『アイドルマスターシャイニーカラーズ Season2第3章』感想|2ndシーズンを締めくくるにふさわしい清々しい内容!個々のアイドルを描いたストーリーや濃密なライブシーンなどは目を見張る【シャニアニ2nd】

アニメ映画
引用元:劇場本予告より
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『アイドルマスターシャイニーカラーズ Season2 第3章』を観てきました!

ゲーム『アイドルマスターシャイニーカラーズ』のアニメ化シリーズで、第3章では2ndシーズンの9 話~12話の内容を先行上映。
僕は舞台挨拶付きの回で鑑賞。

2ndシーズンの締めとして良い内容でした!
第3章でピックアップされたアイドルの魅力を描いたストーリーには感動したし、ライブシーンの回数は少なかったのですが、その分濃密なクオリティで見せてくれて大きな興奮がありました!

ストーリーはゲーム版のコミュを題材にしながら、アニメ版オリジナルの内容や演出が含まれていて上手いこと構成をまとめていた印象です。
綺麗に物語を締めてくれただけに鑑賞後は清々しい余韻があり、気持ちが良く劇場を出れました!

少々間延びしているように感じる部分やゲーム版で好きだった展開のカット、一部出番の少ないアイドルがいるなど多少気になった点はいくつかありましたが、それ以上に見どころは多く、結果的に満足度は高め。

2ndシーズンを通してシャニマスの魅力を味わえた良いアニメ作品だと感じました。
1stシーズンよりもとっつきやすいと思うので、シャニマス初心者にもおすすめしやすい。

※詳細なネタバレは避けていますが、一部内容に触れているので気になる方は注意!

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『アイドルマスターシャイニーカラーズ Season2 第3章』概要

公式サイト

バンダイナムコエンターテインメントのアイドル育成シミュレーションゲームで、現在PC・スマホでサービス展開中の『アイドルマスター シャイニーカラーズ』を基にしたアニメ。

今年の秋よりテレビ放送予定のシーズン2の内容から、放送に先駆けて劇場で先行公開中。
第3章は3部作の3作目(9話~12話)にあたります。

芸能事務所・283 (つばさ)プロを舞台に、アイドル達が織り成す等身大のストーリーが描かれます。
第3章では和泉愛依、園田智代子、浅倉透のストーリーを中心とした話の他に、283プロ全国ツアーライブの模様が描かれる内容です。

監督はアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」や映画「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」を手掛けた「まんきゅう」と、シーズン1で副監督を務めていた「岩田 健志」が担当。

シリーズ構成・脚本はシーズン1と同じく、「劇場版アイカツ!」「アイドルマスター ミリオンライブ」等を手掛けた加藤陽一が担当。

声優陣はゲーム版と同様に北原沙弥香、白石晴香、和久井優などが担当しております。

ストーリー

ストレイライトの愛依はミステリアスなキャラクターで人気を博している。
ただそれはアイドルに不慣れな愛依を隠すための、もうひとりの愛依。
もし普段のままの自分でステージに立ったとしたら……。
自分がアイドルをしている理由について考える智代子、SNSでバズる透――。
各々の想いを胸に、ついに283プロ全国ツアーの初日がやってくる。

公式サイトより
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感想(詳細なネタバレなし)

2ndシーズンを締めくくる内容として結構上手くまとまっていて面白かったです!

9~11話で個々のアイドルの魅力を描きながら、最終話へと向かっていく流れは良いバランス。
単話ごとの面白さもありましたし、最終回までの流れも綺麗で1stシーズンからかなり良くなっている印象を受けました。

PVで登場するように、3章では「和泉愛依」「園田智代子」「浅倉透」の各アイドルがメインにピックアップされた物語が描かれました。
ゲーム版で元になっているようなエピソードはありますが、アニメオリジナルのストーリーや演出も多く含まれており、ゲーム版とは違う面白さや感動を味わえて新鮮に感じました。

各アイドルの魅力が伝わるストーリーになっていて、グッとくるシーンがいくつも登場。
個人的にもジーンとする場面や、しみじみと感動する場面が多く、ゲーム版での各アイドルのストーリーも思い出して感激していました。

愛依ちゃんがアイドルの自分と向き合う姿や、放クラの友情関係の眩しさ、透の「頑張りたい」って心からの気持ちや真乃との対話など、各話ごとに見どころがあって良かったですね。

アニメオリジナルの演出や声優さんの絶妙な演技が相まって、各個人の成長やアイドル同士の関係性がエモーショナルに描かれているのはアニメ版ならではの魅力。
ゲーム版を彷彿させるシーンでも、「アニメ版ではこういう風に描いてくれるんだ!」と思わされる感動があって楽しめました。

物語の構成も良く、透のこれまでのエピソードを踏まえた展開などに思わず「良いねえ……!」という気持ちに。
基本的に1話完結エピソードが多い中、最終話でこれまでの過程を感じさせる部分があり、よりジーンとしちゃいました。

