『Stellar Blade』(ステラ―ブレイド)感想・レビュー|爽快なアクションと魅力的なビジュアルが光る良作!粗はあるが、面白さと情熱を強く感じた意欲作【PS5】

ゲーム感想・レビュー
引用元:日本語版公式トレーラーより
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PS5『Stellar Blade』(ステラ―ブレイド)の感想・レビュー!
難易度はノーマルでプレイしました。

数々のスマホゲーを手掛けてきた韓国のゲームメーカー「SHIFT UP」が送る初のコンシューマー向けタイトル。

全体的に手堅くまとまったソウルライク系アクションの良作!
爽快感とやりごたえのあるアクションと、美しくセクシーなキャラクタービジュアルは
とても魅力!

アクションは操作していて気持ちが良く、敵とのバトルが面白い!
購入前に予想していた以上に良くて驚き。パリィや回避を決めた時の爽快感や、スキルを使用してアクティブにガンガン攻められるのは楽しかったです。

スキルツリーシステムによって、ストーリーを進めると少しずつ新しいアクション覚え、自キャラを強化する醍醐味があるのも良いポイント。

難易度は少々高めですが、スキルを使って敵の攻撃をキャンセルさせることができたりなど、死にゲーというほどは難しすぎない。個人的にちょうどいいバランスでした。

キャラクターのビジュアル面のこだわりも今作の大きな魅力の1つ!

主人公イヴの肉感的なスタイルは美しさとセクシーさを兼ね備えており、ストーリーやアクションを魅力的に彩っています。

衣装や髪型、アクセサリーの変更など、イヴの見た目をプレイヤーの好みに変更できるのも嬉しい。
なかでも衣装の数は豊富!どの衣装も見栄えするものばかりで、着せ替えが楽しかったです。
(あまりにセクシーで「エッ!!!」と思わずにはいられないものもある)

ハードSFな世界観や作中に登場するキャラも雰囲気が良くて好みでしたね。

気になった点は、ストーリーの印象の薄さ。
雰囲気は良いけど、キャラクターの掘り下げ不足やあっさりとした演出で、感動や盛り上がりは薄め。

また、ミニマップがないのも気になるところ。
探索の際に目的地を確認する時、いちいち手動でマップを開く必要があるのはちょっと煩わしい。

入り組んだ場所や初めて来る場所だと迷いやすく、マップを開く場面が多いだけに、正直ミニマップは欲しかったですね。

メインストーリークリアにかかった時間は25時間ほど。
サブクエストをこなしながらだったので、メインストーリーだけなら20時間ほどでいけるかな。

マルチエンディング制覇や、衣装&アクセサリーのコンプリートを目指すなど、やり込み要素も色々あるので結構遊びごたえはありました!

ストーリーに関するネタバレは避けています

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『ステラ―ブレイド』とは

機種:PS5
メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンル:アクション・アドベンチャー
発売日:2024/4/26

『Stellar Blade(ステラーブレイド)』は、スマートフォン向けゲーム『デスティニーチャイルド』『勝利の女神:NIKKE』などで有名な韓国のゲームメーカー「SHIFT UP」の初のコンシューマー向けタイトル。

2019年にコードネーム「Project EVE」として発表されてから発売延期を挟み、2024年に発売されました。

地球を支配した未知のクリーチャー「ネイティブ」から地球を取り戻すため、コロニーの部隊に所属する兵士「イヴ」が激闘を繰り広げるストーリー。
荒廃した世界を舞台に繰り広げられる、ハイスピードでスタイリッシュなSFアクション作品。

戦闘は主にブレードを駆使したコンボアクションで、多彩なスキルやパリィ・回避を用いたスピーディかつやりごたえのあるアクションが展開されます。

『ニーアオートマタ』『ゴッド・オブ・ウォー』などの作品に影響を受けていると開発者が述べており、世界観やアクションの面でその手の作品を彷彿させるものもありました。

難易度は「ノーマルモード」と「ストーリーモード」から選べます。
(クリア後に「ハードモード」が解放)

「ストーリーモード」は「敵の弱体化」など難易度が下がり、アクションが苦手な人もプレイしやすくなります。

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良かった点

爽快感とやりごたえを堪能できるアクション!

アクション面が想像以上に良かったです!

もっさり感がなく、スタイリッシュで見栄えするモーションが多いので操作していて気持ち良い!少々難易度高めのバランスもあいまって、程よいやりごたえを味わえました。

アクションはソウルライク系作品や『ゴッド・オブ・ウォー』などのシステムを彷彿させます。
敵の攻撃に対し、タイミングよくガードして「パリィ」したり、回避で上手く対応するのが大事。

今作ならではの新鮮味は薄いですが、いろいろな作品の優れた要素を上手くまとめており、安定感のある面白さを味わえました!

