Switch『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』(ティアキン)の感想・レビュー!
メインストーリーをクリアして一区切りがついたところなのでね……。
ほとんど携帯モードでプレイしました。
いやー、面白かったです!
プレイ開始すぐのタイトルロゴが出るところで「これは名作だ!」と思ったし、エンディングでも「これは名作だ……!」と感じました。
Switchの作品でも類を見ないほどの圧倒的スケール&クオリティのオープンワールドに衝撃!
Switchの性能の限界を超えたんじゃないかと思うレベル!
前作『ブレスオブザワイルド』(ブレワイ)でも楽しかったフィールド探索は密度が増してやりがい十分!
さらに空島と地下フィールドの追加でスケールは大拡張!
特に地下フィールドの探索は、真っ暗闇の中を明かりを灯しながら進んでいくスリル感があり、地上マップとは別種の面白さを味わえました。
今作から追加された新アイテムによるゲーム体験もかなり面白い!
オブジェクト同士をくっつける「ウルトラハンド」を使ったクリエイティブな遊びや、天井を通り抜ける「トーレルーフ」によってフィールドの広さだけじゃなく高さも意識する探索など、他のオープンワールドゲームでは味わったことのないものばかり。
まさに、フィールド全部が遊び場なんじゃないかと思わせてくれるような面白さでした。
また、ストーリーやキャラクターの魅力も大きく、ティアキンの世界に没入させてくれるのも魅力的!
ストーリーは王道ですが、ここぞという場面の見せ方やキャラの立たせ方が良い!
エンディングを見た時の感動もひとしおで、クリアした時には心地よい達成感がありました。
また、前作ブレワイで登場したキャラの成長した姿やブレワイで訪れた場所が登場するなど、ブレワイをプレイしていたからこその感慨深さもあります。
気になった点は、強いて言えばロード時間がちょっと長いなと感じたこと。
リトライ時やファストトラベル時に10秒少々のロードが発生するのは、難所で何度もやり直すときなどにはちょっとストレス。
(そもそも、Switchでこの規模感のゲームがほぼ処理落ちせずにプレイできるのが凄いと思いますが……!)
メインストーリークリアまでにかかった時間は55時間くらい。
道中サブクエストや探索もしていたので、人によってはもっと早くクリアできそう。
探索やサブクエストはまだまだ残っているので、100時間以上は余裕で遊べそうなボリューム!
概要
機種:Switch
メーカー:任天堂
ジャンル:アクションアドベンチャー
発売日:2023/5/12
2017年にSwitchで発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編で、オープンワールド形式のアクションアドベンチャー。
主人公リンクが使える能力は一新され、フィールドは地上以外に空島や地下が追加されています。
前作で登場したキャラやフィールドは今作でも登場しつつ、変化した点や追加点も多くあります。
ストーリーは前作のエンディング後のハイラル王国が舞台。
かつて栄えた「ゾナウ文明」にまつわる謎や、ハイラルの過去と現在が描かれる展開、各地の賢者たちとともに魔王ガノンドロフと闘うストーリーが描かれます。
世界的にかなりヒットしたタイトルで、発売から3日間で売上1000万本を突破!
ティアキンの発売までは最速の売り上げだった「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の記録を更新し、「最も早く売れた任天堂ゲーム」としてギネス世界記録に認定されました。
良かった点
前作からさらに魅力の増したフィールド探索!
フィールド探索の面白さがパワーアップ!
前作でも面白かったですが、さらに魅力的になっていました。
広大なオープンワールドを、プレイヤーの自由なルートで進行できるのは前作に引き続き大きな魅力。
山だろうが谷だろうが大抵の場所はよじ登れるし、好きな順番でクエストを攻略できるのでかなり自由に感じました。
(メインクエストの導線は用意されているので、完全に放置というわけではないのも親切!)
