『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』感想・レビュー

当サイトではアフィリエイト広告を使用しています

『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』をクリアしたので感想・レビュー!
僕はPS5版で30時間ほどプレイ。

『龍が如く8』の外伝作品で、シリーズ屈指の人気キャラ「真島吾朗」が主人公のスピンオフ。
ハワイを舞台に繰り広げられる海賊アクションは、これまでの『龍が如く』シリーズのなかでも明るいテンションの作風で面白かったです!

アクションやボリューム面では安定のクオリティを見せながら、真島ならではの魅力が光るストーリーやバトル、シンプルだけど爽快感のある海賊船バトルなどが良かったポイント。

反面、ストーリーに関して少々物足りなく感じる部分や、海上の移動にストレスを感じる点など気になったポイントもありました。

この記事では『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の個人的に良かった点、気になった点を詳しく紹介していきます!

メインストーリークリアまでにかかった時間は、サブクエストやミニゲーム等をいくらか寄り道しながらで20時間くらい。
メインストーリーだけに絞れば15時間前後でクリアできるかと。

サブクエストを始めとしたやり込み要素のコンプリートも目指すなら40時間以上は遊べそう。

スポンサーリンク

『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』概要

機種:PS5/PS4/XSX|S/XOne/PC
メーカー:セガ
ジャンル:アクションアドベンチャー
発売日:2025/2/21

公式サイト

『龍が如く8外伝』はシリーズの人気キャラ「真島吾朗」が単独主人公となり、『龍が如く8』の後の世界を描くアクションアドベンチャー。

「ゴロー海賊団」を結成し、島や海を舞台に海賊船「ゴロー丸」で大海原を駆け回る冒険活劇が繰り広げられます。

「狂犬」と「パイレーツ」の2つのスタイルを使い分けられるバトルや、海賊船同士での砲撃戦など、海賊をテーマにした要素が様々。
他にも、サブクエストやミニゲームといったやり込み要素もいっぱい。

あらすじ

かつて最凶の極道と恐れられた真島吾朗が
失った記憶と財宝を求め大海原を巡るミレニアムタワーでの桐生との共闘から半年。
真島吾朗は難破した船の残骸と共に、独り寂れた孤島の砂浜に打ち上げられていた。
自分の名前すら思い出せない真島は、失った記憶の手がかりを求めて、
命を救ってくれた島の少年・ノアとともに広大な海へと旅立つ。
しかし、そこは伝説の財宝を巡って悪党どもがにらみ合う、一触即発の世界だった――

公式サイトより
スポンサーリンク

良かった点

真島ならではの魅力が光るストーリー!

今作はシリーズ作品の中でも明るいテンションの作風に感じて新鮮さがありました!

記憶喪失になりハワイに流れついた真島が、少年ノアに助けられたことをきっかけに、海賊団を結成し宝探しの旅に出るストーリー。

『龍が如く』シリーズといえば、裏社会の人間の生き様を描いたアンダーグラウンドで濃厚な人間ドラマが描かれることが多いですが、今作はジュブナイル冒険譚の要素を強く感じました!

ずっと小さな島に住んでいて外の世界にあこがれる少年が、謎多きおじさん(真島)との出会いをきっかけに、外の世界を知る冒険の旅に出るという話。

裏社会の設定やキャラは登場しますが、そちらの方面を掘り下げていくというよりは、冒険の中で垣間見るスリリングな一面という具合。
全体的に冒険ファンタジー小説のようなテイストを感じましたね。

真島とノアの関係が個人的に好きで、年の離れた友情関係って感じがほどよい!
親戚のおじさんと子供のような親しいやりとりもあれば、いざというときに大人としての姿を見せたりと、ここの関係性が良かったです。

そして、改めて「真島吾朗」というキャラの魅力は強いなと思いましたね。
記憶喪失の状態ですが、いろいろとユーモアを飛ばしたり、絶体絶命の状況にも飄々と乗り越えたり、決める時はちゃんと決めたりと「なんでもできるなあ!」と魅力を再確認。

トリッキーな振る舞いで物語を進める役としても優秀。『龍が如く』シリーズは魅力的なキャラが多いけど、その中でも真島の兄さんの人気が高いのはよく分かります!

今作の導入が真島の語りから始まるのも、今回の物語が実際にあった内容なのか盛っている話なのかが曖昧で、真島主人公の外伝としてちょうどいいバランスでした。

真島の存在によって周りの登場人物が感化される展開も王道だけど好き!
ノアの父親「ジェイソン」やロバートの秋山さんが演じる海の料理人「マサル」など、海賊団のメンバーが面白くて印象に残るキャラが多かったです。

バトル&ボリュームは安定のクオリティで楽しい!

アクションやボリューム感は安定の『龍が如く』クオリティ!
毎作一定以上の楽しさを感じられるのは凄いし、外伝作品とは思えないほどボリュームがあって満足!

バトルでは真島ならではのスピーディー&トリッキーなアクションが爽快!
スピーディで攻撃の手数も多い「狂犬」スタイルと、海賊道具を駆使して多人数の敵と立ち回りやすい「パイレーツ」スタイルの2つが存在。

今作はジャンプができるようになったので、空中からの振り下ろし攻撃やナイフ投げで攻められるので攻撃パターンが増加。
全体的にスピード感があるので、『ジャッジアイズ』シリーズに近い感覚。敵をサクサクと倒せる爽快感は魅力的でした。

「狂犬」スタイルはスムーズにコンボを決められるし、ゲージを溜めると分身ができてかなり強い!「パイレーツ」スタイルは、銃による遠距離攻撃やフックで敵との距離を一気に詰めたりと、距離を活かした攻撃が特徴。スタイルごとにアクションが変わるので、別種の面白味があって良かったです。

そして、豊富なサブクエストやアクティビティが用意されているのでボリュームも十分!

