7月もそろそろ終わりで、とっくに夏アニメが出そろっている状態!
話題になっている夏アニメ作品も色々とあるみたいで、早く見たいと思っているんだけどね……!
リアルがバタバタして見る時間がなかなかとれず困ってます!
でもまずは春アニメの振り返り!
この記事では僕が視聴した春アニメ作品の感想をまとめました。
もう春アニメ終了から1か月が経とうとしていますが、記事をあげていなかったので今更公開!
配信サービスなどで視聴する際の参考などになれば幸いです。
僕が視聴した作品は18本!
(前クールから続きで視聴している作品を含む)
以前の中間感想まとめの記事の時から、『ささやくように恋を唄う』は放送延期などもあって最後まで視聴できていませんが、それ以外は最後まで完走しました。
春アニメは続編タイトルが面白かったし、オリジナルアニメも光るものが揃っていて嬉しかったです!
※本編内容に多少触れている箇所があるので気になる方はご注意&個人的な嗜好が強め
視聴した春アニメ一覧
- アイドルマスターシャイニーカラーズ
- アストロノオト
- 狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF
- ☆ガールズバンドクライ
- 怪獣8号
- 鬼滅の刃 柱稽古編
- この素晴らしい世界に祝福を!3
- 終末トレインどこへいく?
- 声優ラジオのウラオモテ
- 転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
- ☆響け!ユーフォニアム3
- ブルーアーカイブ The Animation
- 変人のサラダボウル
- ☆忘却バッテリー
- ☆無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~
- ゆるキャン△ SEASON3
- ☆夜のクラゲは泳げない
- (前クールからの続き)☆ダンジョン飯
※特に気に入っているタイトルには☆をつけています
僕は基本的にニコニコ動画かAmazonプライムビデオで視聴しています。
途中からニコニコ動画がサイバー攻撃の影響で視聴できなくなったので、アマプラでの視聴がメインになりました。まさかあんなことが起こるとは……。
春アニメはオリジナルアニメの勢いが強かった印象です!
あと『ユーフォ』や『無職転生』といった長期シリーズの新作も際立った面白さでした。
各アニメ感想まとめ
アイドルマスターシャイニーカラーズ
ブラウザやスマホでゲーム版が配信中の『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の初アニメ。
「283プロダクション」に所属する16人のアイドルの等身大の姿を描いた物語。
なかなか独特な雰囲気のアイドルアニメでした!
劇的な展開の少ないドキュメンタリー風な見せ方は興味深く、等身大の女の子たちの姿を描こうとする点はゲーム版のエッセンスを感じ嫌いじゃないです。
(好きなシーンも色々ありました!)
ただ、物語の展開に起伏が少ないので平坦な印象に感じる場面もちらほら。
序盤の方はユニットごとのピックアップ回があり、そこではしっかりとユニットの活躍が描かれて面白かっただけに、中盤以降もそのようなキャラの深掘りは欲しかったです。
(特に4話の放課後クライマックスガールズ回は1話で内容がまとまっていておすすめ)
中盤の盛り上がりポイントである大会「W.I.N.G.」の描写があっさりで、本番シーンもほとんど描かないのはちょっと肩透かし。
ライブシーンや描写をもっとはっきり見せてくれた方が、その後の展開に気持ちが乗りやすかった気はします。
16人のアイドルをできるだけ平等に描写しようとする姿勢は理解できるものの、毎話ノルマのように各アイドルに1回は喋らせようとしている感があったのも気になりました。
その結果、各アイドルの深堀が足りず、かえって全員の印象が薄く感じたのはもったいない。
僕はゲーム版をプレイしているので各キャラの背景は知識で補えますが、アニメだけで見ても魅力が十分伝わるつくりにして欲しかったのが正直な気持ち。
でも、僕はシャニマス好きだからアニメ版も嫌いになれないんだよね……!
ちなみに現在先行上映中の「シーズン2」では、内容がキャッチーになっていて率直に面白かったです!
シャニマス初見の人はシーズン2から見た方が入りやすいかも。
アストロノオト
木造アパート「あすとろ荘」を舞台に無職の料理人「宮坂拓己」と大家の「豪徳寺ミラ」を中心に癖のある住人たちの交流を描いたSFコメディ。
爆発的な面白さではないけど、堅実な面白さでした。
作品全体にどことなく懐かしさを感じます。一つのアパートを舞台にしたドタバタコメディは往年のラブコメの面白さを味わえて良かった!
