PS5『プラグマタ』をクリアしたので感想・レビュー!
カプコンが放つ完全新作アドベンチャー。数度の延期を重ね、ついに今年発売された作品です。
TPS(3人称視点シューティング)とパズルを組み合わせた斬新なシステムは、手に馴染むほどに独特の爽快感を味わえました!また、月面を舞台に、宇宙服姿のヒューとアンドロイドの少女・ディアナが冒険するSFストーリーも直球の感動があり、キャラクターの魅力を感じましたね。
ストーリークリアまでは10時間少々と、近年のゲームとしては比較的コンパクトなボリュームながら、次々と開放される新要素やカスタマイズ要素のおかげで、クリアまで飽きさせない濃密な体験が味わえました。
この記事では、『プラグマタ』の個人的に良かった点、気になった点などを詳しく紹介していきます!
2026年5月時点のアップデート内容をプレイした感想です
『プラグマタ』とは
機種:PS5/XSX|S/PC/Switch2
メーカー:カプコン
ジャンル:SFアクションアドベンチャー
発売日:2026/4/17 ※Switch2版は4/24発売
『プラグマタ』は、『バイオハザード』や『モンスターハンター』シリーズなど数々の人気作を世に送り出してきたカプコンが贈る、完全新作アクションアドベンチャーです。
舞台は、人類が月で発見した鉱石から生成される素材「ルナフィラメント」によって、あらゆる物質の形状・性質・機能までも再現可能となった近未来。
ある日、ルナフィラメント研究を行う月面施設との連絡が途絶え、調査のためにチームが派遣されます。その一員である「ヒュー・ウィリアムズ」は、突如発生した月振によってチームとはぐれてしまい、自身も重傷を負ってしまう。倒れた彼を助けたのは、ルナフィラメントで造られたアンドロイド、通称「プラグマタ」の少女であった……というストーリー。
月面を舞台にした2人の冒険が描かれながら、シューティングとパズルが合わさった新感覚のアクションも今作の大きな特徴です。
良かった点
シューティングとパズルが融合した戦闘システムが新鮮!

今作の核となる戦闘システムは、新鮮かつ独特の爽快感に満ちていました!
TPSと一筆書きパズル(ハッキング)が融合したような操作感は、他作品にはない手触りで新感覚。
ブーストダッシュやジャンプで動き回りながら敵に弾を撃ち込むオーソドックスなTPSをベースに、いつでも同行するディアナによるハッキングを仕掛けられるのが特徴。
ハッキングはゴールのマスが決まっており、そこにたどり着くまでに各種効果を持つノードのマスを通るかが重要です。
「ブーストで回避しつつ、隙を見てハッキングのパズルを解き、装甲を崩したら一気に撃ちまくる!」という一連の流れが馴染むほどに気持ちいい!
最初のうちは、ちょっと難しそうな印象もありましたが、敵の動きが比較的ゆったりしているため、ハッキングが仕掛けやすかったです。かといって簡単すぎず、程よい忙しさのおかげで戦闘のテンポ感もちょうどいい。後半ステージやボス戦になれば、時々ゲームオーバーになる適度な歯ごたえもありました。
さらに、武器のバリエーションや、ハッキング成功時に様々な効果をもたらす「ハッキングノード」の存在が、戦闘の奥深さを広げてくれます。
近距離特化のショットガン、一定時間攻撃を出し続けられるレーザー、自動追尾してくれるホーミングミサイルといった武器の使い分け。そしてハッキングノードでは、「ダメージ上昇」「敵の同士討ち」「効果を複数の敵に伝播させる」などのノードが存在。
これらの装備を自由に組み合わせ、自分好みの戦い方にカスタマイズできるのは、戦闘システムの魅力をさらに高めるものでした!
ヒューとディアナの交流を描いたSFストーリー!

月面を舞台に、ヒューとディアナを中心に展開するSFストーリーもストレートに胸に刺さりました!
登場人物が絞られている分、2人が父と娘のような関係性を築いていく過程は心温まるし、随所にグッとくるシーンもありました。
特に、少女型のアンドロイド・ディアナが可愛い!

地球に対する好奇心や、初めて目にするものへの素直なリアクションが微笑ましすぎる!
子供のように目の前の出来事を一つずつ吸収し、学んでいく姿に応援したくなるような気持ちが湧いてきます。その一方で、アンドロイドだからこその人間と異なる価値観のセリフが飛び出すこともあり、ヒューとの噛み合っているようでどこかズレたやりとりも面白かったです。
ディアナのリアクションが見たいがために、ステージが少し進むたびに拠点に戻って会話を楽しんだり、マップ内のアイテムを探して拠点でプレゼントしたりと、キャラクターの魅力は強かったですね。
ディアナの無邪気な質問の数々に、ヒューが優しく親身に応えてあげる姿も個人的に大好きなポイントで、いつまでも見守っていたい気持ちに。
戦闘や探索ではハッキングでサポートしてくれる頼れる相棒でもあり、道中では父と娘のようでもある、という絶妙な距離感や関係性は見どころでした。
月面基地という孤独な空間で繰り広げられる心温まるやりとり。そして、行く先々で訪れる困難に対しての2人が立ち向かっていく姿と、その行く末を描くストーリー。王道さもありながら綺麗にまとまった内容で、エンディングでは思わずジーンとしました。
今作ならではのSF設定も興味そそられる内容で、ステージデザイン等も併せて惹かれましたね。
また、ヒューを演じる田中美央さんと、ディアナを演じる東山奈央さんの演技も秀逸で役にぴったり!
一作きりで出番を終えるには惜しい、良いキャラクターでした。
コンパクトで飽きさせない体験が濃密