『8』の舞台であるハワイのマップが今作でも登場。
サブクエストや「ドラゴンカート」や「クレイジーデリバリー」などのミニゲーム、各所に点在する「賞金首」とのバトルといった、いろいろなコンテンツが用意されています。
『8』にもあったミニゲームが多いですが、改良されているポイントもあるので嬉しい。

さらに今作は海賊船を操れるので、海上の島々に降り立ってお宝をゲットしたり、海賊船同士のバトルといったものもあります!
コツコツとクリアする達成感があって、つい寄り道がてらやっちゃうんですよね。

外伝作品なので本編よりはコンパクトな内容とはいえ、それでも30~40時間は遊べる内容だと思うので充実していました!

海賊船を操る海上バトルはシンプルで爽快

今作で追加された、海賊船を操作する海上でのバトルは結構シンプルな内容で爽快感がありました!
地上での操作と異なり面白いアクセント。

海賊船の操作は簡略化されていて遊びやすい。リアリティを求めた難しさよりも、フィクションに振り切ったプレイ
ワンボタンでブースト移動ができるし、右舷と左舷に装備した武器も、正面の敵に放つ機銃も各ボタンで行えるので手軽。

装備を強化すると、レーザービームや火炎放射器などを搭載できるので、これらを敵船にぶっ放して撃破するのがなかなか爽快!
このハッチャケ具合が『龍が如く』らしいユーモア!ビジュアル的にもインパクト抜群です。

強い海賊船とのバトルでは、敵船のHPを削り切ると船へ乗り込み、海賊団同士のバトルへと移行!
大人数同士のバトルが始まって賑やかだし、自分の育成した乗組員が一緒に戦ってくれるので、編成を考える楽しみもありました。

海賊船のカスタマイズやバトルなど全体的に大味だけど、サクッと進められるミニゲーム的な面白さがあって、これはこれで良かったです。

スポンサーリンク

好みが分かれる点・気になった点

プレイ感の目新しさは控えめ

プレイした感じは今までのシリーズ作品と同じような手触り。
安定感のある良さはありますが、新鮮な感じは薄め。

マップが『8』と同じというのもあるし、戦闘スタイルも『7外伝』の「エージェント」スタイルの時ほど新鮮味は感じませんでした。

クオリティは平均以上の面白さがあるのでシリーズ作品が好きな人には問題ないですが、新しい体験を求める方は少し期待と異なるかも。

敵キャラの掘り下げ不足などストーリーに気になる点は少々あり

ストーリーはかなり王道の海賊ファンタジーといった展開。
その分、他のシリーズ作品であった、思わぬ衝撃の展開とか裏社会の人間ドラマなどを期待すると少々肩透かしを受けるかもしれません。

個人的にも、話が思ったよりストレートな展開だったのと、『7外伝』みたいな内容になるのかなと想像していた部分があったので、中盤くらいまではそこまでストーリーに引き込まれないところはありました。

特に、敵キャラの掘り下げが物足りなかった!
登場シーンのインパクトや登場人物の話のなかではとんでもない存在だと匂わされるんですが、作中の出番はあまり多くないし活躍も少なめ。
しかもバトルで倒したら、あっさり退場するなど掘り下げ不足な面は否めませんでした。

敵キャラにも敵キャラなりの信念があったり、「主人公と表裏の存在だった」みたいな魅力ある悪役を生み出してきたシリーズなだけに、一部の敵キャラの小物感はもったいないなと思いました。

ただ、終盤の展開は結構盛り上がりを感じて、エンディングまで見ると爽快な読後感だったので全体的には悪くなかった印象です。

海上での移動が少々ストレス&砲撃戦があっさりしている

海上での操作はストレスに感じる部分がいくつかありました。

まず船のスピードが遅い!
ブースト使ってもそこまで早くないわりに、ブーストのゲージがすぐ切れるので、移動に時間がかかります。
フィールドはそこまで広くないんですが、移動が遅いし、道中で敵船とのエンカウントも結構あるので、ずっとプレイしていると面倒さを感じてしまいましたね。

あと、ファストトラベルポイントが少なめ。
各所にある灯台がファストトラベルポイントになっており、一度灯台に訪れて解放することで使用可能になります。
船の移動が遅い分、もうちょっと欲しかった気はします。マップ画面からファストトラベルできないから特にね。

あと、海賊船の砲撃戦がシンプルであっさりしているので、欲を言えばもう少しカスタマイズ要素やアクションがあるとやり込みがいが増して良かったかなと思います。

まとめ

真島が主人公となり、シリーズの中でも明るめの海賊冒険ファンタジーが描かれて面白かったです!
真島とノアの関係や、ゴロー海賊団の仲間達とのドラマなど、ジュブナイル冒険譚のテイストは爽やかな読後感。

2つの異なるスタイルを駆使するバトルもスピーディでサクサクと敵を倒す爽快感があって良いし、ハワイのマップでの様々なアクティビティも遊びごたえがあります。

海賊船でのバトルや探索要素もシンプルだけど、ついやりたくなる魅力があって良いアクセントでした。

「シリーズ最高傑作!」ってわけではないけど、一定以上のクオリティを安定して楽しめるアクションアドベンチャーで満足。
ボリュームも外伝作品として十分で、パッケージの値段を考えれば思った以上に遊べました。

『8』のその後のキャラの様子も一部見られるので、『8』をプレイした人は特におすすめ!

『8』は遊びごたえのあるRPGが好きならおすすめ

『7外伝』はかなり感動した!

コメント

タイトルとURLをコピーしました