声優さんはベテラン揃いで会話シーンの面白さや安定感が抜群。軽妙なやりとりはどれも楽しい。
宇宙人やロボットなどのSF要素も加わり、物語がどんな方向に転がるのか分からないギミックもあって、飽きさせない工夫を感じました。
全体的にコミカルなノリですが、自分の生き方を自分で決めるといった現代的なメッセージ性や、各住人の抱える悩みにしっかりと向き合っていたりと、ドラマ部分も思った以上に描かれていて印象に残りました。
ただ1クールだと描ききれていない部分もあり、物足りなさや駆け足気味に感じる面はありましたね。
事前の宣伝で「最終回に驚きの展開がある」と宣伝していましたが、その点はちょっとハードルを上げすぎていたかもしれない。
確かにインパクトはあったけど、何も知らない状態で見た方がやっぱり衝撃度は大きくて引き込まれたかもなあと思いました。
あとギミックよりも住民たちのエピソードをもっと見たかった。
でもラストはスッキリした気持ちになり、結構楽しめたコメディ作品。読後感は良かったです。
狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF
懐かしの『狼と香辛料』が令和に復活!色んな思い出が蘇る……!
2クール目も現在放送中。
今回は原作の最初から改めて描かれています。
視聴中に「こういうエピソードあった気がするなあ……」と記憶が蘇りはしたものの、かなり年数が経って忘れている箇所が多く新鮮な気持ちで楽しめました。
内容は交易・経済をテーマにした堅実な作風なので、正直に言えば地味なシーンが多いです。
派手な描写や劇的な展開に期待する人は合わないところはあるかも。
だけど、ロレンスとホロの付かず外れずな軽妙で、時にイチャつきを感じるやりとりや、物の売買を題材にした展開は他の作品にはない独特な魅力!
視聴中に「あ~狼と香辛料見てるなあ~」という気持ちになりました。
世界観やストーリーを徐々に理解していくと面白みが増す感じ。
こういう味わいの作品もあると様々な面白さが味わえて良いよね……。
あとやっぱりホロはかわいい。
モフモフした耳や尻尾の動きや独特の話し方、時には賢い面を見せ、一転、寂しがりな一面を見せたりと令和になっても魅力的!
ロレンスとホロの声優が旧アニメ版と同じく福山潤さん&小清水亜美さんなのも嬉しいポイントで、お二人とも安定感のある良い演技で作品の魅力を向上させてくれています。
☆ガールズバンドクライ
今期で個人的に最もダークホース的な作品。最終回まで見て本当に良かった……!
ガールズバンドアニメの新しい傑作が生まれちゃったねえ!
作品全体にもの凄く熱量を感じる本当にロックなアニメ。
僕は途中から見たのですが、ストーリー・ライブシーンともに面白く一気に心を捕まれました!
神奈川県川崎市を舞台に、親に反発し高校を中退して上京した少女「井芹仁菜」が自分の憧れのバンドに所属していたストリートミュージシャン「河原木桃香」との出会いをきっかけに、音楽の魅力へと引き込まれ5人組バンド「トゲナシトゲアリ」を結成していくお話。
注目の薄いところから徐々に成り上がっていく過程が、アニメの盛り上がりと連動していて、そういう意味でも鮮烈な印象を残した作品でした。
10代後半~20代前半の少女たちの鬱屈とした気持ちやどうにもならない現実への想いを、音楽を通じてぶちまける様子が非常にロック!
時代的にも共感できる部分はありましたね。
主人公の仁菜のキャラがとても良かったです。
良くも悪くも純粋な性格で、時にクレイジーに見える時もあれば自分の現状や姿に落ち込んだりと忙しい。だけど音楽に真摯に向き合う姿や、間違ったものは認められず必死にあがき続ける姿は凄く眩しかったですね。
トゲナシトゲアリの他のメンバーもみんなキャラが立っていて魅力的。1クールの中でみんな好きになっちゃう。
(僕は特にすばるちゃん好きですね~!みんなのバランスを取り持つ苦労人なところも良い……)
ライブシーンも圧巻で、3DCGの良さが全開に出ていました!
