはありつつもストーリーが劇的に魅力って感じは薄かったかな。
(サザエさんのような日常系アニメの面白さに近いかも)
実際、2期の中でストーリーが進行したかというとあまり進行している印象はない。
そのあたりは気になる人がいるかも。
前シーズンで色々なキャラクターの深堀がされ魅力的なキャラが色々登場するため、各キャラクターを題材としたエピソードが描かれてバラエティも豊かでした。
表情の変化もコミカルなので見ていて楽しい。
おそらく3期もありそう。
前シーズンのノリが好きな人なら2期も楽しめるかと。
葬送のフリーレン
『葬送のフリーレン』は2023年の作品の中で特に面白いと感じる1作!
魔王討伐後の世界が舞台のファンタジーという設定が中々新鮮で、世界観を丁寧に描いているのも良いです。
作画や音楽、演出含めて全体的な完成度が高い!
エルフと人間の寿命差による価値観の違いがストーリーの中で描かれており、去りゆくものと残されたものの想いが切なく感動的。
僕は1話のエピソードの時点ですでにホロリと泣いちゃいました。
エルフのフリーレンの過去のパーティでの思い出が暖かく、長い時間の中での心の変化が感じられるのも良い。
フリーレンにとって本当に大きな出会いだったんだなと思わされて心が暖かくなる気持ちと、昔の仲間はすでに亡くなってしまいもう会えない切なさが入り混じる感じが絶妙。
それでも記憶を抱えて生きていくって感じが味わい深い余韻を感じさせてくれます。
バトル面の見せ方も良い!
巨大な敵とのダイナミックな戦闘、見栄えする魔法の演出など作画やキャラの動き、アングルなど力が入っていて見入ってしまいます。
中盤以降はバトル展開が増え、どれも見ごたえ十分。
フリーレンだけでなく、共に旅に出るフェルンやシュタルク、ザインといったキャラもそれぞれ違った魅力があり、パーティの関係性が良い!
フェルンとシュタルクの関係とか初々しさがあってキュンとしちゃう!
敵キャラだとアウラが好きでしたね。
場面は少なかったけど登場シーンが妙に印象的。声優の竹達彩奈さんの演技がマッチしていて記憶に残るキャラでした。
2期も現在放送中で、一級魔法使い編が始まっています。
また、新しいキャラがバンバン出てきてどんな物語が展開されるか楽しみ!
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
横暴な振る舞いで処刑されてしまった悪役令嬢が過去にタイムリープし、次は過ちを犯さないように奮闘するコメディ。
人生やり直し系の話ですね。
気軽に見れてコミカルで楽しいアニメでした!
ストーリーの斬新さは少なく王道の話でしたが、その分わかりやすい。
この手の作品が好きな人ならハマるかと思います。
主人公のミーア王女の表情がコロコロ変わる様子や声優の上坂すみれさんのコミカルな演技が終始楽しかったし、好きになりました。
ミーア王女はポンコツ系ワガママ主人公なんですが、周りが勝手に勘違いして「国の叡智」と思われていくコメディ展開(いわゆるアンジャッシュのネタのような展開)は楽しくて好み。
決して万能な主人公ではないんですが、自分の欲望のために全力な普通の女の子って感じが良くて憎めないですね。
ストーリーは後半で都合が良すぎないかと思うところはありましたが、深いことを考えずに肩の力を抜いて楽しめるコメディで良かったです。
サクッと楽しめるコメディ系作品が見たい人には合っているかと。
(こういう作品も1クールに1本、2本あると個人的には嬉しい)
ひきこまり吸血姫の悶々
GA文庫のラノベ原作アニメ。
往年のラノベアニメ的な雰囲気と百合テイストは嫌いじゃなかったです。
キャラクターが魅力的で、主人公のコマリは可愛いし、メイドのヴィルのちょっとエッチだけどコマリへの愛が溢れているところや、幸薄系少女のサクナなど、ちょっと百合感のある関係性は個人的に好み。
コマリの声優の楠ともりさんやサクナの声優の石見舞菜香さんの演技も合っていて、キャラクターの魅力を高めていました。
設定も興味深く、登場人物が死んでも復活するからエンタメ戦争を続けているという世界観は「面白いな~」と思いましたね。
争いをしているとはいえ雰囲気は暗くなく、独特な世界観で気になりました。
ストーリーはコミカルな部分もありつつ、要所でシリアスな展開になる往年のラノベアニメ的展開に感じました。
(4話構成で起承転結がある感じ)
始まり方がコミカルだっただけに、その後に割とシリアスな展開になり思った以上にキャラがボコボコになる展開もあるのでちょっと驚きました。
(往年のラノベアニメってこういう展開あったなあって懐かしさも感じました)
コミカルな作風に期待していると好みが分かれるかも。
また、シリアスな展開は良いけど、展開が早くて少々乗れないところがあったので、もう少し深堀してほしかった気持ちはある。
(ラノベアニメにたまにある原作小説の色んなシーンをカットしている気配を微妙に感じるので、原作のラノベを読めばもっと詳しく展開が描かれそうな気がする。)
4話ごとに一区切りつく構成でまとまっていて見やすい印象はありました。
作画が前半は力が入っていただけに後半息切れしていると感じるところがあったのは惜しい。
(実際に制作会社が同時期に手掛けたアニメは作画が崩れていたり放送延期になっていたりしたようなので、それに比べるとまだ今作は踏ん張っていた方だと思います)
だけどキャラクターの可愛さは最後まで結構保っていたので、そこは良かったと思います。
ミギとダリ
シリアスギャグとサスペンスと家族愛が混じった独特なストーリーは他のアニメにはない魅力!
