現在視聴中の春アニメ感想まとめ!
毎シーズン視聴中のアニメ感想を備忘録的に書いているやつです。
春アニメも早いもので、折り返しを過ぎて続々と後半に入っていますね。
この記事では、僕が視聴中の2025年春アニメの感想をまとめていきます!
テレビ放送や配信サービス等で視聴する際の参考になれば嬉しいです。
僕が現在視聴中の春アニメは13作品!
ガンダムジークアクスやウマ娘シンデレラグレイといった話題作が面白いし、その他にも良作が多くて満足。
それと、日常系アニメが豊作ですね!僕が視聴している日常系3作品は全部好き!癒されるシーズンだ~
※本編内容に一部触れている箇所があるので気になる方は注意!&個人的な嗜好が強めです
視聴中の春アニメ一覧
- アポカリプスホテル(6話まで視聴)
- ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-(6話まで視聴)
- ウィッチウォッチ(7話まで視聴)
- ☆ウマ娘 シンデレラグレイ(7話まで視聴)
- ☆機動戦士Gundam GQuuuuuuX(7話まで視聴)
- 九龍ジェネリックロマンス(4話まで視聴)
- ざつ旅-That’s Journey-(6話まで視聴)
- Summer Pockets(6話まで視聴)
- 忍者と殺し屋のふたりぐらし(6話まで視聴)
- ☆日々は過ぎれど飯うまし(6話まで視聴)
- mono(6話まで視聴)
- LAZARUS ラザロ(6話まで視聴)
- ロックは淑女の嗜みでして(7話まで視聴)
※特に気に入っているタイトルには☆をつけています
僕はニコニコ、Amazonプライム、U-NEXTで視聴しています。
どれも面白い!
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は衝撃の展開の連続で先が気になるし、バトルシーンもよくできてる!
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は良質なスポコンアニメで最初から面白いし、『ウィッチウォッチ』は丁寧なコメディ作品。どちらも幅広い層におすすめ。
日常系作品も充実!『ざつ旅-That’s Journey-』『日々は過ぎれど飯うまし』『mono』の3つとも良作。個人的には『日々は過ぎれど飯うまし』が特に好きですね~。
アポカリプスホテル
何気なく見たら面白かったオリジナルアニメ。
1話を見たら一気に引き込まれました!
未知のウィルスの蔓延により人類が地球を脱出して100年が経過。文明が崩壊した世界で、東京・銀座のホテル「銀河楼」では、ホテリエロボット「ヤチヨ」と従業員ロボットたちが人類の帰りを待ちながらホテルを運営していたが、とある日、宇宙人のお客様が現れて――という話。
ポストアポカリプス世界で行われるヤチヨさんや従業員のロボットたち、ホテルを訪れるお客様によるドタバタコメディが楽しい!
登場キャラの表情や動きがコミカルだし、アットホームな雰囲気が心地よくてほっこりする。
それと同時に、切なさや寂しさがほんのりと漂うバランスも絶妙。
人間は地球をとっくの昔に離れ、帰ってくる望みは薄いけど、みんながいつか帰って来た時のために部屋の掃除やホテル運営を毎日欠かさないロボットの姿が健気……!!
こういう話に弱いんですよねえ……。
(次の話までに、作中の時間軸で普通に50年経ったりしてるのには驚いたけど!)
ホテルを訪れるお客様によって色々な展開があるのも面白い。
例えば、ホテルを好き勝手に荒らしまくるお客様の様子が描かれた回は、コミカルだけど「昨今のインバウンド問題のメタファーか……!?」とちょっとよぎりました。
他の回では、迫力のあるアクションシーンが描かれたりと、毎話バリエーションのある展開を見せてくれるので、どんな展開が起こるかワクワクします。
タヌキ星人の「ポン子」など回が進むにつれキャラクターが増えて賑やかになり、和気あいあいとした雰囲気になってきましたが、ときどき「はたして人類は生き残っているのか?」といった不穏な要素が垣間見えて油断できない。
思わぬ良作に出会えました。このまま最後まで駆け抜けてほしい!
ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-
『僕のヒーローアカデミア』のスピンオフ。
ヒーローアクション系作品の面白さがありつつ、本家ヒロアカとは違った雰囲気もあって良い差別化!今作ならではの魅力を感じます。
タイトルの通り、非公認のヴィジランテ(自警団)集団が主人公のストーリー。
非合法の状態で、街の治安を守るため活動するって設定に惹かれます!
アメコミでもヴィジランテ系キャラは有名なので(バットマンとかスパイダーマンとか)題材的にぴったり。アメコミリスペクトを感じる演出やシーンもあって、ジャンル的な楽しみもあります。
設定的にアウトロー集団が主人公ということもあってか、ヒロアカより少々ダークな雰囲気は感じます。ちょい年齢層高めがターゲットなのかもしれない。
公のヒーローではなくとも、ヴィラン出現時に一刻も早く現場に駆けつけ、自分たちの能力を駆使して被害を食い止めようとする姿がカッコイイ。
心持ちがヒーローなんですよね。
だけど合法的活動ではないから、世に潜んで活躍する正義の集団になるのか、犯罪者集団とみなされるのか曖昧な立ち位置。今後どうなっていくかが物語の見どころ!
本編の時系列より少し過去の物語なので、本編登場キャラや関連キャラが出るのも興味深いポイント。
ヒロアカ本編見てなくても楽しめると思いますが、見てるとニヤリできるバランス。
制作会社もヒロアカと同じく「ボンズフィルム」が担当しているだけあって、アクションシーンの作画も良い!地形を活かした立体的なアクションや、攻撃を決めた時や「個性」を発動したときの演出も迫力あって見ごたえ十分。
メインキャラクター3人のバランスも好きですね。
ヒーローの夢を諦めきれず、「親切マン」を名乗って日々ヒーロー活動のようなボランティアを行う平凡な大学生「航一」(ザ・クロウラー)、街中でゲリラライブを行う自称フリーアイドル「ポップ☆ステップ」、ヒーローの資格はないけど強烈な鉄拳で敵をぶちのめす謎のおじさん「ナックルダスター」。
見た目も性格も全然違う3人が、相性がいいのか悪いのか分からないけど協力してヴィランと対峙していく様が面白い!
個人的に好きなキャラはポップ☆ステップ!気が強いけど乙女な一面もあってヒロイン力が高い!
日常モードの地味な姿もギャップがあって可愛らしく、話数を重ねるにつれ魅力が増していきます。
ヴィラン側もかなり厄介で一筋縄ではいかなそうなキャラが登場し、さらに激しい激闘が起こる予感。
ますます展開が気になります!
ウィッチウォッチ
丁寧につくられた良作ギャグコメディ!
毎週、安心して楽しめるクオリティの高い作品でバランスが良い。
鬼の力を持つ高校生「モリヒト」と幼馴染で魔女の「ニコ」が、ニコの魔法によって起こるトラブルがありながら、周囲の友人たちとドタバタした高校生活を送るマジカルコメディ。
原作が『スケットダンス』を手掛けた篠原先生の作品だけあってコメディ要素が強い!テンションの高いギャグやパロディネタなどネタの種類が豊富。ベテランの技を感じます。
周囲のクラスメイト含めて1人1人がキャラ立ちした個性的なやつらばかり!
ニコの魔法によって起こるトラブルと、それによって発生するキャラ同士のコミカルなやりとりが楽しく、「魔法が題材の学園コメディ」というありがちな設定でも面白くしあがっているのが巧み!
登場キャラだと、ニコちゃんが可愛いですね!
おっちょこちょいのお調子者で、毎度の如くトラブルを起こすんだけど愛嬌があって憎めない。役を演じる川口莉奈さんの声もピッタリだし、コロコロと表情が変わるキュートな女の子で魅力的。モリヒトへ片思いする姿も素直で可愛らしくラブコメとしても良い!
モリヒト(通称モイちゃん)もいいキャラ!クールな性格でツッコミ役になるし、結構ハイスペックでいざという時に頼りになるのもカッコイイ。ネタもツッコミもできて良い立ち位置。
ニコちゃん&モイちゃんのタイプの異なるメイン2人のやりとりがまず面白いので、コメディ作品の土台をしっかり支えている印象がありますね。
周囲の人物だと、担任の悠里先生が強く印象に残りました!