滑らかな動きによって実際のライブのような臨場感があったり、迫力のあるカメラワーク、MVのような目を惹く演出などこだわりを感じて何度も見直したくなるくらい。
メインの声優陣が実際にトゲナシトゲアリとしてバンド活動を行っているのも注目ポイント。
想いのたけを綴った歌詞や心をグッと掴まれるバンドメロディ、気持ちの籠った歌声が凄く良かったですねえ。
声優としては新人なので素朴な演技だけどそれぞれのキャラクターに合っていたし癖になる。
話が進むにつれて感情を吐露する演技などが上手くなっており、8話とか10話とかストレートに感動しましたよ。
1クールだと描き切れてないキャラがいたりと、まだまだ続きが作れそうな感じで終わったので、2期があれば見たい~!
怪獣8号
スピード感のある展開や毎話引きのある終わり方のおかげで結構楽しめました。
アクションシーンも力が入っており、原作の面白さを上手くまとめていた感じ。
原作は少年ジャンプ+で連載中の漫画。
怪獣が日常的に現れる世界を舞台に、怪獣専門清掃業に就いていた「日比野カフカ」はかつての夢であった防衛隊への入隊を目指そうと決意を新たにした時、ひょんなことから怪獣に変身する力を得てしまい……といった話。
コミカルなギャグがこまめに差し込まれるのは少々気になる時はありますが、次々と引きの強い展開がテンポよく描かれ、飽きさせない面白さがありました
主人公が30歳を超えたおじさんという部分や怪獣の清掃業者といった設定が良いアクセント。
捨てきれない夢を目指して決意する部分や清掃業者ならではの知識を活かして怪獣と戦うといった部分は面白い。
また、正体がバレてはいけない状態で防衛隊に所属する展開は王道だけど好き!
(ちなみに、主人公の言動や振る舞いはそこまでおじさんっぽさは感じなかったかな)
バトルシーンも見ごたえがあり、防衛隊VS怪獣の目まぐるしい戦闘や、怪獣VS怪獣のパワフルなぶつかり合いは迫力いっぱい。
作画も安定していて最後までしっかりと楽しめました!
僕は原作漫画を途中まで読んだことがあり、今回のアニメ化部分の内容は特に面白い部分だと思っていたので良い感じにアニメ化してくれたなあと思いましたね。
2期の制作も決定済み。
今後の展開をどういう風にアニメ化するのか気になります。
鬼滅の刃 柱稽古編
国内外で大人気の『鬼滅の刃』の新作。
修行パートをここまでがっつり見せてくるとは!
バトル漫画の修行展開は昔の漫画では定番のイメージがあるものの、近年の作品では減った気がするな~と思ってましたが、鬼滅はかなり丁寧に描いてきました!
しかも作画のクオリティは毎度の如く凄まじい。
劇場アニメかと思うくらい丁寧かつ綺麗なアニメーションで見ごたえは十分。
ストーリー展開は終盤まで劇的な出来事は少なめで、どちらかというと今後に向けての溜め回といった印象は強かったかな。
これまでのシリーズのような鬼との激しい死闘はほとんどなく、単体のシーズンとして見たときには盛り上がりは少なめ。
だけど、各キャラの過去や何気ないやりとりをじっくりと描いていて感情移入しやすい。
今後の展開を考えると逆に恐ろしくなってくるくらい……!
これまでのシリーズで登場した柱たちの姿も描かれており、シリーズファンには嬉しいポイント。
前シーズン『刀鍛冶の里編』で活躍した甘露寺さんや時透くんの姿を再び見ることができたのは個人的にも嬉しさがありました。
最終話付近で物語が一気にギアを上げてきて、続きが気になる~!となったところで「劇場版3部作が決定」の流れはずるい!
このあとの展開はバトルに次ぐバトルなので、劇場クオリティで描かれたら半端ない作品になりそう!
映画版への期待が高まらざるを得ない!
この素晴らしい世界に祝福を!3
コミカルなギャグが連発で安定の面白さ!