ストーリークリアまでなら大体10~15時間ほどと、近年のゲームとしては比較的コンパクトなボリュームで遊びやすかったです。
それでいて、ゲームの進行に合わせてこまめに新要素が解放されるためプレイ体験は濃密!クリアまで飽きずに楽しめました。
武器やハッキングノードをはじめとした要素が、絶妙なタイミングで次々と開放されるため、「戦い方に慣れてきたかな」と感じたくらいのタイミングで、特性の異なる武器や新要素が登場するので、ずっと新鮮な刺激が維持される感覚。
今作の戦闘システムが特殊な分、プレイ前は「一度操作に慣れてしまったら、後半は単調になって発展性が薄れるのでは?」という懸念も少々抱いていたのですが、これほど最後の方までバリエーションある要素が豊富に用意されていて、期待を超えてくれました!
カスタマイズ要素も充実しており、基礎的な体力・攻撃力アップやハッキング能力の強化はもちろん、個別武器・ハッキングノードのアップグレード、ブースト回数の増加、フィニッシュ攻撃の解放、などパワーアップの選択肢も色々ありました。
どこから強化しようかと頭を悩ませる、キャラ育成の面白味も味わえたのも良かったです。
さらに、マップ探索で強化時に使用するアイテムを集められますし、提示された数々のお題をクリアすることで報酬をもらえる「トレーニングシミュレーション」というコンテンツも用意されており、やり込みも用意されていました。
クリア自体はそこまで長くないものの、プレイヤーを飽きさせない構成や育成要素が揃っていて、プレイ時間以上の満足度がありましたね!
好みが分かれる点・気になった点
ゲームシステムは多少慣れは要る
戦闘システムは想像よりとっつきやすかったとはいえ、やはり慣れは多少必要だと感じます。
特に普段からTPS(3人称視点シューティング)に馴染みがない方だと、操作に慣れるまで少々苦戦するかもしれません。
敵の攻撃を見極める状況判断をしながら、パズルを同時に解いていかないといけないシステムのため、独特の慌ただしさがあります。「パズルを解かなきゃ……うわ、敵が攻撃モーションに入ってる!回避しなきゃ!」みたいな場面が結構あって、脳内が大忙し!
ピンチを上手いことが乗り切ってハッキングを成功させた時の爽快感などはあります。ただ、後半に進むにつれてボスの攻撃が激しくなったり、一度に多くの敵を相手する場面が増えてくるので、意外と歯ごたえあるなと思いました。
ただ、難易度変更は用意されていますし、キャラクターをしっかり強化することで少々ゴリ押しでも突破できる場面もあり、救済措置はしっかり用意されています。
キャラ描写は少しあっさり気味
ストーリーがコンパクトで遊びやすい反面、キャラクターの掘り下げに関しては、あっさり気味に感じる部分はありました。
特に主人公のヒューは、バックボーンが断片的にしか語られないため、プレイヤーの想像に任せる余白が多いです。その良さもあるとは思いますが、ディアナとのやり取りから、ヒューというキャラ自体の魅力も感じていただけに、地球で過ごしていた頃の過去や人間関係など、ヒュー個人の掘り下げはもっと見たかったですね。
メインストーリーは十分面白かったものの、ヒューに対する思い入れがさらに深まることで、よりグッとくる展開はあったんじゃないかな、と思うところはあります。
また、ヒューとディアナに焦点を絞っているためか、それ以外のキャラの存在感は薄めです。
「ルナフィラメント」っていう近未来SF設定が面白そうな分、いくらでも物語を膨らませられそうな余地は感じたので、もし続編などの展開があれば、この世界観をさらに広げて深堀してくれたら嬉しいですね。
メインストーリー意外の要素は淡泊
基本的にはメインストーリーをクリアすると、他に大きな追加モードなどは用意されていないため、良くも悪くもやり切った感があります。
(探索や育成のコンプリートを目指すとか、2週目モードみたいなものはあります)
僕はこれくらいのサクッと遊びやすいボリュームのシングルプレイヤー向けソフトは大好物なので、この潔いつくりは好感が持てます。でも、せっかくの新作タイトルなら30時間以上は遊びたいという人には、少し物足りなさを感じるかもしれないかな。
そのあたり含めて、今作のコンパクトにまとまった内容は理解したうえでプレイするのがおすすめ。
まとめ

新機軸のゲームシステムと、月面を舞台にしたSF世界観、主役2人のバディとしての魅力がギュッと詰まった良作!
ボリュームやキャラクターの掘り下げに関して多少あっさりに感じる部分もありましたが、完全新作タイトルでこれだけのクオリティのものを出してくれてお見事!
なにより、シリーズものやリメイク・リマスター作品が主流になりつつある現代のゲーム業界で、カプコン程の大きな会社が、このような意欲作に挑戦してくれるのは本当に嬉しいですね。
サクッと遊べる1人用ゲームが好きな人や、今までにない新鮮なゲームシステムを体験してみたい人、SF世界観で描かれるバディストーリーが好きな人には、一度はプレイしてみて欲しい作品!
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