一見ミステリアスな雰囲気なんだけど隠れオタクで、内心から漏れ出るガチオタ演技が迫真すぎて面白い。古き良きオタク感がありますね。
回を進むにつれて新キャラがどんどん登場し、賑やかになってコメディの良さが増しています!
人を選ばない面白さがあるので、多くの人にお勧めしやすい作品です。
ウマ娘 シンデレラグレイ
序盤からすでに激熱な展開の連続のスポコンアニメ!
僕は原作を読んでいますが、丁寧にアニメ化されていてめっちゃ面白い!
競馬を題材にしたメディアミックス作品「ウマ娘」の流れを組むアニメ作品。
ヤングジャンプで連載中の同名漫画が原作で、実馬「オグリキャップ」の史実をベースにしたストーリーとなっています。
元々オグリキャップの史実がドラマチックで面白く興味深いのですが、それを上手くウマ娘という題材で物語にしていて見事!
6話までが序章「カサマツ編」で一区切りとなっており、最初から熱さと感動が詰まった物語ですごく……すごいです!
地方でデビューしたオグリキャップが、レースの中で「怪物」と称されるほどの片鱗を徐々に表し、やがて中央レースの猛者たちと真っ向からぶつかり合いスターへと昇り詰めていく……その過程をじっくりと丁寧に描いて感情移入しやすい。
でも、物語がスローペースに感じないし、一戦一戦のレースが熱いのも魅力!レースシーンの作画やドラマチックな演出もハイクオリティなので毎回レースが楽しみですよ!
シンデレラグレイ(通称シングレ)は、他の「ウマ娘」シリーズのアニメより、ライバル関係がバチバチで、スポーツ要素が強調されているのが激熱!
カサマツ編では「フジマサマーチ」とのライバル関係は熾烈!どちらも応援したくなる魅力があるし、勝敗が明確に決まってしまう切なさも描かれていて心を揺さぶられます。
また、トレーナーとの関係がピックアップされているのもシングレの特徴。カサマツ編では北原トレーナーとオグリキャップの強い絆と、その行く末には思わず感動。
6話の内容は原作漫画でもかなり好きな部分だったんですが、アニメで映像や声、BGMなどが足されるとやっぱりジーンとしました。声優さんの演技も凄く良かったです。
アニオリの追加シーンや原作のおまけページに書いてあるネタを拾ってきたりと、丁寧なつくりになっていて嬉しい。また、熱いレースシーンだけじゃなく、笑えるシーンやプリティなシーン、ワイワイとした友情関係なども描かれていて飽きさせない。
物語はついに中央編へ突入し、ますます強力なライバルとの激闘レースが繰り広げられていくので今後も期待しかない!
機動戦士Gundam GQuuuuuuX
ガンダムシリーズ最新作で、今期トップクラスの話題作!
劇場先行版が面白かったので注目してましたがアニメもやっぱ面白い。波乱の展開の連続で、どう話が転がっていくのか毎週ドキドキしています!
思春期の少年少女の関係性を描きつつ、初代『機動戦士ガンダム』のifストーリー要素もあるのが特徴的。僕はファーストガンダムにあまり詳しくないですが問題なく楽しめています。ガンダム初見の人でも、細かい設定は分からないかもしれないけどストーリーはちゃんと楽しめるはず。
(ただ、ファーストガンダムに詳しい人なら興味深い要素はたくさんあると思います)
一年戦争が終結した後の世界で、マチュ・ニャアン・シュウジの少女と少年の3角関係を描きながら、戦争の禍根や因縁が色濃く残っているのが興味深い。
爽やかな挿入歌が随所に流れてポップな青春モノの雰囲気はあるけど、戦争の因縁に囚われた人や困窮した人の姿が描かれたりと、明るさの中に暗さが混ざってる感じ。
テンポ良くて見やすいストーリーになっていながら、争いの影や傷跡がちらつくのがガンダム作品っぽいなと個人的には思いましたね。
主人公のマチュが良くも悪くもかなり思春期全開な少女!退屈な日々の中に現れた謎多き少年シュウジに惹かれ、周囲が見えずシュウジのことばかり追ってしまう姿は痛々しいくらい。
(言葉を選ばずに例えるなら、恋愛に現を抜かして転げ落ちていく女の子を見ているような感覚)
賛否両論分かれるキャラだと思うけど、青春の暗い一面を見ているようで目が離せない。選択の結果、どんどん破滅の道に突き進んでいくのも、今の自分だったら「ほら言わんこっちゃない!」って思うけど、中高生の時にそんなに周りが見えるかなとも思ってしみじみします。
緑のおじさんこと「シャリア・ブル」や優秀なはずなのに酷い目にあいがちな「エグザベ」君など印象的なキャラは多い。でも、1話で退場するキャラもいるからさすがガンダム作品。過酷な世界だ……!