『このすば』シリーズならではのコミカルなノリが全開に出されていて終始面白かったです。
キャラ同士の掛け合いが楽しいのはシリーズ通しての魅力。
カズマ・アクア様・めぐみん・ダクネスといったおなじみのパーティのやりとりは賑やかだし、アニメーションも作風にあっていて面白い。
声優陣の演技もシリーズを重ねてきただけに巧みさがあり、思わずクスリとなる掛け合いを楽しめて面白かったです。
スピンオフ作品の『この素晴らしい世界に爆焔を!』が以前放送されていましたが、やっぱりカズマさんがいるとギャグもツッコミもできるので面白さが一気にアップしますね。
3期ではダクネスにスポットライトが当たっており、仲間同士の絆が描かれている場面では思いのほかグッときました。
ストレートに感動しちゃって、なんかちょっと悔しい……!
王女アイリスなど3期で登場するキャラとのギャグ展開も楽しく、肩ひじ張らずに楽しめるコメディ作品で満足!
終末トレインどこへいく?
春アニメはオリジナルアニメが印象的なクールでしたが、1番尖ってるな~!と感じたのは今作。
終盤に行くにつれ、どんどんカオスになり「なんだこれは!」と翻弄されっぱなし。
「7G回線の開通によって突如世界に異変が起きた世界」という設定がそもそもぶっとんでるんだけど、行く先々で訪れる町ではなにかしら異変が起きており、これがまた強烈なインパクト。
何が起きるか分からない展開はオリジナルアニメならではの魅力でしたが、終盤はシュールすぎてちょっとついていけないところも。
個人的には序盤から中盤くらいの「頭にキノコが生えている住民」「ゾンビ化した住民」などの塩梅がほどよいシュールさでちょうど良かったです。
なので、最後の方は展開にのれないところはありました。
ただ、ストーリーの本筋は「ケンカ別れしてしまった友達に会いに行って話し合う」といったもので結構直球な感じは好み。
ちょっとしたことでのすれ違いとか、何気ない一言が相手を傷つけてしまい引きずってしまうとか、青春時代の友情関係を感じさせてちょっとノスタルジーな気持ちになる。
静留たち4人の少女たちの会話が結構自然なトーンなのも特徴的。
くだらないことを話したり、些細なことで喧嘩になったりする様が思春期だなあとしみじみ。
正直人を選ぶし、展開を理解しきれてないところもありますが、先の読めないオリジナルアニメを見たい人には向いているかも。
声優ラジオのウラオモテ
正反対の性格の女子高生声優2人がとあることから声優ラジオをコンビで行うことになる、いわゆる声優業界系の作品。
序盤は声優ラジオがテーマですが、終盤は声優としての仕事がテーマになり1クールの中で雰囲気が変わった印象があります。
声優業界を舞台にしており、お仕事系作品の興味深さはありました。
といっても、業界を詳細に描くというよりはエッセンスって感じ。
正反対の性格の2人がぶつかり合いながらも少しずつ互いを認め合い、関係性が変化していく様が描かれていて面白い。(ちょっと百合っぽい雰囲気もある)
「表では仲良しだけど裏ではバチバチ」の関係が徐々に変わっていくのは定番だけど好き!