近距離攻撃が主体のシステムで、パリィ・回避を用いる場面は多め。
(遠距離攻撃手段もあります)

タイミングよくガードすると発生する「ジャストパリィ」を決めると敵のバランスゲージを減らせます。バランスゲージを削り切ると敵がよろめき、一気に大ダメージを与えるチャンスが生まれるのは爽快!

敵の技によってはパリィ不可のものもあるので、その場合は回避することが重要。
タイミングよく回避する「ジャスト回避」を行うと、すぐに反撃できるので、瞬間的に攻守が反転するのが緊張感あります。

敵が強力な攻撃を行うときには光が発生し、光の色によって「ブリンク」と「リパルス」というスキルで反撃が可能。これを上手く決められた時の気持ち良さは大きい!

相手の背後に瞬間的に回り込む「ブリンク」も、相手をノックバックして弱点をむき出しにする「リパルス」も、エフェクトや演出がカッコよく、発動できた時には「キマッたぜ……!」とテンションが上がります!

スキルを使ってアクティブに攻められる点も面白い!

スキルでの攻撃で相手の攻撃をキャンセルすることができ、敵の技を潰しながらダメージをガンガン与えることも可能。

他のソウルライク系作品に比べると、わりと力押しできるバランス。
ボス戦や一部ステージで何度かリトライしましたが、死にゲーというほど難しすぎず、個人的にはちょうどいい歯ごたえに感じました。

戦闘で貯めたポイントを使用して新たなスキルを獲得する「スキルツリー」も用意され、主人公イヴを成長させる醍醐味があります。

スキル攻撃の強化やパリィ・回避後のアクション追加など、敵を倒しやすくなったりアクションの幅が広がったりと、アクションの面白みが増す成長要素でGOOD!

キャラを成長させていくRPG的な面白みも感じます。

リトライは数秒で復活できるので快適だし、回復・アイテム補給ポイントである「キャンプ」も道中にこまめに用意されています。

難易度の高さの割には、ゲームは進めやすくストレスはあまり感じなかったのは良かったですね。

目を惹くキャラクターのビジュアルが魅力的!

キャラクターのビジュアル面の美しさやセクシーさも大きな魅力!
細かい部分まで制作陣のこだわりを感じる……!

主人公イヴのスタイルが抜群なので、アクションの見栄えが跳ね上がっているし、ストーリーでのカットシーンもカッコよさやセクシーさが凄く印象的でした。

アクションゲームとしての「操作の楽しさ」にも繋がっていると感じます。
アクションゲームは主人公の姿を見る時間が長いから、ビジュアルに惹かれるのは加点ポイント!

豊富に用意されている衣装や髪型など、見た目を好みにアレンジできる要素も素晴らしい!

なかでも衣装は30種類以上用意されていて、どの衣装もインパクト抜群なものばかり!
可愛かったり、セクシーだったり、完全にネタに走っているものもあったりと多種多彩。

衣装の変更内容はムービーにも反映されるため、想像以上にセクシーすぎてストーリーよりもイヴの姿に目が奪われたり、ユニークな衣装でシュールな状況が生まれたりと面白い。

「ほぼ尻が見えとるやないかい!」って衣装や、横乳が絶妙に見える衣装もあってインパクトが凄かった……!なんだかんだ昂ります!

もちろん、SFチックで世界観にあっているスーツやオシャレな服装もあるので、プレイヤーの好みで選べるのは嬉しいですね。
メガネやイヤリングなどのアクセサリーも選べるので、こだわりに合わせて細かくアレンジ可能!

衣装はフィールド探索で発見する「設計図」や、特定のサブクエストクリアによって増えるので、衣装集めがやり込み要素にもなります。
「イヴの新しい衣装が見たい!」というのがモチベーションになり、やりがいに繋がりました。

世界観やフィールド、キャラの雰囲気が良い

日本語版特別トレーラーより

PS5専用タイトルということもあってグラフィックは綺麗。
荒廃した街並みや砂漠、近未来的な施設など、SFな世界観を上手く表現しています。

生き残った人類が生活している街「ザイオン」の荒廃しつつも人々が生活している様は、終末系作品の雰囲気が出ていて好みでしたね!
まとまった区間にいくつもの構造物が集約されているのが、どことなく九龍城砦を思い出す感じなのも絶妙。

敵である「ネイティブ」の姿も絶妙にグロテスクなデザイン!
まさにクリーチャーといった不気味さで、殺伐とした世界観に合っていました。

ネイティブの血なまぐさい感じや生々しさが印象的な分、イヴの美しさとのコントラストが非常に際立っていて映えますね。刺さる人には刺さる要素。

「ザイオン」で出会う人々や、イヴをサポートする「アダム」や「リリー」を始めとしたキャラたちも個性的。

サブクエストなどを通じて、世界の状況や歴史が見えてくるところが多く、じわじわと世界観が分かってくるのは興味深かったです。
サブクエストでは、捜索対象の相手がすでに亡くなっていがちなのも、厳しい世界ということを実感させてしみじみとしました。

イヴ以外のキャラだとリリーが好み!