戦闘シーンもかなり良くて、アニメーションや演出、SEが素晴らしい!コンビで戦闘するMAV戦術の模様や、宇宙空間・市街戦の様子なども臨場感あるので、もっとバトルシーンがみたいくらい。
正直、この先の展開次第で全体の評価がどう転ぶか分からない危うさも感じるし、1クールで完結するのか?と思うところありながら毎週面白い。
期待と不安が入り混じるけど、今後のストーリーにも注目したい!
九龍ジェネリックロマンス
恋愛とSFとミステリーが合わさった不思議な魅力が詰まった作品!
九龍城砦を舞台に、不動産屋で働く「鯨井玲子」の恋模様と、過去の記憶がない事実・もう一人の自分の存在といったミステリー要素が混じったストーリー。
世界観がまず良い!九龍城砦のビジュアルって異国情緒があってロマンあるよね……!
オリエンタルで、妖しさと活気に満ちた空間が上手く表された作画でナイス。
そんな舞台に、宙に浮かぶ謎の物体などといったSF要素がところどころに混ざっており、独特の世界観を醸し出しています。
ミステリー展開も謎が謎を呼ぶ内容で引きが強い。
序盤は「大人同士の恋模様が描かれるストーリーなのかな?」と思ったら、記憶のない主人公という設定や、主人公と同じ顔の存在がいて想い人はそちらの方に想いを抱いていた……?といった謎が謎を呼ぶSFミステリーが繰り広げられます。
もう一人の自分の存在とは一体何なのか、誰が過去の事実を知っているのかといったミステリー要素が恋愛模様と並列で進行していく構成。
謎を解明したい気持ちと恋模様の行く末が気になる良作。
ざつ旅-That’s Journey-
今期お気に入り日常系3作品のうちの1つ!
旅が題材の日常系作品。気ままに旅に出る味わい深さが染み渡る~
漫画家志望の女子大生「鈴ヶ森ちか」がネームのボツ続きで悶々としたある時、SNSで募ってみた旅先のアンケート結果に従い、衝動的に行き当たりばったりな旅に出る!って話。
タイトルにも「旅」とついているように、旅行描写に力が入っています!
会津若松に宇奈月温泉、京都観光や伊勢神宮巡りなど、有名な観光地が次々と登場。
行く先々の風景の作画が綺麗だし、その土地ならではの体験や料理などが存分に描かれ、旅行番組みたい。見てるとどこか旅に出たくなりますねえ~。
ナレーションが、任天堂のゲームPVなどでも有名な「窪田等」さんが担当しており、「聞いたことある声だ!」と驚きました。落ち着きのある声色が心地よくて、旅番組感が増しています。
一人旅の楽しさも、誰かと一緒に旅をする楽しさも両方見せてくれて、旅っていいなあって気持ちにさせてくれる暖かさが心地いい。
行ったことない場所なら「いつか行ってみたい」って興味が増えるし、知ってる場所でも「こういうところもあったんだ!」って発見があって、毎週どこが舞台になるのかワクワクします。
まったりと楽しめる日常系アニメ。肩ひじ張らずに楽しめる作品が好きならぜひ!
Summer Pockets
数々の名作ノベルゲームを送り出してきたkeyの同名ゲームをアニメ化。ゲーム版のストーリーや雰囲気を丁寧にアニメで表現していて嬉しい!