学校ではギャルと地味子であり、声優時の姿とのギャップがあるのも楽しい。
ラジオやイベントを通じて、何度も壁にぶつかりつつも互いに切磋琢磨し、声優として成長していく姿も熱い。
特に後半は地道な努力で少しずつ進んでいく成長物語が強調されていた感じ。
ただ、序盤と終盤でノリが変わるのはちょっと気になりました。
個人的には声優ラジオをきっかけに、正反対の2人の関係が変化していく序盤の展開が面白かったので、その点をもっと見たかった気持ちはあります。
終盤の展開も嫌いではないのですが、声の演技で納得させる展開を描くときに、作画や演出のパワーなどが物足りない印象がどうしても感じてしまい、ちょっと気持ちが乗せにくかったです。
(かなり声優さんの力量が試される部分だと思うので挑戦的な取り組みをしている点は好み)
原作はライトノベルなので文字媒体なら想像で補えるので魅力的な展開に感じそうだけど、アニメにすると情報量が増え、直接的に見せないといけないので難しさを感じました。
また、ツッコミどころのある展開や強引な展開がいくつかあり、特に中盤の展開はあまりにツッコミどころが多すぎて戸惑ったくらい。
「なんでその展開になる!?」って思う瞬間が結構あり、視聴継続するか悩んだほど。
だけど、声優業界を描いた作品は個人的に関心があるので、原作も読んでみたいなと思うところはありましたね。
(声優ラジオ系の作品なら『ふつおたはいりません!』もアニメ化してくれないかなあ)
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
毎クールで定番のようにある異世界転生もの。
個人的に特別好きなジャンルではないんですが、今作は結構楽しめました。
主人公の「アルス」に嫌味がないところや、自身の武力や頭脳で無双するのではなく、才能をもった仲間をスカウトして増やすって展開が面白かったです。
アルスは素直な性格で、異世界転生系の作品で時々ある威張り散らしたり、イキッたりするタイプの主人公じゃないから好感がもちやすい。
だから、仲間達も主人公についていくんだろうなって納得感があり、ストーリーに入り込みやすい。
アルスは他人の能力やステータスを見抜けるスキルがあるのも特徴。
そのスキルを駆使していろんな場所から仲間を増やしていくのが、領地経営シミュレーションゲームのような感じで楽しさがありました。
登場キャラもそれぞれ個性的かつ才能をもった人ばかり。
武力、魔法、戦略などそれぞれの分野の逸材を集結させていくのはワクワクする展開でした。
主人公の父親の「レイヴン」もダンディで存在感のあるキャラであり、物語の展開に大きく変わっていて魅力的。
中盤以降で大きく話が動き、戦乱の模様が盛り上がりそうなところで終わったので、2期があればもっと面白くなりそう。
☆響け!ユーフォニアム3
吹奏楽部を舞台にした音楽青春アニメ『響け!ユーフォニアム』の第3期。
1期からの主人公「黄前久美子」の高校最後の1年を堂々と描き切ってくれて大感動!!
9年にわたるアニメシリーズが堂々たる完結を迎えて感慨深かったです。
これまでの活躍によって「北宇治高校吹奏楽部」が強豪校となり、久美子が部長となったことで生まれる新たな悩みや衝突が描かれるドラマ部分は見どころ。
『ユーフォ』シリーズは青春時代ならではの人間模様が面白い!
状況が変わることでこれまでのシリーズとは違った悩みや展開が生まれるのは面白くもリアル。
久美子の苦労や葛藤には見てるこちらも胸が痛む……!
久美子たちの代にとっては最後の大会だから絶対に勝ちたいというプレッシャーはありつつ、部長の立場で部員同士の関係にも気を使ってまとめる必要があるのは本当に大変そう。
さらに、これまでのシリーズで積み重ねたからこその展開も今作では描かれ、ものすごく心が揺さぶられました。
『ユーフォ』シリーズの印象的なシーンを彷彿させる展開や、久美子と麗奈の関係の結末など、1個1個のシーンの破壊力が強い。
僕は最後の2話でちょっと泣いちゃいましたね……。
作画の高いクオリティや音楽描写へのこだわりは今作でも健在。
最後の方の演奏シーンは特に見入ってしまうレベル。
演奏シーン自体は少なめに感じたけど、それ以上に人間ドラマ部分に大満足。
原作とは一部展開が変わっているところがあるのですが、僕は原作未読なこともあってか気になりませんでした。
1期放送時に視聴していた『ユーフォ』が堂々完結したのは嬉しさもあり、寂しさもあり……。
1期からの9年間には本当にいろんなことがありましたが、それでもちゃんと最後まで全力で描き切ってくれたことに、なにより感謝の気持ちでいっぱいです!
ブルーアーカイブ The Animation
大人気ソシャゲ『ブルーアーカイブ』のアニメ化。
僕はゲーム版をプレイしているので、ブルアカキャラがアニメで動いている姿は嬉しかったです!
ただ、良かった部分はあるけどソシャゲアニメならではの難しさも感じました。
全体的にファン向けの作品かなあ。
キャラの魅力は良かったです!
キャラ同士のやりとりは可愛らしさや面白さがあり、特に日常パートでみんなでワイワイする様は楽しかったです。
(アルちゃんもかわいかった!)