ただ、尺の都合でカットされた箇所もいくつかあるように感じました。
仕方ないとはいえ、原作ゲーム未プレイの人にはちょっと説明不足に感じる部分はあるかも。

例えば、ストレイライトの関係性の変化や、愛依ちゃんのこれまでのアイドル活動がシャニアニでは直接描かれていないので、唐突さを感じる人がいるかもしれない。

とはいえ、台詞などから想像で補える部分ではあると思うし、ゲーム版のボリューミーなストーリーをアニメ用にピックアップしていたのは頑張っていたと思います。

それでも見たかったシーン多かった……!
元となるゲーム版のストーリーが良い場面多いからしょうがないんだけどね。

透以外のノクチルメンバーの出番が少なめだったのも、正直もっと活躍するシーンを見たかった。

尺の都合もあるし、1stシーズンみたいに全員描こうとして全体的に薄味な印象になるよりはマシだけど、円香、雛菜、小糸の出番も増やして欲しいなあと思う気持ちはありましたね。
ストレイライトが3人とも比較的まんべんなく描かれていただけに。

ですが、焦点を絞ったからこそ楽しめたと思うし、各アイドルの魅力は2ndシーズン通して結構描かれていたので贅沢な話ですね!
あくまで希望みたいなものです。

気になった点をもう一つ言うとBGMは間延びしていたり、印象に残りにくい面が所々あったので個人的にはあまり刺さらなかったです。

特別、BGMが阻害しているシーンがあるわけじゃないけど、ほとんど印象に残らなかったのも事実。

BGMを効果的に使うことで感情がさらに揺さぶられそうなシーンはかなりあったと思うので、フィルムスコアリングの手法にこだわるよりも、ゲーム版のBGMを持ってくるなどして場面ごとに気持ちを高まらせてくれた方がもっと感動できたかもしれない。

BGMのせいで眠気を感じる時もたまにあったので、他の手法でも見たかったですね。

ライブシーンは少なくも、濃密なクオリティで見せてくれたので感動は大きかったです!

ライブシーンは正直少なめ。2ndシーズンだと第1章の方が描写が多かったんじゃないかな。
また、裏でライブしている模様が描かれるだけで直接ライブ描写を見せず、一部のユニットのライブシーンと全体曲しか描かれないのは賛否分かれるかもしれません。

僕としてもライブシーンはもっと見たかった気持ちはありつつも、登場したライブシーンが想像以上に良くて感動したので満足しました!

内容に多少触れてしまいますが、ノクチルの「いつだって僕らは」が流れるのはあまりにエモーショナル!

これまでの2ndシーズンの透のストーリーを踏まえた内容と、現実で2020年に行われたライブ「Music Dawn」を彷彿とさせる演出に心が大きな感動で満たされました……!
ステージを走るノクチル4人の姿が目に焼き付く感じ。それぞれの個性を感じられて良いのよ……!

あと全体曲の「プリズムフレア」が良すぎるね!
これは本当に映画館で観て良かった!

長尺で見せてくれる気合の入りっぷりに加え、色んなカメラワークで描かれる臨場感や各アイドルの表情、ステージの一体感などに気持ちが高まり、実際のライブの熱量を感じるような完成度の高いライブシーンでした。
これを見れただけでも映画館に来た甲斐があったなと思っちゃうくらい。

俺やっぱ「プリズムフレア」好きだわ……!

最後も綺麗に終わり、清々しい気持ちで劇場を後にできます。
良い作品だったなあ……って余韻に浸れて、僕自身観終わったあとはふわふわした気分で帰り道を歩いていました。

これで2ndシーズンは終わり。
2ndシーズンは全体的にシャニマス初見の人にも入りやすく、ゲーム版の名シーンを描いていたり、アニメ版ならではの演出や構成も光っている良作だと感じました。

1stシーズンが雰囲気重視な内容で好みが分かれただけに、2ndシーズンがこれほどエンタメ的な面白さも増していたのは良い意味で誤算。
それでいてシャニマスならではの魅力が共存した作風になっていたのは面白かったです。
制作陣のみなさんありがとう!

(1stシーズンも雰囲気の良さや、ゲーム版初期コミュのノリを感じられる点など魅力は色々あるんですけどね)

シャニマス初見の人なら2ndシーズンから視聴したほうが入りやすいかなと思います!
来月からテレビ放送予定なのでそちらで視聴するのもおすすめ。

要所要所のライブシーンも目を見張るものがあり、特に「プリズムフレア」のライブシーンはもう一度見返したい。
映画館の大スクリーンで観ると感動も倍増なので興味ある方は劇場へどうぞ!

2ndシーズン第1章、第2章の感想はこちら

1stシーズンを劇場で観た時の感想もあります

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