夏休みの眩しさや期待感、懐かしさが伝わってきてしみじみとした雰囲気。
平成のkey作品の味わいも感じられて、そういう意味でもノスタルジーがあります。
離島を舞台にした、少しファンタジー要素のある恋愛アドベンチャーって感じのストーリー。
物語のテンポはじっくりと進めていてスロースターターなくらい。その分、丁寧に島の様子や各キャラとのイベントを見せてくれるので、Key作品特有の味わいをしっかり体感できるし、この先のストーリーを描く上でも大事な部分だと思うので安心感があります。
原作ゲームでは、ヒロインごとにルートが分かれている構成だったけど、アニメ版も各ヒロインのルートを見せていくみたい。6話でヒロインの1人「鴎」ルートに一区切りついたところで、鴎ちゃん可愛かった!
僕は原作の無印版をプレイしたことがあって「鴎」ルートが好きでしたが、アニメ版もストーリーの重要なポイントを押さえながら上手く構成されていました。
子供時代の一夏の冒険を描いた(映画で例えると「スタンドバイミー」みたいな)非日常に触れるドキドキとした高揚感が伝わってくるシナリオ。不思議なこともありつつ、ほんのりとした切なさも含まれた清々しいラストが良かったです!
この先、別のヒロインルートをやる場合、アニメではどう展開していくのか気になりますね。
序盤の感じから原作を大切にしたアニメ化って感じは伝わってきたので、今後も期待したいです!
忍者と殺し屋のふたりぐらし
ゆるい日常系アニメ化と思ったら、倫理観ゆるアニメだった!
今期屈指の個人的ダークホース作品!第一印象は、ちょっとシュールな日常系アニメかと思ったら想定以上にクレイジーでした。
忍者の里を抜け出したくノ一「さとこ」が、行き倒れていたことを殺し屋の「このは」に助けられたことをきっかけに、共同生活をはじめるってストーリー。
びっくりするくらい命が軽すぎる!まさか同期放送のガンダムよりハイペースで死亡者がでるとは……!
里から抜け出したさとこを追ってきた忍者が毎回登場し、ビジュアル的にも担当声優的にもメインになっても良さげなキャラでも、登場して数分で死亡することがあるから驚く!
また、さとこが使える忍術「触れるものをなんでも葉っぱに変える」というのがやばすぎる!
遺体を何の躊躇もなく葉っぱに変えて、せっせと袋に詰めたり、焼き芋を焼くために利用するのは人の心がなく「ええ……」と驚愕。
殺し屋のこのはが冷酷な一面があるのはわかるんですが、それ以上にさとこが純粋な狂気を感じる。
同郷の相手でも関係なく葉っぱにするのが恐ろしい。明るいおっちょこちょいな感じの性格や声だから、より強烈な印象を残します。
毎話「ええ……」ってなるシーンが用意されているけど作中で特にツッコまれずに進むから、だんだん「自分が気にしすぎなのか……?」と錯覚しそうになるくらい、意図もたやすくえげつないことが行われる不思議な味わい。
人の心のない演出がちらほら登場するのも「ええ……」ってなるし、追っ手の忍者を処分したあとに回想で穏やかな日々を過ごす忍者の様子を見せたり、日常を送っていた忍者の様子を見せたあとにその忍者がいなくなっても変わらす過ぎていく日常を見えたりと、無慈悲な演出に妙に力が入っています。
(ロボ子回は「制作陣は視聴者をどういう気持ちにさせたいの……!?」と思わせるような展開で鮮烈だったね……!)
癖は強いけど唯一無二の味わいがある作品なのは間違いない。
作画なども安定したクオリティだし、よくできたアニメなんだけどインパクトが強すぎる!
日々は過ぎれど飯うまし
ごはん食べる女子大生たちのゆるやかな日常系アニメ。
PAワークス制作のオリジナルアニメで、『のんのんびより』の「あっと」先生がストーリー原案を担当。
今期お気に入り日常系3作品の2つ目。
今期の日常系作品のなかだと個人的には一番好き!