アニメ版はゲーム序盤の『アビドス対策委員会編』に基本的に沿った形式。
登場キャラが絞られている分、キャラの印象が薄くならずちょうど良い。アビドス5人の結束が描かれる展開は王道ならではの熱さは感じましたね。
一方気になるところもあり、例えば「先生の描かれ方」「抽象的な世界観設定」「バトルシーンの描き方」など。
どれもソシャゲのアニメ化で課題になりがちなやつ。
ゲーム版でのいわゆるプレイヤーポジションの「先生」は、アニメ版で声や姿がついて登場しますが、活躍があまり描かれず影が薄い。
ゲームでは生徒たちの戦闘の指揮をしますが、アニメで直接描写されると女の子たちの後ろに立っているシーンが際立ち、戦闘にどれほど役立ってるのか分かりづらいのは惜しい。
(声は合ってたと思います)
元々ゲーム版でも先生の活躍が少ないパートでしたが、姿が直接描かれる分より存在感が薄かったねえ……。
世界観や設定に関しても説明不足感は否めない。
ソシャゲ系アニメは設定が抽象的なことは珍しくないのですが、今作もほとんど説明されずに進んでいくので初見だと飲み込みにくい印象は受けるかも。
ブルアカの世界観は特殊で、女の子たちが日常的に銃撃戦を行いつつも、身体が頑丈なので撃たれてもピンとしていてギャグ扱いになったりと、リアリティのラインが曖昧なところはありますね。
倫理観も現実とは異なるところがあり、普通に銀行強盗したり店を爆破したりと、原作通りとはいえ説明なしで見せられると結構目につく。
ゲーム版だとノベルゲーム形式のストーリーパートだから勢いで読み進められる部分や想像で補えるところはありますが、アニメで細かい部分まで描かれると「改めて見るとこの展開気になるな……」とちょっと感じました。
戦闘の見せ方に関して、アニメで直接的に描写されると違和感があるところも。
特に序盤の方の戦闘は緊張感が薄く、魅力を感じにくかったです。
だけど中盤の街中での戦闘などでは、ダイナミックなアングルや動きに光るところを感じ、だんだんと印象が良くなりましたね。
今回アニメ化された部分は初期のストーリーなので、展開の面白さ的にもバトルの盛り上がり的にも後のストーリーを考えると荒削りな印象を受けます。
そのようなゲーム版の内容をそのままアニメ化した印象でした。
もし、この先も原作のストーリーをアニメ化することがあれば、内容的にもアクション的にも面白さが格段に増すと思うので、2期3期と続いてくれると嬉しい。
今回描かれた『アビドス対策委員会』編は最近ゲーム版で続きの物語が実装され、まさに今盛り上がっているので興味を持った人はゲーム版もぜひ。
変人のサラダボウル
『僕は友達が少ない』『妹さえいればいい』などの平坂読原作のライトノベルのアニメ化。
岐阜を舞台としたコメディ作品で、異世界から来た皇女や女騎士、岐阜に住む貧乏探偵など個性豊かなキャラたちのドタバタコメディが楽しかった!
カルト教団や転売ヤー、セクキャバなど時にはギリギリを攻めたネタが差し込まれるのもインパクトがある!
「そんなネタやっちゃうの!?」という衝撃と話がどう転がるのか気になるので話運びも面白い。
どのキャラも個性が強く、異世界から来た皇女「サラ」や女騎士「リヴィア」が岐阜で色んな出来事を体験する様子が面白く、異文化コミュニケーションを見ているみたい。
なかでも、リヴィアは印象的でした!
異世界からきて仕事がなく、いきなりのホームレススタート。その後は、次々と怪しい場所に行くはめになりますが、女騎士のフィジカルとメンタルでコメディにしてしまうので濃いキャラだったね。
きわどいネタはあるけど全体的にノリが明るくワイワイしたやりとりが楽しい。どことなく2010年前後のラノベの雰囲気が感じられて自分に合ってました。
実際の岐阜の各スポットが登場するのもほどよい実在感があって独特な魅力。
大きなストーリーがない分、毎話ほど良い面白さを味わえた日常コメディ。最終回のあとにはちょっと寂しさを感じるくらい好みな作品でした。
☆忘却バッテリー
尻上がり的にどんどん面白さが加速し、中盤以降は毎度凄かったです!