各所に謎解きの「祠」やイベント、コログの友達合わせや看板立てなどなど……要素が豊富に用意されているのでフィールドの密度は前作以上に感じました。
ちょっと進むたびに寄り道したくなるものが目に入り、メインストーリーがなかなか進まない!(嬉しい)
さらにティアキンでは、地上と同規模の「地下フィールド」と空中に点在する「空島」まであるんだから凄まじい。
よくこれだけの規模感のオープンワールドを作ったなあ!と感嘆しました。
中でも、地下フィールドは地上とは別の面白さがありやりがいがありました!
地下フィールドは暗くて周囲がほとんど見えないため明かりを灯しながら探索する必要があり、未知の場所を探検するスリル感が満載!
一定の場所に存在する「根」にたどり着くと、根の周囲が明るくなりマップが徐々に明らかになっていくのも、コツコツとマップを埋めていく楽しさがありました!
地下フィールドで起きるイベントもあるし、地下で手に入るアイテムや強敵もいるので、地下フィールドだけでもかなりの時間遊べます。
豊富なサブクエストも含め、とんでもないボリュームでした!
ハマれば100時間以上は楽しめると思います。
新アイテムによる遊びの拡張!
ティアキンで新登場したアイテムによるプレイ体験が新鮮!
ティアキンでは「ウルトラハンド」「トーレルーフ」「モドレコ」「スクラビルド」という4つのアイテムが登場し、それぞれのアイテムの特徴を活かしたギミックやゲームプレイが面白い!
特に「ウルトラハンド」と「トーレルーフ」を使ったプレイ体験には驚きました。
「ウルトラハンド」は周囲のモノ同士をくっつけるアイテム。
そこら辺に転がっているモノ同士を自由にくっつけていく体験がクリエイティブで楽しい。
謎を解いたり道を切り開いたりするのに活用することもあれば、空飛ぶ乗り物を作って機動力を上げて探索に役立てることもできます。
後半ではロボットのようなものまで作れるので、男の子の気持ちをくすぐられる!
いろいろな使い方があって想像力が刺激されます。
謎解きでは、ウルトラハンド以外を使用した謎解きも含め、回答が複数用意されていることが多いのも凄い!
例えばウルトラハンド使った謎解きでは、ものを上手く組み合わせてじっくりと解く方法もあれば、手当たり次第にものをくっつけて力業で解決するのもありなので、懐の深さを感じました。
「トーレルーフ」の天井を通り抜ける要素も凄い!
「トーレルーフ」は天井を通り抜けることができるアイテムで、例えば建物の中で使うと天井を通り抜けて屋根の上に行くことが出来ます。
トーレルーフによって、高いところに行きたいときに回り道をせずに突っ切ることができるのは移動の時に楽で画期的でした。
さらに、トーレルーフが届くところであればジャンプで届かないところでも上部に行くことが出来るので、ちょっとの出っ張りでもあれば「ここ上にいけるじゃん!」と活用する場面もしばしば。
(いろんな場所で天井や上部を気にしながら冒険していました!)
フィールドの広さだけじゃなく上下の「高さ」を意識させてくれるオープンワールドゲームはなかなか体験したことがなく、新鮮なプレイ体験を味わえて面白かったです!
フィールド全部が遊び場になっているような感覚があり、よくこんなゲーム作れたなあと感心しきりでしたね。
(デバックとかめちゃくちゃ大変そう)
ストーリーやキャラも魅力!
ストーリーやキャラクターの魅力も大きかったです!
舞台となるハイラルの世界を存分に冒険できました!
ストーリーは「リンクがゼルダ姫と協力し、魔王ガノンドロフと闘う」とこれまでのシリーズでおなじみの王道の展開ではありますが、キャラの見せ方や熱くなる展開などが効果的で、プレイのモチベーションを上げてくれました!
「仲間達が集結!」といったシーンはやはり熱くなりますねえ!