ギャグで面白いなと思ったら、サスペンス的な展開で先が気になり、最後はなんか感動している……かなり個性的なアニメでした!
ストーリーは、孤児院の双子がある一家に拾われ、2人で1人の人物を演じつつ殺された母親の真相を追う……というシリアスでサスペンスな展開なのに、随所にシュールなギャグが差し込まれるのが独特!
シリアスなのかギャグなのか分からない奇妙な雰囲気が癖になります!
(原作漫画がスタイリッシュギャグマンガの「坂本ですが?」を手掛けた先生だけある)
ミギとダリが、人とは思えないスタイリッシュな動きをしたり、ピンチの場面で想像の斜め上すぎる解決法で切り抜けるのが「そうはならんやろ!」の連発でぶっとんでいて面白い。
登場人物もみんな独特でシュールな笑いに溢れています。
ですがストーリー自体もちゃんとサスペンスになっており、真相は結構えげつなくて驚きました。
中盤あたりから展開が一気に動き、しっかりと先が気になるつくりになっているのは見事。
そして家族愛を描いた話でもあり、最終回の清々しさは大好き。
ミギとダリが様々な出会いを通じて成長していく様には胸打たれました。
終わり方がまた素敵なんですよね~!
原作者の佐野先生の遺作になってしまったことが本当に悲しいですが、これだけのクオリティでアニメ化してくれたのはとても嬉しい。
独特な作品だしギャグの癖が強いので合う合わないはありますが、他にはない強い魅力のある作品なので興味ある方はぜひ最後まで見てみて!
呪術廻戦 渋谷事変
呪霊と戦う呪術師たちの姿を描いた、少年ジャンプの大人気漫画「呪術廻戦」の第2期。
前クールからの続き物で原作漫画でも人気のエピソード「渋谷事変」を描いた呪術廻戦の2期。
毎週のようにえげつないクオリティのアクションシーンが登場し、衝撃的な展開が次々と起きたりと最後まで見逃せないアニメでした!
戦闘シーンが圧巻のクオリティで映画版かと思うくらい!
アニメーションに圧倒されるシーンも随所にあり見ごたえ十分。むしろ凄すぎて1回見ただけでは詳細が掴めないくらいですが、細かいこと関係ないくらい見入りましたね……!
戦闘も人型同士の肉弾戦から、ド派手な術のぶつけ合いなど色んなバトルが描かれるので飽きさせないし、ここまでのクオリティで描いてくれて制作陣の方々に「本当にお疲れ様でした……」と言いたいくらい。
ストーリーも衝撃的な展開の連続で、緊張感と絶望感でいっぱいでした。
今までのストーリーでキャラが好きになっていた分、なんとか最後まで無事でいてくれ……!と終始ハラハラさせられる感じ。
ダークでバイオレンスだけど、時折ギャグが挟まれるバランスが緩急あって絶妙な雰囲気。
毎週続きが気になっていました!
ダークなアクションバトル作品が好きな人には刺さる内容だと思います。
続編も決まっているので引き続き楽しみ。
(次回の「死滅回遊」編は設定が複雑な印象ですが、アニメでどう表現するのか)
あと、アニメスタッフが今回の制作大変だったという話もちらほら聞くので、ゆっくりと休んでほしい……!
Helck
魔界で行われる新魔王の座を競う競技会に突如現れた人間の勇者ヘルク。大会の運営の責任者である四天王のヴァミリオはヘルクを危険視するが、ヘルクは笑顔で「人間滅ぼそう」と語る……って話。
ツッコミギャグの多いコミカルな作風の序盤から散りばめられていた不穏な要素を、2クール目で回収していく展開は面白かったです!