「食文化研究部」というサークルでのゆるやかな日常を描いたハートフルコメディ。
『のんのんびより』の作者が携わっていることもあってか、コメディ要素が他の日常系アニメより強めで面白いです。
「食文化研究部」の5人のキャラクターもそれぞれ個性的で、賑やかで笑える友情関係が見ていて楽しい。コミカルなギャグ展開や徐々に親しくなっていく様子とか、肩ひじ張らずに楽しめる作品。
登場人物が全員大学生なのもポイントで、大学特有のモラトリアム期間の空気というか、中学や高校のように学校のスケジュールにあまり追い立てられなくなり、自分で講義やら生活やらサークル活動やらを自由に選択していい期間のゆるやかなノリが伝わってきます。
あと大学生だから車を運転できるようになり、それによってみんなで遠くにドライブする展開があるのも「たしかに大学生だもんな~」と思いました。
それとご飯を食べる描写は多め!
飯作画に力が入っていて、おいしそうな物ばかりで飯テロ間違いなし。深夜のお腹空いているタイミングで見ると危険ですね。
キャラクターデザインも好みだし、登場キャラだと「つつじちゃん」のダウナーな雰囲気だけど面白い性格な点とかも可愛くて良いキャラだし、全体的によくできていておすすめの作品!
こういう仲間達と大学生活送れたら楽しいだろうな~と思いながら毎週楽しみにしています。
すでに最終回が来たら寂しくなりそうな予感しかしない!
mono
『ゆるキャン△』を手掛けたあfろ先生が連載中の4コマ作品のアニメ化!
同じ作者だけあって『ゆるキャン△』に通ずるまったりとした日常系コメディの雰囲気が好き!
今期お気に入り日常系3作品の3つ目です。
「シネフォト部」の女子高生たちの日常を中心に描いた作品で、撮影や映像づくりがテーマになっています。それもあって、魚眼レンズ視点や360度カメラからのアングルといった大胆な構図のシーンがちらほら出てくるのがビジュアル的に面白い!
アニメではなかなか見ないようなアングルが登場するので、「よく制作陣つくったな~!」と感心しちゃいます。
劇的な事件が起きるわけじゃないけど、シネフォト部の面々や偶然知り合った漫画家「秋山春乃」さんとの交流など、ゆるやかで賑やかな空気が心地よい。
撮影のためにみんなでいろんなところへ旅に出て、その場所での体験や食事をして、その瞬間をカメラに収めたりと、いい日常だなあとほっこりします。
今期の日常系アニメは「旅」や「料理」「漫画家のキャラ」など似ている点が多いんですが、『mono』はカメラ要素やキャラ同士のゆるくコミカルなやりとりが特徴的かな。
声優さんの演技も良く、特徴的なボイスが印象に残る感じ。
古賀葵さんの元気で愛敬のある声や、遠野ひかるさんのダウナー気味だけどノリの良い演技、上田麗奈さんの気の抜けたほわほわした感じの演技だったりと、キャラと声のイメージがあっていて親しみを持てます。
『ゆるキャン△』のキャラがちらっと登場したりする小ネタもあるので、『ゆるキャン△』のノリが好きな人には合うはず!
LAZARUS ラザロ
アクションシーンのクオリティが抜群に高い!
作画もヌルヌル動くし、アクションの動きにこだわりがあって見入ってしまう魅力があります。
原作・監督が『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』などで有名な渡辺信一郎さんが担当しているオリジナルアニメ。
アクション監修に、『ジョンウィック』シリーズのチャド・スタエルスキさんが携わっているので相当力が入っているのを感じます。
天才科学者スキナー博士が開発した万能鎮痛剤が世界中に普及して3年、姿を消していたスキナー博士から突如ビデオメッセージが公開され、鎮痛剤には毒が仕込まれていて3年後に発症、ワクチンを手に入れなければ全員亡くなるとの事実が発覚する。そこで、スキナーを探すための特殊チーム「ラザロ」が結成され、タイムリミットである30日以内にワクチンを手に入れるため動き出す――って話。
アクションシーンがすごくて、縦横無尽に建物内や街中を駆け回るパルクールアクションだったり、密集した場所での多人数戦闘だったりと、いろんなシチュエーションでのアクションが高品質に描かれていて圧巻!
