『映画大好きポンポさん』を配信で視聴しました。
面白さがギュッと詰まった約90分!
最初から最後まで駆け抜けるかのようなテンポの良さ、映画制作に対する情熱や執念が伝わるストーリーが非常に面白かったです。
僕は一度映画館で観たことがあったのですが、最近ニコニコのプレミアム会員向けに配信されていたので見直しました。
改めて見ても良い作品でした!
概要
概要
原作漫画は、杉谷庄吾【人間プラモ】の『映画大好きポンポさん』。
監督・脚本を担当するのは「GOD EATER」などを手掛けた平尾隆之。
キャラクターデザインは、「ソードアートオンライン」などの足立慎吾が担当。
アニメーション制作はCLAP。
ストーリー
敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。
公式サイトより
感想
圧倒的なテンポの良さはこの作品の大きな魅力!
全体が90分程度という短い尺の中、無駄なシーンがなく次々と新たな展開が起こるので、飽きさせることなく最後まで楽しませてくれます。
視聴時間が体感的にあっという間で、見入っているうちにエンディングに。
映画制作を題材にしたストーリーという点も面白い。
映画の撮影・編集といった普段あまり見ることの出来ない部分を扱ったシーンが中心で、お仕事映画としても個人的に興味深かったです。
特に映画の「編集」部分にクローズアップした作品は、あまり見たことがなかったので新鮮だし、物語としても面白かったです。
基本的にはコミカルなテイストで、1人ひとりの登場人物が表情・リアクション豊かで楽しい。
さらにそれだけではなく、素晴らしい作品を生み出すために色々なものを削ぎ落さなくてはならない「クリエイターとしての情熱や執念」も伝わる物語で胸打たれました!
主人公のジーン君は「映画以外何もない」という社会的に見れば不適合ともいえる人物ですが、現実で満たされていないからこそ自身の内側でフィクションを想像し、創作へのパワーに繋がっていく姿が眩しかったです。
また、「編集」という要素をストーリーでもうまく活かしてる!
大勢の人が関わって苦労して撮影した膨大な撮影シーンから、不要なシーンは取り除き、本当に必要なものだけを残して一本の作品として繋げていく……という途方もない作業と、映画制作のためだけに人生をかけているジーン君の姿が合わさって感動!
ジーン君と大学時代の同級生だった「アラン」とのエピソードも個人的に刺さりました。
特別実現したい夢があるわけでもなく、社会人としてなんとなく働いているが、日々に満足できているわけでもないという姿が、共感できる部分が多かったですね。
(最近、「何物にもなれなかった人」系のエピソードが刺さるんだよなあ……)
アランがジーン君の物語にどう絡んでくるか……というところも良い構成。
夢を見つけられなかった人のことも描いているんだなあと。
前半シーンで物事がトントン拍子に上手くいきすぎな印象も少々ありますが、テンポの良さを生み出すため、かつ、テーマを絞るための構成だと思ったので、そこまで気になりませんでした。
余計な恋愛要素とか入れずに、真摯に「映画制作」というテーマを描き切った作品で、制作陣の映画に対する情熱や愛情も感じられて凄く良い。
視聴後、前向きな気持ちになれたし、夢を全力で追う人の姿って眩しいなって気持ちになる1作。
生活のなかで何かが満たされない人や、夢のために何かを切り捨ててきた経験がある人とかは、特に刺さるんじゃないかなあ。
ラストの締め方も非常に上手くて好き!
今なら色んな配信サービスで配信中なので、気になる方は是非見てみてほしい作品!
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本ページの情報は2023年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。
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