丁寧に描かれた野球アニメの良作でした。
登場キャラは多すぎず、だけどどのキャラも良い味出してる。
キャラの過去をしっかりと描いていて感動するし、野球シーンの作画クオリティも高い!
原作はジャンプ+で連載中の野球漫画。
野球の無名高校に、なぜか中学最強バッテリーの2人が入学し(しかも1人は記憶喪失)、そこから徐々に仲間を集め野球部を結成していく展開。
序盤はギャグシーンが多く、また、弱小高を舞台に仲間を集めていく野球漫画の王道展開を丁寧に描いています。なので展開は少々スロー気味に感じるところもありました。
ですが中盤当たりからキャラ個別にスポットライトがあたり、このドラマ部分が凄く良かった!
圧倒的な才能を前に挫折してしまった者たちが、それでも野球を諦めきれず再び野球に向き合う姿には思わずグッときます。
ギャグが一気にシリアスに切り替わるギャップや、演出や展開の巧みさには思わず感動。
一癖も二癖もあるキャラが集結し、チームとして徐々に結束していくのはワクワクします!
記憶喪失のキャッチャー「要圭」の声優を担当する宮野真守さんの演技も絶妙!
ギャグのはっちゃけっぷりや真面目なシーンでのカッコよさなど抜群なハマり役でした。
野球シーンのクオリティもかなり高い。
細かく滑らかな動作や臨場感のあるアングルで思わず見入っちゃう。
やはり信頼のMAPPAクオリティ。
今回のアニメで描かれたあとの展開はさらに面白さが増すみたいなので続きはぜひ見たい!
☆無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~
異世界転生系作品の代表作『無職転生』の第2期の第2クール。
今回のクールも見ごたえあってかなり面白かったです!
今回は家族のドラマが描かれ、親子関係や兄妹関係のドラマや衝撃的な展開など感情が揺さぶられるシーンの連続で感動や驚きでいっぱい……!
ルーデウスに愛する人ができたことで、変化する関係性や親の気持ちが理解できるようになったりと、人間ドラマ部分の面白さを感じました。
会話シーンや演出も上手い!
異世界転生前の後悔や失敗を経て、転生後の世界で新しく踏み出そうと必死に生きる展開はまさに「異世界転生」ならではの味わい。
『無職転生』ならではの唯一無二の魅力が出ていましたね~。
中盤から増えたバトルシーンも良かったし、久しぶりに再会したキャラや思わぬ出来事などもあり最後まで目を離せなかったです。
長く続いている作品ならではの積み重ねの面白さもあって良い。
賛否分かれそうな展開もしっかりと描くところも独自の魅力があって、やっぱりこの作品好きだな~って改めて感じました。
おそらく続きもアニメ化されると思うので期待したいところです。
ゆるキャン△ SEASON3
3期になっても安心安定のゆるキャン△!
まったりとした日常系作品。期待してたら期待通りのものを出してくれた感じ
いろんな場所を観光する旅番組みたいな雰囲気も感じて癒されました。景色の作画も丁寧で、旅感が増していたのも良かった。
(あと、水曜どうでしょうネタは個人的に懐かしくて刺さった)
キャンプというより観光しているシーン印象の方が残ったくらい。ツーリングしたり温泉入ったり、いろんなご飯を食べたりと、見ているうちに自分も旅に出たくなります。
それぞれのキャラの個性が出た旅の様子が描かれバリエーションがあったのも良き。
肩肘張らずに何気ない会話をするおなじみのメンバーの姿が心地よく、1日の終わりにまったりと視聴するにも最適。
制作会社が変わって絵柄が変わってもゆるキャンの良さは変わっておらず、安心して最後まで楽しめました。
☆夜のクラゲは泳げない
面白いオリジナルアニメでした!