2クール目ではヘルクの過去編が描かれ、明かされる真相がなかなか過酷で切ない。
前半の伏線が回収されたことで、ストーリー的にも一気に引き込まれ面白さも上がっていきました。
そして悲しいだけじゃなく希望ある展開も見せてくれる緩急ある構成で熱くなりました!
最終回あたりの展開はカタルシスがありましたね。
特に四天王のヴァミリオちゃんはやっぱり良いキャラで、最終回あたりの姿は本当に眩しくて大好きになりました!
シリアス要素は強くなりつつも、ギャグも挟んでいるのでなんだか安心する。
絵柄は割とシンプルだと思うんですが、キャラの面白さや可愛さ、カッコよさなど特徴はしっかりと表現されていて良いデザインだなと思いましたね。
一点気になるところとしては、ストーリーが完結しなかったところ!
これから最終局面に突入するってところで終わってしまったので、ぜひ最後まで見せて欲しかった。
原作漫画を丁寧にアニメ化してくれていたので、2期さえ決まればよいアニメ化をしてくれそうなんだけどなあ……!
2期期待です。
ギャグ調からシリアスになっていくストーリーや、前半の伏線を回収していく構成、魅力的なキャラや熱くなる展開など良いファンタジー作品だと思うので、興味ある方はぜひ!
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
往年の名作漫画「るろうに剣心」の令和リメイク作。
幕末の動乱期に「人斬り抜刀斎」と恐れられた志士「緋村剣心」。時は流れ明治時代を舞台に、不殺を誓う流浪人となった剣心は、とある事件を解決したことから神谷活心流の師範代「神谷薫」の元に居候することになる。そこから新たな仲間達との出会い、過去の因縁の宿敵たちとの闘いが始まっていく……みたいな話。
原作の序盤から丁寧に描いており、るろ剣初見の人でも楽しめる作品になっている印象でした。
アクションシーンもしっかり往年のジャンプ作品って感じのアクションが描かれていたし、新たな声優陣もみんな個人的にはマッチしていたかな。
(僕は旧アニメ版は未視聴ですが原作漫画は最後まで読んでいます。個人的にはキャラと声のイメージは合っている印象で特に違和感はなし)
ヒロインの薫は可愛さが増している印象があって良かったです。
ストーリーは王道のジャンプ漫画の面白さを感じました。
クラシックな雰囲気もありながら、仲間達が集まり次々と強敵と相対していく普遍的な面白さがありましたね。
また原作漫画からの魅力ですが、明治という激動の時代が舞台になっているのも魅力。
大きく時代が移り変わる中で、生きる人々の光と闇を描く話は今見ても面白かったです。
強いて言うなら、剣心の過去や幕末時代の過酷を過去を引きずる者たちの重々しい感じが薄まっていたかなって気がする。
幕末から明治へと時代が変わる中で暗い過去を持つ者たちの姿を描くのもこの作品のテーマの1つだと思うので、もっとそのあたりを仄めかしてほしかった気持ちはあります。
2期も決定しており、作中でもかなりの強敵「志々雄」との闘いが描かれるそうなので楽しみ!
おわりに
以上が僕の視聴中の2023年秋アニメです。
秋アニメは豊作でした!
中間感想の時も面白い作品多いなと思っていましたが、最後までちゃんと面白い作品が大半で嬉しい。
本当に充実したシーズン!
薬屋のひとりごと、葬送のフリーレン、アンデッド・アンラックなどは2023年全体のアニメとして見ても特に面白く、しかも全部2クール目があるので来季も楽しみ!
個人的なダークホース作品として、アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】とミギとダリもめっちゃ良かった!
どちらもテイストの違う作品ですが、アークナイツは雰囲気が抜群だし、ミギとダリはギャグとシリアスのバランスが独特で良い作品でした。
進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編も10年近く続いた作品の堂々の完結で感慨深かったです。
シリーズ通してずっとクオリティの高い作品で見事でした。
前クールからの続き物もどれも面白く、特に呪術廻戦 渋谷事変は凄まじいアニメーションクオリティ&衝撃の展開の連続で毎週すごい盛り上がりでした。
今回紹介したアニメは各種配信サービスで配信中ですので、興味ある作品があればぜひご覧ください!
もし配信サービスに加入していないならば、「Amazonプライムビデオ」「dアニメストア」「DMM TV」あたりが月額料金安め(月額550円くらい)なのでおすすめかな。
前クールの夏アニメの視聴後感想まとめはこちら
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