見た目も可愛らしいのですが、少女らしい活発さを感じる面もあって、殺伐とした世界の中での癒し。
イヴやアダムと和やかに会話するところも好みだったので、ここら辺の関係性はもっと見たかったですね。

他にも、ショップ店員の「カヤ」やストーリーに登場する特定のキャラなど、女性キャラのビジュアルはこだわりを感じて良かったです。

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好みが分かれる点・気になった点

ストーリーが薄い

ストーリーは全体的に印象が薄かったです。

雰囲気やムービー演出は良いところもありましたが、キャラクターの掘り下げ不足やあっさりとした描写が多く、感動や盛り上がりは薄めでした。

「感動的なことや衝撃的なことが起きているんだろうな」とはわかるのですが、キャラクターに対しての描写が少ないので、気持ちがあまり乗らない感じ。

特にタキやアダムなどのキャラクターの掘り下げはもっと見たかったですね。

あと、ストーリーの内容的に『ニーアオートマタ』を彷彿とさせるところがちらほらあり、どうしても既視感があったのは否めない。
衝撃な展開の感じのシーンでも、なんとなく予想がついたので驚きは少なかったです。

イヴやリリーなど魅力を感じるキャラはちらほら登場しているので、次回作があれば、もっと面白い物語を描いてくれそうな気配は感じました。

ミニマップがない

ミニマップがないので、いちいち手動でマップを開かなくてはいけないのは少々面倒でした。

探索の際に目的地を確認する時、入り組んだ場所や初めて来る場所だと迷いやすく、マップを見る場面は多かっただけに正直ミニマップは欲しかったですね。

ストーリー中には探索が可能な結構広めの砂漠フィールドが何回か登場し、クエストやキャンプの場所を目指すために何度もマップを開いたり、目的地のマーカー確認のためにスキャンをするのは煩わしさがありました。

ミニマップがないことで画面がスッキリし、没入感が上がる面はあると思いますが、オプションで表示の選択ができれば嬉しかったところ。

後半の難易度の上げ方が雑に感じたところも

ストーリー後半になると、即死トラップやジャンプアクションが求められる場面が出てくるのは、個人的に気になったポイント。

当たったら一発アウトのレーザーのなかで戦闘をしたり、ギロチンを避けながら進むステージは、こういう難易度の上げ方を求めているんじゃないんだよなあ……と思いました。

バトルで求められるテクニックが上がるなら納得できるんですが、それ以外の部分で一発アウトさせられるのは不服な気持ちになります。

HPを上げたり回復アイテムの所持で耐えられる部分でもないので、別種のアクションを求められて大変でした。

また、ブレードが使えず銃だけで戦うステージは好みが分かれるかも。
普段と異なるシチュエーションで戦うのでアクセントには感じますが、ゲーム性が変わるので人によってはストレスかもしれない。

ただ、銃だけで戦う場面は多くないので、個人的には許容範囲。

まとめ

様々なゲームの魅力的なところを上手くまとめているソウルライク系アクションの良作!

特にアクションの気持ち良さは予想以上!
操作していて爽快で、難易度の高さも程よいのでリトライが苦じゃない。

スキルを使用して敵の攻撃をキャンセルできるため、他のソウルライク系ゲームより比較的ガンガン攻められるのも、僕としてはちょうど良かったです!

そして、キャラクタービジュアルの美しさとセクシーさは大きな魅力!
プレイするモチベーションにも繋がっていました。衣装がいっぱいあるのもありがたい!

ただ、良作でしたが、少々粗さを感じた部分があったのも事実。

ストーリーの印象の薄さや一部ステージの難易度の上げ方、ミニマップがなくて探索しにくいところなど、気になるところはありました。

また、ストーリーやシステムなどに既視感があり、新鮮味が薄かったのは少々もったいない。
個人的には、もっと『ステラーブレイド』ならではの要素を見たかったですね。

でも、面白さが上回っていたので、とても楽しいアクションゲームでした!

コンシューマーで初めてリリースしたタイトルが、これほどの完成度と考えると驚異的……!
SHIFT UPの次回作は、さらに新しいシステムや独特で魅力的なストーリー面にも期待したいと思わせてくれる意欲作でした。

アクションゲーム好きの人やビジュアルに惹かれた人はぜひ!おすすめです。

PS5向けタイトルならFF7リバースもかなりの力作!

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