ハイラルの各地に住む種族たちや、冒険中に出会う個性的な性格やユーモアある口調のキャラクターたちもたくさん登場し、旅の中で色々なキャラクターに出会うのも楽しかったです。
今作で登場するゾナウ族のエピソードなど「ゼルダの伝説」の世界を深堀できそうな話も登場したのも興味深い点。
キャラの中では特に、「ゼルダ」の活躍が個人的に印象的でした!
「ブレワイ」では姫としての立場に悩み気弱な面が多かったゼルダでしたが、「ティアキン」ではハイラルのために懸命に行動し、大きな決断をする姿はとても魅力的に感じました。
こうした展開からストーリーへの没入度がさらに上がり、その分エンディングを迎えた時の感動は大きかったです!
時間をかけてクリアしたこともあり、よい達成感が味わえました。
気になった点
リトライ時やファストトラベル時のロード時間は気になる
リトライ時やファストトラベル時のロード時間は少々長く感じました。
今作は難易度高く感じる箇所もあり結構ゲームオーバーになる場面が多かったため、リトライ時のロード時間は気になったかな。
何度も挑戦したり、未知のルートを通ったりといろいろとチャレンジしたくなる魅力のある作品のため、リトライの機会やファストトラベルを使う機会は結構多め。
ロード時間短ければ、もっと快適にプレイできたのかもなあとは正直思いました。
(これだけのスケール感のゲームをSwitchの携帯モードでプレイしてもほとんど処理落ち等することなくプレイ出来たのは驚異的だと感じますけどね!)
「バクダン矢」がちょっと強すぎかも?
マイナス点というほどではないんですが、アイテムの「バクダン花」を使った弓攻撃(バクダン矢)がちょっと強すぎな印象はありました。
(大抵の強敵は「バクダン矢」で攻撃してれば勝てる気がします)
敵によって「どんな攻撃方法が効果的か」といった攻略を考える楽しみを味わいたい気持ちも個人的にはあるので、もうちょっと威力を抑えてあったほうが好みだったかな。
ただ、バクダン矢を使わないで闘う選択肢はあるし、材料のバクダン花も各地で収集しないといけないので、ここらへんはプレイヤーの自由。
最初の数時間は自由度が低め
ゲーム開始してすぐの舞台である空島はいわゆるチュートリアル的なステージ。
ここからハイラルのフィールドに行くまでに数時間くらいかかったので、最初は自由度低めに感じるかも。
アクションやアイテムの説明は今後の冒険のためには必要なので、決して不要だとは思いませんが最初からフィールド探索を楽しみたい人には少々もどかしいかも。
最初の空島で自由度低く感じても、その先までプレイすることをおすすめしたい。
まとめ
オープンワールドゲームの歴史に大きな影響を与えた伝説の前作をさらに進化させた、オープンワールドゲームの大傑作!
地上以外にも空や地下フィールドも追加され探索要素が大幅に拡張!
フィールドを探索するのが好きな人なら存分にやり込めると思います。
今作から追加された新アイテムによるプレイ体験も新鮮で、フィールド全体が遊び場と思わせてくれるような凄いゲームでした。
前作とは違った面白さも味わえて良かったです。
ストーリーやキャラも魅力的で、エンディングまで熱中してプレイ出来ました。
僕もまだまだクリアしていないクエストなどあり、ボリューム面も圧倒的。
腰を据えてプレイするゲームを探している人にはぴったり。
(ただ、難易度が高く感じるところがあり、ゲームに慣れていない方がプレイするとちょっと大変かも)
ティアキンからプレイしても面白いですが、前作ブレワイをやっているとストーリーへの没入度が上がります。
かなりクオリティが高く遊びごたえのある作品だと思うので、未プレイで興味のある人はぜひやってみてほしいくらいおすすめの1作でした!
PSのオープンワールド系作品ならこちらも探索要素が満載で面白かったです!
スケール感の大きいSwitchのRPG作品ならゼノブレイドシリーズも好き
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