多くの要素を扱いながら、1クールで話をうまくまとめていて構成が見事。
「何者かになりたい」と悩み、世間の”普通”に生きづらさを感じる少女たちが集まり、匿名アーティスト「JELLY」として活動するガールミーツガール。
テーマは現代的で、今だからこそ共感しやすい悩みが描かれており時代性を感じて興味深かったです。
ネットで活動するアーティスト集団やVtuberといった近年のサブカルチャー文化が盛り込まれ、それらが物語にちゃんと絡まっていくのが良い。
迷いながらも自分の表現したいことを探し、創作活動を通じて「これが自分なんだ!」と必死にもがき続ける登場人物たちの姿に胸打たれる。
自分の進みたい道に向かって頑張る人たちへの暖かい視点を作品から感じ、優しい物語だなと思いました。
正解の分からない時代でも、寄り添って一緒に前へ進んでいこうってメッセージを個人的に感じましたね。
ストーリー的には序盤から中盤が特に好みでした。どこか悩みを抱えた女の子たちが徐々に集まり、それぞれの才能を持ち寄って匿名アーティストJELLYとして活動する展開にはワクワク。
まひると花音の関係性も見どころで、互いに影響を与え合うなかで変化する関係は魅力的なポイント。
渋谷が舞台ってのも良かったですね。活気あってライト輝く街並みと、そのなかで迷いながらも結束し自分たちの表現を発信していく「JELLY」の面々の組み合わせがマッチしてました。
作中で制作したMVが特殊EDになったりと凝った演出面も好きなところ!
少ない枚数のイラストを見せ方で工夫したり、歌詞の出し方などがボカロやweb上で活躍するアーティストのMVっぽくて雰囲気抜群!
後半で少々駆け足に感じたところはありつつも、1クールで不足なく描ききったくらいの満足感がありました。
夜クラは上手くまとまっていたので、続編というより同じ制作陣による新作が見たいくらい!
(前クールからの続き)☆ダンジョン飯
2クール目もずっと面白い『ダンジョン飯』でした!
2クール目は始めの方で劇的な展開が起き、そこから再び冒険が始まるというスタート。
そこから失速することなく安定の面白さを保ってくれて大満足。
キャラクターの魅力の強さと世界観の魅力は群を抜いてますね。
ライオス、マルシル、チルチャック、センシのおなじみのメンバーの中に、獣人の少女「イヅツミ」が加わりさらに賑やかに。
イヅツミは猫っぽくてライオスたちと付かず離れずの感じが絶妙だし、ストーリーが進むにつれてだんだんパーティとの関係が近くなってくのもニッコリしちゃう。
1人1人のキャラが立っていて魅力的だから、行く先々で起こる出来事や会話がどれも面白い!
時にコミカル、時にシリアスでキャラの色んな一面を見せてくれます。
展開も多彩で、パーティ全員が別の種族に変化したり、夢の世界に入ったりとバラエティ豊か。
ライオス以外にも色んな種族のキャラやパーティが登場するのも世界観の広がりを感じられて魅力の1つ。
作画もトリガーならではのコミカルな表情の変化やアクティブなアクションなど、作品の面白さを見事に演出していて良かったです。
3クール目の制作も決まり、楽しみすぎる!
おわりに
以上が僕の視聴した2024年春アニメ感想まとめです。
面白いクールでした!
続編タイトルもオリジナルアニメも傑作・良作が揃い満足でしたね。
個人的に特に好きだったのは『響け!ユーフォニアム3』『無職転生』『ガールズバンドクライ』!
ユーフォと無職転生は長いシリーズだからこその積み重ねと新シーズンならではの見どころがあって、どっちも毎週面白かったです。
特にユーフォは9年にわたって描かれてきた物語の最後がしっかりと描かれていて、もう感慨深さでいっぱい。
『ガールズバンドクライ』は放送までノーマークだったのですが、回を重ねるごとにどんどん引き込まれていく熱さがありました!
曲・ストーリー・キャラのどれもが魅力的で、リアルタイムで見ることができて本当に良かったなあと最終回まで見てしみじみ思いました。
オリジナルアニメは最後まで見ないと面白いかどうか判断できないのはハラハラしますが、面白かったときの心に残る感じはやっぱり好きなんですよね~。
そのほかのタイトルも面白いものは色々あって良かったです。
みなさんも興味があるものがあればぜひ見てみてください!
今回紹介したアニメは各種配信サービスで配信中!
もし配信サービスに加入していないなら、「Amazonプライムビデオ」「DMM TV」あたりが月額料金安め(月額550円くらい)でおすすめですよ。
↓Amazonプライムビデオ
↓DMM TV

前クールの冬アニメ視聴後の感想まとめはこちら!
前々クールの秋アニメも面白い作品多かったです!
コメント