アクションは人間離れした動きではあるけど絶対に不可能ではないくらいの動きになっていて、そこは『ジョンウィック』を手掛けた方が監修しているからこそなのかなと。
アニメだからやろうと思えばいくらでも超人的なアクションは描けますが、実写映画のスタントマンの動きのようなバランスにしていることで、独特で興味深いアクションアニメとなっている印象。
ハードボイルドな雰囲気やラザロのメンバー同士の軽妙なやりとり、洒落た雰囲気のBGMやOPなど、『カウボーイビバップ』の雰囲気を感じて良いセンス!
他の作品とは異なる独自の魅力が光る部分だと思います。
ただ、ストーリーは少々気になる箇所はあります。
1クール作品のわりに物事が進行している感じが薄いのと、そのわりに1話完結のエピソードの時に話が性急に畳まれる印象をたまに受けます。唐突に感じる展開もあるので、ちょっと雑に感じてしまう部分があるのはもったいない気はしますね。
オリジナルアニメだから今後話をどう畳んでいくのかは注目ポイント。
アクションシーンのクオリティの高さや作品の雰囲気は好きなので、後半でストーリーを上手くまとめていってくれることを期待!
ロックは淑女の嗜みでして
お嬢様×ロックという組み合わせ!
これまた面白いガールズバンドアニメが生まれた!
今作はボーカルのないインストバンドの活動を描いており、バンドシーンの熱量がすごい!
ボーカルがない分、演奏を聴かせるつくりになっていて、演奏だけでも聞きいる疾走感や迫力のある音と演出になっています。
見始めた時は、ボーカルがないとちょっと寂しいかな?と思った瞬間もありましたが全然問題なかったです。
お嬢様学校に通い、普段はおしとやかで淑女の振る舞いが求められますが、演奏になると性格も表情も激しく!口からとんでもない罵声が飛ぶロックなお嬢様へと変わるギャップが面白い!
声優さんのドスのきいた演技も見事!
コメディの楽しさがあるのも確かなんですが、同時に自分自身を素直にさらけだす表現としてのロックも描かれていて、内に秘めた物を解放する清々しさや勢いがあってGOOD!
抑圧からの解放なんてまさにロックだよ!
物語が進むにつれてバンドメンバーが徐々に増え、中盤過ぎでようやくメンバー全員が揃うかなってところ。今後の演奏シーンは楽器が増えて、より音に厚みが増すと思うのでストーリー面と共に音楽面でも楽しみです。
おわりに
以上が視聴中の2025年春アニメ中間感想まとめです。
全体的に面白いし、人を選ばない作品が多い印象!
話題&面白さを考えると、『ガンダムジークアクス』と『ウマ娘シンデレラグレイ』は特に注目!
どちらもクオリティが高く、ジークアクスは先の読めないストーリー展開が気になるし、シングレはライバル同士の関係性やレース描写が非常に優れていておすすめ!
他にも、『アポカリプスホテル』や『ウィッチウォッチ』あたりも広くおすすめの良作!
人を選ばない良さがある作品だと思うので、雰囲気とかにピンと来たらチェックしてみるといいかも。
『アポカリプスホテル』はノーマークだったので個人的にも良い出会いになりました。
日常系アニメもどれも良く、『ざつ旅』『日々は過ぎれど飯うまし』『mono』全部好き!
似ている要素もあるので、日常系作品好きだったら全部見ても良いくらい。
個人的には、『日々は過ぎれど飯うまし』が今のところ一番好みかな。コメディ要素の多さや、キャラクターデザイン・性格などが自分に合っています。
あと衝撃度でいったら『忍者と殺し屋のふたりぐらし』は突出しています!
確実に人は選ぶけど、こんなナチュラルに人の心のない作品を見るとはねえ……。タイトルや絵柄から想像していたイメージと全然違って、色んな意味で忘れられない作品。
各作品とも後半戦に入るタイミングなので、興味ある作品があればぜひ今のうちに見て一緒に最終回を迎えましょう!
今回紹介したアニメは各種配信サービスでも配信中!
みなさんの加入しているサービスでチェックしてみてください。
もし配信サービスに加入していないなら、「Amazonプライムビデオ」「DMM TV」あたりが月額料金安め(月額600円以下)で見やすいですよ!

前クールの冬アニメだと『メダリスト』と『チ。』が名作でした!
前々クールの秋アニメまとめはこちら
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